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議会報告 08年6月議会

 6月議会では、日本共産党八幡市議会議員団として下水道料金を引き下げる条例提案をおこなうなど、市民の暮らしを守る活動に力を尽くしました。6月議会のポイントを紹介します。
           
                                  八幡市議会議員 山本邦夫


◇下水道料金値下げ条例の提案
 八幡市が2年前に値上げした下水道料金。値上げ前、八幡市は「値上げしないと下水道会計が赤字になる」などといっていましたが、値上げしたとたん、大幅な黒字を計上。値上げしなくてもよかったことが明らかになりました。
 年間の値上げ額は1億5000万円ですが、下水道会計は今年度を含む3年間で6億円もの大幅な財政余剰となりました。市は、それをつかって、下水道の借り入れの前倒し返済などをして、黒字が目立たないように必死ですが、金余りは誰の眼にも明白です。
 下水処理をする洛南浄化センターの技術更新・処理コスト減少による分担金の減額、工事の入札改善などが原因です。
 党議員団は、下水道料金を値上げ前の水準に戻す条例案を提出。10月から1世帯(4人家族)8500円を値下げする内容です。
 ところが日本共産党以外の自民・公明・民主のオール与党は、この値下げ条例案に反対し、否決してしまいました。これでは市民の暮らしを守れません。

◇福祉分野の人材確保を オール与党が請願に反対
 介護や障害者などの福祉分野で人手不足が深刻です。
 6月議会に「福祉の人材確保」のために、国に改善を求める意見書をあげてほしいという請願が出されました。介護・障害者福祉の改悪で事業所の報酬単価が引き下げられ、福祉の専門学校を卒業しても、「生活できない」ため、福祉分野での仕事を断念する事例も各地で生まれています。
 こんな事態を打開するための請願と意見書に対し、日本共産党は両方に賛成しましたが、自民・公明・民主などオール与党は請願違反対する一方、意見書には賛成するという不可解な態度をとりました。こうしたケースでは、本来、請願と意見書は一体のものです。請願を不採択にして意見書を可決するなどというやり方は、市民の請願の願いを踏みにじり、議会のルールを無視するやり方です。
 最終日の本会議では、請願を不採択にした後、意見書案を提出した公明・岡田議員にたいし、私が、今回の請願と意見書は同じ趣旨のものであり、同じ会期に同じ議案を審議しない「一事不再議」に当たるのではないかと質問したのに対し、岡田議員は「答えません」などと答弁したため、議会が紛糾。議運を開いて調整し、「一事不再議」とではないかとの質問に対し、「疑義がある」と答えて収拾し、私たちも意見書案に賛成し、全会一致で可決しました。今後、オール与党のルール無視の対応は「禁じ手」となるでしょう。

◇(一般質問)特別支援学校(養護学校)建設にむけ、府と真剣に協議せよ
 2年後に八幡に特別支援学校が開校するのに府と市との協議がまともにおこなわれていないことを指摘。障害児相談センター、自主通学のためのバス路線開設を要求。市は、教育委員会を窓口にして府やバス会社と調整していくことを約束。

◇補正予算で、共産党と市民が取り組んできた願いが実現
<妊婦健診 公費負担分を5回に増やす>

 14回が望ましいとされる妊婦健診について、公費負担を2回から5回に増やします。産科だけでなく助産での受診も対象になります。
<児童図書購入費大幅増額など>
 学童保育・児童センターの図書購入(1200冊)、指月児童センターの大規模改修などが計上されました。
<欽明台地区に来春、民間保育園開設>
<学校校舎の耐震補強など>

 八幡小体育館、二小、橋本小、男山第二中で実施。二中は通風性や省エネに配慮した「エコ改修」で3年間かけて実施します(実際の効果や費用面は要チェックですが・・・)
 保健室、図書室、音楽室などへのエアコン設置は、昨年度のさくら小、八幡小に続いて、二中を除く三つの中学校で実施。

◇安心できる介護保険を
 2年前の介護保険料値上げで、市の特別会計は大幅黒字になり、介護保険基金は過去最高の2億円を突破する見込みです。一方、八幡市は、介護認定者1人あたりの在宅介護サービスの利用額が府下15市中最下位であることも判明。またヘルパーの人数は、常勤換算で06年度の78人から08年度は60人へと23%も減りました。制度改悪による報酬単価の切り下げで、ヘルパー確保もままなりません。
 安心して介護サービスを受けるために、保険料値下げ、利用しやすい制度への改善が必要です。

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