このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


札幌は今日も雪だった

−−昭和への旅、それとも初体験の旅−−

あれから1年

 昨年の北海道旅行からちょうど1年経った3月2日から、2泊3日の予定で北海道へ行ってきました。今回の旅の目的は、まもなく日本の空から退役するYS−11と雪原を走るSL列車に乗ることです。
 YS−11には、函館−>札幌(丘珠)で乗ることにして、羽田からは函館に飛ぶことにしました。SL列車は、釧路・標茶間で運転しています。これは、釧網本線の一部ですが、列車本数が非常に少ないので、効率良く乗らないと大変なことになります。時刻表を見ると、流氷ノロッコ1号−>マウントレイク摩周号−>SL冬の湿原号と乗るのが光っています。後は、札幌・網走間をどう移動するかです。当初は、札幌についた日の夜行を考えたのですが、きつそうなので、札幌に1泊して、翌日、オホーツク流氷号で移動して、網走観光(流氷見物)して網走に1泊して、釧路に移動、釧路から東京に戻るというコースが出来上がりました。

函館、雪

 例によって朝早い便(運賃が安いので)で函館へと出発です。前回の旅で味をしめ、得割運賃で安くなった分をスーパーシートに投資して、楽々と函館へ移動です。函館からすぐに札幌へと移動してもいいのですが、函館には路面電車が走っているので、市内へと移動して乗り歩きです。それと、翌日以降のJRの切符を買っていなかったので、函館駅により、ついでに朝市で食事をすることにしました。今日から天候は下り坂です。電車に乗っていると、雪が強く降り出しました。でも不思議と私が電車から降りると、雪はやみました。しかし、寒い!!、なのに地元の女子高生は、コートも着ずにスカートに生足(そう見えた)で歩いています。雪が降ったりやんだりしてとても寒いので、余裕を持って空港に戻りました。チェックインを済ませても、まだまだ、時間があったので展望デッキに行ってみると、エプロンにはディズニーのキャラクターが描かれたJALのドリームエキスプレスのジャンボとHACのサーブがいるだけで、YS−11はまだついていませんでした。

ドリームエキスプレス サーブ340

飛べ、ミッキー

 ドリームエクスプレスは、東京行きでまもなく出発のようです。やがて、ボーディングブリッジが離れ、プッシュバックされ、トーイングカー離れれば離陸準備完了です。あれ、トーイングカーが離れない。ドリームエクスプレスは、ターミナルの前に止まったまま動きません。そういえば、さっきからHACの方は、目的地の旭川の天候次第では千歳に降りるか、引き返すこともあるといっています。私の乗る便もステータスは、天候調査中になっていました。やがて、館内放送で、丘珠から到着便を出迎えにきている人向けに放送が入りました。「只今、函館空港天候不良のため、上空で待機しているので到着が遅れる見込みです。」と。
やばい、もしかすると欠航の可能性が出てきました。ともかく、情報がほしいので待合室へと移動しました。ついに、ドリームエキスプレスはターミナルビルへと戻ってきました。そして、翼の除雪をはじめてしまいました。ジャンボが離陸できないのに、YS−11が着陸できるわけがありません。明日以降のことを考えると、欠航になるのなら早く決めてもらい、必要ならJRで移動したいところです。到着予定時刻を過ぎても、着陸する気配はありません。時間だけが過ぎていきます。心なしか外が明るくなったかなと思っていると、放送が入りました。「天候が回復したので、着陸体制に入ります。」よかった、何とかなりそうです。ドリームエキスプレスも出発し、やっと、YS−11が姿をあらわしました。

YS−11

丘珠?千歳?それとも

 何とか機材が着き、出発はできそうです。出発の遅れは、15分ぐらいですみそうです。しかし、目的地の天候は函館よりも悪いようで、場合により千歳に向かうか引き返すこともあると案内がありました。今回の旅の目的のひとつは、YS−11に乗ることなので飛べば文句はないのですが、やはり出発地に戻るのはこまりものです。搭乗時間がきて、機体に向かいます。小型機なのでボーディングブリッジは使わず、エプロンからタッラプを使い乗りこむのですが、思ったより風が強く飛ばされそうな感じです。こんなに風が強くて、本当に離陸できるのか不安になります。YS−11は、プロペラ機なのでドアが閉められてからエンジンが始動されます。まず、右のエンジンがかけられプロペラが回り始めます。次は、左です。プロペラが回って機体は滑走路に向かいます。風上向きに走るときは、風に押されて心なしか頼りなさげでしたが、離陸は無事完了しました。
 ジェット機とは違い、エンジンの音が大きく機内に響きますが、そんなに不快には感じませんでした。むしろ、リズムがよいためか、いつしか眠ってしまいました。気がつくと機長が、何かをしゃっべっています。丘珠空港の天候を言っているようです。まもなく着陸かなと思っていると、今度は、キャビンアテンダントが放送を始めました。「機長から放送がありました通り、丘珠空港天候不良のため、上空で天候の回復を待ちます。」機体は、札幌上空で旋回を始めたようです。時間が過ぎていきますが、着陸する気配はありません。何分ぐらいまで上空で待機するのだろうと考えていたとき、それまでと違った動きを始めました。着陸か、と期待したとき、「当機は、丘珠空港、天候不良のため千歳空港に向かいます。」と案内が入りました。ダイバード初体験です。千歳まで20分ぐらいかかるということです。意外と札幌と千歳は遠いようです。千歳に下りても、予定外の着陸のためか空港内を延々と走り回り、予想通り沖止めとなり、バスでターミナルへと向かいました。その車中で、千歳空港から札幌までのJR乗車券の引換券を渡すと案内がありました。丘珠も千歳もタイムテーブルでは、札幌と案内されているので、てっきり、自力で札幌市内まで移動しなければ行けないと思っていたので、これはちょっと意外でした。結局、札幌には予定より1時間半ほど遅れて到着しました。

ランプバス快速エアポート

おまけ

 札幌では、ついた日に市電を見る予定にしていたのですが、時間が遅れたためそれはできなくなりました。でも夜中中、雪が降れば、もしかすればささら電車が走っているのが見れるかもと思いながら床に着きました。翌朝、始発電車が動く前に起きだし、ホテルをチェックアウトし、車庫に向かうことにしました。タクシーに乗ると、前方で回転灯が光っているのが見えます。ラッキー、どうやらささら電車のようです。中央図書館の前でタクシーを降り、後ろを振り向くと、なんともうささら電車が着ていました。実際に動いているのを初めて見て、感激です。でも、意外と速い速度で走っていったので、写真はあまり撮れずに残念でした。
 この後は、予定通り、網走へ移動して流氷を見て、翌日はSL列車に乗って、トラブルもなく無事帰ってきました。

ささら電車


2002/03/15作成
2008/03/22移転に伴う修正

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