このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


15倍だけど今度は正立像! 星の手帖社 組立正立像望遠鏡(15倍)                   MENUへ戻る    

 星の手帖社 組立正立像望遠鏡(15倍)

組立望遠鏡シリーズ、今度は正立像望遠鏡15倍 

大阪市立科学館にて入手。 組立望遠鏡シリーズ最高価格の3,470円 
 ” HAYABUSA(はやぶさ)3Dクリスタル ” と共に、発見。

ープ級、 低価格実力級望遠鏡コレクター?としては見過ごす訳にはいかず、 当然、即、入手!

各パーツの精度も充分あるので、組立ては特に問題ない。
ただし、プリズムの面に触れないまま固定しようとすると多少のコツがいるので、小学生には、あれこれ試して指紋だらけになる前に、綿手袋を着けさせた方がいいかもしれない。 

で、見え具合は? 15倍と35倍天体望遠鏡でその実力は予想できたので感激は無かったが、本来のターゲットだろう小学生から大人まで入門用として充分楽しめる。
 また、本格的なフィールドスコープを買う前のお試し用としても最適。

※ネジ式になっている接眼レンズユニットでのピント調整で、丁度よく使う辺りで軽くなりすぎて不安定になるので、
 シールを張る前に試見して、先にガタ止めするのが吉。 

パッケージは15倍、35倍天体望遠鏡と同じイメージ


パーツ (この他に天体観測と野鳥観察ガイドブック同梱)


接眼レンズはプラスチック製 (凹凸凹の三枚構成) 

 

プリズム部 (ポロ型、Ⅰ型?) 

 

全体構成 「正立像望遠鏡」では遮光環が入る。 

 

完成! 組立て3兄弟 (上から、35倍、15倍天体、15倍正立像) 

 
 
 で、さっそく見てみる!

15倍正立像望遠鏡 

 デジカメ(P5000)と相性が悪いのか、手持ちでは、なかなか光軸が合わせられず不本意な写真だが、何度撮ってもうまくいかないので、とりあえずUP。

 撮影は15時過ぎで、条件はまともに逆光。
 15倍天体望遠鏡と比べ、やはりプリズムの影響か、明るさ、シャープ感とも若干落ちる。
 色収差については、もっと悪くなるだろうと予想に反し、意外と目立たない。 

 本格的なバード・ウォッチングなどには若干、力不足だが、入門用のお試しには手頃。 

 ニコンP5000、ISO400、f=7.6 にて、 
 シャッタースピードは、15倍正立像望遠鏡で、1/661秒 (プリズム2個)
               15倍天体望遠鏡で、 1/813秒 (プリズムなし) 
 シャッタースピードの差から推測すると、プリズム(当然ノーコート)での透過ロスは、20%程度かなぁと思う。 
 
※ プリズム(BK7、屈折率 1.5168) で、空気−ガラス面での反射率≒4.2%、つまり透過率≒95.8% となるらしいので、
  ポロプリズムの空気とガラスの接触面は4回、
  合計透過率は=0.958 ×0.958 ×0.958 ×0.958 ≒0.842=84.2% となり、
  計算上の透過ロスは約16%  まあ、いい加減な計測なのでこんなものかな・・・

 下段は、同じ15倍の組立て天体望遠鏡。

 比較の為、久しぶりに使ってみたが、”う〜ん、いいねぇ”と嬉しくなる。

 写真ではわかり辛いが、目視では下段の15倍天体望遠鏡の方がシャープ感は高く、コントラストもいい。 
 しかし15倍正立像望遠鏡も、デジスコで使うには苦しいけど、意外と色収差は目立たないし、シャープ感もまあまあ。
 それに何と言っても正立像! 
 入門用としては、かなりいい線いってるんじゃないかな。 
   

 

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