このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

       


手持ちの双眼鏡、逆光での比較               


 本ページに関する補足  (2012.09.30)

2チャンネル等で本ページのテストを例に優劣の判断をされているケースを見かけましたが、本ページは主として逆光時に、各双眼鏡が、どの程度に性能が低下するかを主旨としたテストです。 
注目して頂くのは、全面マルチコートで居あ党内部処理もしっかりした実用中堅クラスのモナークXやアルティマと、対物全面にしかコーティングしていないであろうトイグレードに近いLO−MAXとの画像を比較し、コーティングや鏡筒内部の反射防止処理の優劣が見え味にどう影響するか、の極端な例として見てください。 

※ この逆光条件においては、モナークXとアルティマとの耐逆光性能は、ほぼ同等の性能低下程度ではありましたが、両双眼鏡の絶対性能が同等と言う訳ではありません。
 また、それぞれに用途に適した適否・長短があるので、優劣は決められません。 (用途によっては欠点が長所になり得ます。)
 個人的には鳥見には、よりコントラストが高く感じられ、防水性能を有して機械的にも丈夫そうなモナークXを使いたいですし、
 光害の無い夜空での星見には、星がより小さくシャープに収束するアルティマを、光害のある夜空ではひとみ径が小さめのモナークXの方が暗い星が浮き上がり易いので多用しています。 
 またXのないモナークでは、モナークXやアルティマと比べてシャープさでは若干劣る印象で明るい星が多少膨らんで見えますが、かえって明るい星がちょうどいい程度に目立ち、星座を追うのに好都合です。 

  見え方比較
イメージ等倍切り出し 
P5000P5000P5000 P5000 直接撮影

 曇天の逆光。
 屋根からの陽炎がかなり有り、比較には好ましくない条件かも。
LO−MAX 10×25LO−MAX 10×25LO−MAX 10×25 LO−MAX 10×25

 順光ではまあ見えるけど、逆光になると見事にモヤがかかってしまう。

Nikon スポーツスターEX 10x25D CFNikon スポーツスターEX 10x25D CFNikon スポーツスターEX 10x25D CF Nikon
 スポーツスターEX
  10x25D CF

 碍子のヒダまでかろうじてで判別でき、1万円クラスとしては健闘。
Nikon MONARCH 10×36D CFNikon MONARCH 10×36D CFNikon MONARCH 10×36D CF Nikon
 MONARCH
  10×36D CF

 目視ではもっとシャープ。
 しかし、デジカメとは相性が悪いのか何度トライしてもうまく撮れなかった。
 実際にはスポーツスターEXより確実にシャープ。
Nikon モナーク X 8.5x45D CFNikon モナーク X 8.5x45D CFNikon モナーク X 8.5x45D CF Nikon
 モナーク X  8.5x45D CF

 ここまで拡大しても破綻せず、碍子1枚1枚まで見分けられる。
Vixen アルティマ Z7×50Vixen アルティマ Z7×50Vixen アルティマ Z7×50 Vixen
 アルティマ  Z7×50

 解像力はモナークXと互角。
モナXで見えるものはアルティマで見えるし、アルティマで見えるものはモナXでも見える。

テスト時の条件は曇りで午前中の南側景色で典型的な逆光。 
また、手前の屋根の陽炎で視界が揺らぎ、テストの環境としてはあまり良くないですが、とりあえず撮ってみた。

見口からデジカメ(Nikon P5000)で手持ち撮影したものなので、必ずしもピントが合っていないし、手振れもあるので実視より悪く写っている。
 (特にモナーク 10×36はアイレリーフとデジカメの相性が良くないのか、何度トライしてもピントずれ+手ぶれしてしまいうまく写せなかったが、実物はもっといい。 ・・・モナ36mmの名誉のため) 
 実視ではもう少しシャープで碍子のヒダが判別でき、スポーツスター < モナ36mm < モナX のイメージ。

モナークX、アルティマでは送電鉄塔の碍子一枚一枚が区別でき、送電線の金具まで十分に判別できる。  

モナーク10X36では碍子のヒダの判別はできるもの、モナークXやアルティマと比べて滲みが大きくクッキリとはいかない。 また送電線は薄く淡くなってしまい、電線と金具の区別までは判別困難。

スポーツスターEXでは碍子のヒダがかろうじて判別できるが、逆光ではコントラストが甘く送電線が空に溶け込んでしまい、存在が分かる程度で、かなり見づらい。

LO−MAX、スポーツスターと比較するまでもなく、コントラストはひどく低下し、シャープさも明らかに低くて碍子のヒダの存在も判別困難。 しかし、以外な事にモナークでさえ見づらかった送電線が見える。
 なぜ見えるのか分からない・・・。 細い電線が膨らんで見えているのかもしれないけど、とにかく見える・・・。


 

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