このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


ひ と り ご と


   軍港の町 呉  『てつのくじら』と『戦艦大和ミュージアム』

【呉駅前のスクリュー】
 未明の広島駅に到着はしたものの、用事は昼過ぎだ。名物広島風お好み焼き屋も開いていない。 呉に行ってみる ことにした。目指すは『てつのくじら』(←潜水艦の博物館)『戦艦大和ミュージアム』それに 103系通勤電車 だ。

 岡山行の一番電車はこれまた懐かしい115(113?)系だった。あたりが明るくなってくると、右側に内海が広がった。その向こうには島とも半島ともつかない陸地が重なる。あれが江田島だと判明したのは後日。呉には6時半ごろ到着した。

 日曜日の早朝じゃ何もない。ようやく駅付近で立ち食い蕎麦屋を見つけた。『てつのくじら』の開館は9時、時間が余る。駅前に阪急ホテルがあったので温かいコーヒーにありつけた。30分時間を潰してもまだまだ時間が・・・。そこで、港に行ってみることにした。

 僅かに歩けば港である。目指す『戦艦大和ミュージアム』と『てつのくじら』は捜すまでもない。辺り一帯は公園のような広場になっている。少々寒いがベンチに腰掛け船を観察した。向こう側は海上自衛隊の基地になっているようだ。8時にラッパの合図が聞こえてきた。さすがここは昔も今も軍港だ。掃海艇のような艦船が並んでいるかと思えば、ドックにはグレーの船体が揚げられている。ここに戦艦大和が浮かんでいたら、それはさぞかし勇ましいことだったろう。

 さすがに瀬戸内海は海上交通が盛んだ。大小の連絡船がひっきりなしに出入りしている。モーターボートみたいのからフェリーまで、皆生活の足になっているようだ。ちょうど郊外の朝のバスターミナルと一緒で、通勤通学に使われているらしい。これは関東ではあまり見ない光景だ。

 やっと時間となり、まず『てつのくじら』から見物した。屋外に本物の巨大な潜水艦がデーンと鎮座している。順路に従うと掃海艇のPRが延々と続いた。目当ての潜水艦のコーナーはまあそこそこ。現代の潜水艦は思ったより狭くはないようだ。一通り見て回ったが思ったとおりあまり時間がかからなかった。次は道を一本隔てた『戦艦大和ミュージアム』。巨大な大和の模型、本物のゼロ戦、各種艦艇の模型が陳列してある。それから呉の町に関する歴史も。まあ、戦艦大和を中心としたテーマパークと思えば楽しめるだろう。

 戦艦大和の案内のおねえさんに昼食場所を紹介してもらった。呉は一年中『冷麺』が食べられるらしい。旨い店を教えられたが見つけられなかった。代わりに『田舎洋食屋いせ屋』に入り名物カツ丼を注文す。お皿ご飯の上にトンカツがのり、そこにドミグラスソースがたっぷりかかっていた。絶品だった。お勧め。昼過ぎ、103系で広島に戻り、いよいよ本目的の用事に取り掛かる。

 

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