星の明るさと数 |
ものの本によると、ギリシャの天文学者ヒッパルコスが、紀元前150年頃に区分肉眼で見える星を一番明るい星を1等星とし、最も暗い星の6等星までに分けたのが始めらしい。
(私ゃまだ生まれてなかったんで真偽のほどはわからないけど、いろんな本に書いてあるんで正しいんでしょう ・・・)
・・・ で、各等級ごとに星はどのくらいあるのかと思って調べてみると、理科年表(2009年版、[恒星の数と分布]のページ)に載っているのをやっと見つけた。
等級 | 明るさ(倍) | 全天の星の数 | 累計星数 | 倍率 | −1等星 | 6.31 | 2 | 2 | - | 0等星 | 2.51 | 7 | 9 | 4.50 | 1等星 | 1.00 | 12 | 21 | 2.33 | 2等星 | 1/2.51 | 67 | 88 | 4.19 | 3等星 | 1/6.31 | 190 | 278 | 3.16 | 4等星 | 1/15.8 | 710 | 988 | 3.55 | 5等星 | 1/39.8 | 2,000 | 3,000 | 3.04 | 6等星 | 1/100 | 5,600 | 8,600 | 2.87 | 7等星 | 1/251 | 16,000 | 24,600 | 2.86 | 8等星 | 1/631 | 43,000 | 68,000 | 2.76 | 9等星 | 1/1,585 | 120,000 | 190,000 | 2.79 | 10等星 | 1/3,981 | 350,000 | 540,000 | 2.84 | 11等星 | 1/10,000 | 870,000 | 1.41E+06 | 2.61 | 12等星 | 1/25,119 | 2,300,000 | 3.71E+06 | 2.63 | 13等星 | 1/63,096 | 5,600,000 | 9.31E+06 | 2.51 | 14等星 | 1/158,489 | 13,000,000 | 2.23E+07 | 2.40 | 15等星 | 1/398,107 | 32,000,000 | 5.43E+07 | 2.43 | 16等星 | 1/1,000,000 | 69,000,000 | 1.23E+08 | 2.27 | 17等星 | 1/2,511,886 | 140,000,000 | 2.63E+08 | 2.14 | 18等星 | 1/6,309,573 | 280,000,000 | 5.43E+08 | 2.06 | 19等星 | 1/15,848,932 | 420,000,000 | 9.63E+08 | 1.77 | 20等星 | 1/39,810,717 | 710,000,000 | 1.67E+09 | 1.73 |
1等級ごとの明るさの違いは 2.5倍 (2.511886 倍)、1等星と6等星の明るさの違いは100倍。
また星の数は自分でもグラフにして初めて気づいたが、3等星から18等星までの間、等級とともに対数的(1等級増加ごとに平均2〜3倍)に増加している。
(星の数、出典は理科年表)
目視で、1等星から6等星まで全天で8,588個(実際見えるのは半球なのでその半分で3,000〜4,000個程?)見えるらしいが、これは非常に条件の良い、真っ暗な空でのこと。
光害のある市街地ではせいぜい3等星まで(300個の半分150個)〜4等星まで(1,000個の半分で500個) くらいじゃないかなぁ・・・と思う。
(私のところでは条件の良い時で ”すばる” が5つほど見える程度だから4等星程まで・・・かな?) |
MEMO
○等級について星の見掛けの明るさは等級で表し、光量が 5√100=2.512 倍 ずつ等比的に増すごとに 1等級ごと減少する。 (1等級増すごとに 1/2.512 倍に暗くなる。)
また、100の5乗根なので、5等級増す(=5回掛ける)ごとに明るさは1/100倍となる。 ○等級が増えるたびに、どれだけの星が見えてくるか。 −1等星から4等星あたりまでは多少バラつくが、4等星から15等星辺りまでは1等級増える(暗くなる)たびに見える星の総数は2.4〜3倍程度増えている。
(極限等級 8.9となる30mm双眼鏡と比べ、50mmでは極限等級が 10となるので、その差は1.1等級。 見える星の数は約3倍程に増える。)
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