このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


ちかめがね!(実体顕微鏡)                   MENUへ戻る    

 実体顕微鏡  (Vixen/SL-30)

「とおめがね」から一転して、今度は「ちかめがね」
中古のカメラ用レンズをルーペ代わりに使っていたけど、もう少し倍率が欲しいと思っていた時に見つけ、思わず衝動買い。 
双眼鏡や望遠鏡は遠くのものを近くに見る道具。
今度は小さなものを大きく見る、顕微鏡。 (顕微鏡とは言っても30倍だから高倍率双眼ルーペ)
初めは子供用の玩具程度かな、とあまり期待はしていなかったけど、使ってみるとかなり面白い。
普通の顕微鏡と違って倍率は30倍と低いので顕微鏡としては物足りないかもしれないけど、ルーペとしては十分高倍率で、結構遊べる。

およそ7mm弱の物が視界一杯に見える。 (およそ5円硬貨の穴の外枠一杯)
遊ぶには十分だし、双眼で立体視できるのがいい。
そして何よりも、ワーキングディスタンスが50mmも取れるのがありがたい。
大抵の物は、そのまますぐ見られるし、これなら小学生から大人まで十分に楽しめる。

またデジカメ(ニコンP5000)とも相性も悪くはない。
ただし平面的な対象物にはいいけど、立体的な対象物を撮るのは、ややつらい。



 真上から見たところ。
 なんか、とぼけたワンコの顔?

 双眼なんで、当然ながら見口は二つ。 プリズム部ごと回して目幅調整する。
 双眼鏡と同じで目幅調整ができていないと非常に見づらい。子供が使う時には最初に教えておくことが必要。

 アイレリーフは裸眼にはやや長めだが、眼鏡したままでは若干つらい。
 最適位置は見口から少し離したあたりなので、見口に目を押しつけてしまうと、かえって見づらい。

 これも子供には使いながら教えた方がいい。

 下から覗いたところ
接眼レンズも2つあり、完全に左右独立の光学系なので立体視できる。
また、ワーキングディスタンス(対物レンズから見る資料までの間隔)も5cmとれるので、普通の顕微鏡のように、ピント合わせ中に対物レンズを資料にぶつけたりしてしまう事もない。
 

  デジカメで撮ってみると・・・


500円硬貨。


針の穴と針先
 100倍とか200倍とかを期待する普通の「顕微鏡」のように用途には向かない。
 あくまでも立体視できる高倍率双眼ルーペとして使うのが吉。  見る対象物は1〜5mm程度の物の場合に丁度いい。
 
 一般の顕微鏡に無い最大のメリットは、ワーキングディスタンスか5cmもとれる(見る対象物から5cmも離れて見る事ができる)ので、プレパラートなんかに載せて標本にしなくてもそのまま見る事ができる。 
 また双眼で立体視できる光学系なので自然に見えるのがいい。 
 平面的なものを撮るには実に使い勝手がいい!
今までマイクロレンズ以上に拡大して撮るときには、ベローズを持ち出して、レンズをセットして、三脚にセットして・・・、それが、これを使えばただデジカメで覗いてシャッター押すだけ。
欠点は一眼デジカメで撮るのは無理そうな事。(やればできるんだろうけど、面倒くさい!)
そして、30倍以下で取れない事。 (倍率を上げるのはデジカメズームである程度は何とかなる。) 
仕上がりはデジカメ直接撮影よりかなり甘く、遊びになら使えるレベル?   でも価格からすれば、かなり頑張っている。 

しかし立体的なものをデジ亀で撮るのは苦手?  
平面的な対象物はごく簡単に撮れたが、立体的なものになる被写界深度がかなり浅くなるので手こずる。
下の写真は昔懐かしいゲルマニウム・ダイオードを撮ったもの。 
点接触部分を撮りたかったので片足を持ち上げているので高低差があり、SL−30を通しての場合はピントが合わせづらく、かなり眠い写真となってしまった。
結果としてデジカメのマクロで撮影し、一部を拡大切り出しした方が簡単だし結果も良かった。(”じゃ、何のために使うの?” なんて突っ込みをいれないこと。 よーするに、楽しめりゃいいんだから。)
しかし目視で覗けば左右独立の光学系なので立体感があり、非常に見易い。 写真に撮るのはデジカメに任せるのが吉か。 

デジカメ 直接マクロ撮影
 モデル名: Nikon COOLPIX P5000
 焦点距離: 12.9mm  電子ズーム倍率: 1.00 コンバータ: なし 
 露出 絞り値: F/4.9 シャッタースピード: 1/250秒 露出補正: +1.0段
 測光モード: マルチパターン測光 ISO感度設定: ISO 200


 左写真の等倍(100%)切り出し


SL−30による拡大写真
 モデル名: Nikon COOLPIX P5000
 焦点距離: 12.9mm 電子ズーム倍率: 1.00 コンバータ: なし
 露出 絞り値: F/3.5 シャッタースピード: 1/40.7秒 露出補正: +1.0段
 測光モード: マルチパターン測光 ISO感度設定: ISO 200

 写真に撮る場合、このような立体的なものはデジカメのマクロで撮って拡大した方が結果はいいようだ。
 


やっぱり目視で
このSL−30は生意気にも2組の光学系があるので目視すると、実に気持ち良く立体視できる。
見え方はかなり甘いが、立体視できるメリットは、より高級でシャープな顕微鏡でも得られないものがある。 

これは液晶画面。
デジカメで撮ると平面的にしか見えないが、目視すると背面の反射板から表示部分が浮き上がって見える。

デジカメで左右の見口から撮って両眼視すれば立体視できるかも・・・そのうち挑戦。


 

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