このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


ひ と り ご と


   小湊鉄道といずみ鉄道 平成19年7月 

【上総中野駅て停車する小湊鉄道の気動車】
 千葉県の 小湊鉄道といずみ鉄道 に乗ってきました。以前に体験した久留里線と合わせて、3本の房総半島を横断する鉄道に乗りました。それにしても東京の近くでまだああいう鄙びたローカル鉄道が頑張っているんですね。

 内房線の五井から小湊鉄道は始まります。五井駅では名物の太巻き寿司があったのですが、うっかりして買い忘れました。うかつ! 車両は気動車の単機で、女性の車掌さんが二人も乗っていました。五井からいずみ鉄道の大原まで、通し券(途中下車有効!)が1600円。

 列車は穏やかな起伏の房総半島を、南に向けてゴトゴト走ります。所々に出てくる駅名の上総○○がなければ、首都圏をはるかに離れた地方路線と勘違いするくらいのロケーションです。田んぼの緑が目に眩しく、稲の香りが新鮮でした。ついウトウトって感じ。

 上総中野は小湊鉄道の終点です。ひとつ手前の養老渓谷で半分くらいのお客さんが降りました。上総中野の駅前は終点とはいえ,やはり超ローカル駅。いずみ鉄道にここで乗り換えるわけですが、乗り換えにしばらく時間がありました。駅舎の横に、駅舎と同じくらいの大きさの、竹の切り株を模した建物がありました。トイレでした。

 この辺のプラットホームは昔風の、ピョンと線路まで飛び降りられる低さのやつです。懐かしいですね。昔は新宿駅も東京駅にもありました。客車列車が主流の頃の名残でしょうか。隣のホームがいずみ鉄道です。 

 どちらの鉄道も一時間かに時間に一本しかダイヤがありません。しばらく待つといずみ鉄道の黄色い車両がやってきました。こちらはワンマン運行の新型車両です。上総中野から外房の大原へ、今までと同じような風景が続きます。

 大多喜という駅で途中下車。大多喜城は家康の四天王、本多忠勝の居城だったそうです。山岡荘八の長編、徳川家康の登場人物の中でもでも好きな武将の一人でした。今は県立博物館となって再建された天守閣からは、あまり広くはないご料地が見渡せました。梅雨の中休み、眠ったような町でした。

 次の列車で大原へ。途中、地元中学生たちが乗ってきて車内は賑やかになりました。この鉄道は身近なローカル線体験としてはうってつけです。『のんびり』以外のお勧めは、五井駅の太巻き弁当と大多喜城でしょうか。

   

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