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双眼鏡の視界イメージ(オリオン座周辺ほか)                   MENUへ戻る    

 1.オリオン座周辺の視界のイメージ
 双眼鏡などを選ぶのに口径・倍率などは考慮しても、つい忘れられがちなのが実視界の広さです。
 ここでは特徴的な視界のもので実際にどの程度に見えるのか、示してみました。

 注: ここに表示しているのは、合成イメージで実際に見たものからのイメージで、正確な視界の範囲ではありません。
     星座表示ソフトには、Toxsoft の Stella Theater Pro 特別版 Ver 2.64 を使用しました。 
                                                                                      
実視界 28度 で見た視界のイメージ
笠井トレーディング ワイドビノ28 
 (倍率2.3倍 実視野 公称28度) で見たオリオン座のイメージ。

オリオン座の胴体部分がちょうど視界に収まる!
しかし、これだけの広い視野を持った双眼鏡は他に市販されていおらず、特殊な例。 
口径は40mmあってもガリレオ型なので+1〜+2等星までしか見えないのが幸いして、大まかな方向に向ければ見たい星座を構成する星(明るい星)が、視界の中で浮き上がってくる。 
 

実視界 8.8度 ニコン 8×30EⅡ (倍率8倍、実視界8.8度) で見たオリオン座のイメージ。 
横の三つ星(腰の部分)と、縦の三つ星(短剣?の部分)が視界に収まっている。
これだけの視界が得られれば、星座のどこを眺めているのかおよその見当はつく。
勝間の6X30(8.5度)、ビクセン ニューフォレスタ8X32(8度)も同様。
これらでなら目視で見づらい星でも、双眼鏡を視線の前に持ってくれば、あまり苦労せず視界導入できる。 
 
実視界6.3度のモナークX 8.5X45、6.6度のアルティマ7X50、縦三つ星と横三つ星が良像範囲に収まる。しかし目視で見づらい星の導入にはやや手こずる。 

実視界6度のモナーク10X36でギリギリ入りはするけど良像範囲からは外れるくらいの視界となる。 
視界の広さは僅かな違い(約7割)だが、視界への度絵乳のし易さはかなり損なわれる。

実感として星座を楽しむ夜空の散歩には、倍率より実視界の広さを重視し、方向さえ見当が付けば目視で見づらい星でも容易に探せるので、実視界8度以上のものが適している。
実視界6度以下となると目視では見えていても、いざ双眼鏡で覗くと見失って、どこだ、どこだ、どこへいった、と探す事が多い。 

実視界3.3度 で見た視界のイメージ (縦の三つ星。)
ビクセン ジオマ ED52−S +アイピース GLH (倍率14倍、実視界3.3度) で見たイメージ

12倍の ニコン 12X50SE の実視界5度では、これより少し広いが、やはり縦か横、どちらかの三つ星しか視界に入らない。
また、倍率10倍の双眼鏡も、多くは実視界6度以下なので上の見え方より、こちらの見え方に近い。

高倍率(注:私には12倍でも十分高倍率)双眼鏡を使えば二重星なども分離して、より詳細まで観測できる。 
(しかし実視界がこの程度にまで狭くなってしまうと星座のごく一部しか見えず、今、どこを眺めているのか判断がつかなくなり、星座を楽しむ用途には不向き。)

高倍率双眼鏡は視界が狭いために、目標の一発導入は難しく、手持ちではせっかく捉えた目標も、一旦見失うとまた探し直さないといけなくなるので、手ブレ防止のほか、もくひょうを見失う事の無いよう三脚に載せる。
高倍率の双眼鏡(あるいは低倍率の望遠鏡)は三脚に載せて、とりあえずは目標の方向に固定し、手持ちの低倍率でも広視界な双眼鏡でどの辺りが見えているのか確かめながら微調整して目標を捉えるのが効率的。

私の場合、日々位置の変わる惑星や、馴染みの無い星座などを自宅で見る場合には、まず Stella Theater Pro で星座の位置や形を確かめてから表に出て、低倍率広視界双眼鏡(星座ワイドビノとか30EⅡ、アルティマ30mmなど)で探し、見つかったら三脚に載せた高倍率双眼鏡やフィールドスコープを向ける、という手順。 
(高倍率で見たいものほど、高倍率でいきなり覗いても探し出せない。) 

なお、星座の位置などを確かめるには Nitendo DS の「星空ナビ」も、絶対的な方向にかなり誤差はあるものの、かなり便利。 
星座早見盤もどこかにあったとは思うけど、Stella Theater Pro とか、「星空ナビ」を使い始めてから、どこへ行ったのか分からなくなってしまった。

また「天文年鑑」も「太陽・月・惑星の正中・出没図」や、「衛星の運動図」などを常用。

 

 2.実視界の広さと、目標の探し易さのイメージ
実視界 視界面積比較双眼鏡、フィールドスコープ                   
3.0 度5.0 度6.0 度7.0 度8.0 度
0.5 度2.8%1.0%0.7%0.5%0.4%ジオマED82S(GL80 105倍)実視界が1度近くに狭くなると、肉眼で見えている星でも視界に入れるのは相当困難。
三脚に固定し、慎重に探す必要があり、微動機構が欲しい。 またスポット・ファインダーなどのサポートが望ましい。
肉眼で見え難い星は、広角双眼鏡のサポートが無いと難しい。

0.7 度5.4%2.0%1.4%1.0%0.8%ジオマED67S(GL80 80倍)
0.8 度7.1%2.6%1.8%1.3%1.0%ジオマED82S(GLH48ZT 63倍)・ズーム望遠側
1.0 度11.1%4.0%2.8%2.0%1.6% 
1.8 度36.0%13.0%9.0%6.6%5.1%ジオマED82S(GLH48ZT 21倍)・ズーム広角側
2.0 度44.4%16.0%11.1%8.2%6.3% 
2.1 度49.0%17.6%12.3%9.0%6.9%ジオマ52S(AL25 25倍)
2.6 度75%27%19%14%11%ジオマED82S(GLH20D 27倍)
3.0 度100%36%25%18%14% 肉眼で見えていても慎重に探らないと、時として目標を見失い見当違いの方向を探している事がある。
見慣れた辺りなら肉眼で見え難い場合でも導入できるが、三脚でサポートして慎重に探すのが吉。 
3.3 度121%44%30%22%17%ジオマED52S(GLH20D 14倍)
3.6 度144%52%36%26%20%ジオマED67S(GLH20D 20倍)
4.0 度178%64%44%33%25% 
5.0 度278%100%69%51%39%ニコン 12X50 SE肉眼でボンヤリとでも目標が見えていれば、慎重に探れば導入はできる。
肉眼で周囲の目立つ目標も見えづらいような場合には、一度見失うと見当違いの方向を探している事もある。
5.3 度312%112%78%57%44%ニコン モナーク 8X42D
5.5 度336%121%84%62%47%LO-MAX 10X25
6.0 度400%144%100%73%56%ニコン モナーク 10X36D肉眼でボンヤリとでも目標が見えていれば探せる。

肉眼で周囲の目立つ目標も見えづらいような場合には、慎重に探さないと、時として見当違いの方向を探している事もある。
6.3 度441%159%110%81%62%コーワ BD25-8GR、ニコンモナーク 8X42D、モナークX 8.5X45D 
6.5 度469%169%117%86%66%スポーツスターEX 10x25D
6.6 度484%174%121%89%68%アルティマZ7×50
7.0 度544%196%136%100%77% 
8.0 度711%256%178%131%100%ニューフォレスタ HR8X32WP、ニコンミクロン 6X15 CF肉眼で見えていれば視界への一発導入も難しくない。
肉眼で見え難い星でも方向の見当さえつけば、かなり高い確率で視界に入る。 
8.3 度765%276%191%141%108%アルティマZ8×32(W)
8.5 度803%289%201%147%113%GLORY WP6X30SB-D
8.8 度860%310%215%158%121%ニコン 8X30EⅡ
28.0 度8711%3136%2178%1600%1225%ワイドビノ28肉眼で見えていない星でも方向さえ見当をつけて向ければ、勝手に(?)浮き上がってくる。
○ 表の%値は、基準とした実視界値に対する、実視界の面積比。
  例として実視界8度あれば、実視界6度に対して、見える視界の面積が178%あり、それだけ目標導入し易い。
  一方、実視界3度の場合であれば、実視界6度に対して見える視界の面積は25%しかなく、目標導入は難しくなってくる。(実視界角が1/2になると、視界の面積は1/4となってしまう。)
  極悪級の高倍率ズーム双眼鏡では、実視界0.5〜1.5度であり、狭くとも5〜6度はある普通の双眼鏡と比べ、1/10〜1/100の面積しか見えず、また、ひとみ径も著しく小さくなるので視界は暗くなり、目標導入は相当に難しいと思われる。(月程度なら見えるかもしれないが、”すばる”は・・・ どうかな?)
   



 3.北斗七星周辺の視界イメージ (2010.05.05 追加)
 北斗七星の周辺を、Toxsoft社の、「星図 Stella Theater Pro(http://www.toxsoft.com)」で「視野」させたものを加工し、比較表示してみた。                                      
 コメントは星見初心者である私の感想なので、間違っている部分については、ゴメンナサイ!
北斗七星周辺 (小さな視界円は、ミザール・・・ひしゃくの柄の端から二番目の星) 

大きな視界円=ワイドビノ28(28度)
小さな視界円=ニコン30EⅡ(8.8度)

ワイド・ビノなら、北斗七星のうち6つは視界に収まり、星座めぐりには最適。
(左図では7つとも入っているが、実際には最周辺部がかなり陰るのと、私の場合、裸眼では乱視+近視+老眼の3点セットなので6つしか見えない。  ・・・ワイドビノはガリレオ式なので倍率・視界とも裸眼視力の影響をかなり受ける・・・)

通常の双眼鏡では最広視界といえる30EⅡでさえも、星座を構成する星は2つ程しか視界に収まらないが、実視界8度あれば、今見ている星をガイドとしてを視界に入れたまま隣の星を辿っていけるケースが多い。
(丁度8度のニューフォレスタ8X32で、北斗七星のひしゃくの底以外、視界の中に2つの星が入る。)
これが実視界7度以下となると、となりの星を探すのにガイド星が視界から外れてしまう場合が多くなり、星座を辿り難くなってくる。

特に口径が大きくなってくると条件の良い空では暗い星まで見えすぎて、どれが星座を構成する星なのか判別しにくなる場合もある。

空の条件と視力さえよければ星座自体は目視の方が探し易いのは確かだが、市街地近くで視力も落ちた身では双眼鏡の助けが欲しく、この場合、暗い星まで見えすぎる大口径より、適度な明るさの星までしか見えない20〜30mmクラスの方がかえって使い易い。

  
大きい視界円は、上図の小視界円(8.8度)と同じ。 

大きな視界円=ニコン30EⅡ (8.8度)
小さな視界円=ニコン12X50SE (5.0度) 

実視界8.8度の30EⅡなら、今見ている星と隣の星が視界に入る確率が高いので星座を追って目標の星を探し易い。 (北斗七星なら視界内に隣の星が入れられる。)

しかし実視界5度の12X50SEでは、7つの星のうち1つしか視界に入ってこない。 
口径50mmとなると、光害も無く月の隠れた条件の良い空では視界の中に見える星が多くなりすぎて、どれが目的の星か判別がつかない場合があるので、ガイド用として星が増えすぎない中小口径の広視界双眼鏡と併用すると探し易くなる。

また、双眼鏡の経験が浅い場合、視界の狭い双眼鏡ではむやみにあちこち見廻しても目標は捉えられず、いつのまにか見当外れの方向を眺め回している事が往々にしてある。
昼間のうちに、ひとつ目標物を定め、まず裸眼で見つめた方向を変えないまま双眼鏡を間に入れてくる感覚で見替える練習をしておくと効果的。 (昼間なら目標周囲の物でずれた方向が分る) 

 12X50、(実視界5度)で見た北斗七星のミザール周辺のイメージ

 やはり大口径高倍率で眺めた星は、中口径低倍率広視界で眺めた星とは違った世界が見えてくるので、それぞれ1台あればより楽しめる。
(最高級1台分の投資で、中堅級なら数台買えるので、いろいろな楽しみ方ができる。)

(なお、図作成に使用した星図ソフトのバージョンでは7.5等星までしか表示できないので少々寂しいが、条件のいい空では、もっと賑やかに見える。) 
 北斗七星と双眼鏡の視界 (星座を辿る場合。)
北斗七星と言えばおおぐま座のしっぽの部分、春の最もメジャーな星座のひとつ。 7つの星のうち6つまで2等星で構成する明るい星座なのでよく目立ち、北の空を見上げればすぐ目に入る。
しかしこの星座、目視ではすぐ分るのに、いざ双眼鏡を向けて7つの星を辿っていくのに少々手こずる。
星座全体は視野角26度ほどあるので、双眼鏡の視界には当然入りきらない。 (これがワイド・ビノ28では仕様では7つとも、実際には6つの星が視界に収まってしまう!)
こんな星座を端から端まで辿って行こうとする時、星座を構成する星のひとつをまず視界に入れ、次の星を探す事になるが、視界の中に同時に2つの星が見えれば辿るのは容易だが、1つしか視界に入らない場合は途中の別の星と間違え、いつの間にか全然違う辺りを彷徨っている事が往々にしてある。(特に40mm、50mmなどの大口径で見ると暗い星まで浮かび上がっているので区別をしにくい)

こんな時、実視界が8.8度のニコン30EⅡなら6つある星と星の間隔が全て視界に収まる(7つの星のうち1つを視界に入れたまま、次の星を探せる)が、6度以下になると、2つ以上の星が収まる間隔は2つしかなく、残りはガイドにしていた星が視界から外れてしまいカンと記憶を頼りに探さなければならない。
特に高倍率双眼鏡では僅かに動かしただけで視界が大きく変わってしまうので、一層、辿りづらくなる。

私の実感では、星座めぐりに適した双眼鏡は倍率8倍以下、実視界7度以上(できれば8度以上)、更に多少の光害があってもコントラストよく見るために、ひとみ径4〜6mmを目安として選ぶのがいいと思う。
 

 4.オリオン座周辺の視界イメージ (2011.01.04 追加)

視界イメージ 28度 
ワイド・ビノ 28 の実視界(28度)に相当。

※ オリオンの胴体部分が、ちょうど視界に収まる。  



視界イメージ 8.8度 
ニコン 30EⅡの実視界(8.8度)に相当。
勝間光学 GLORY WP6×30SB-D (実視界8.5度)


 ※横三つ星、縦三つ星が余裕で視界に収まる。
   またオリオンの他でも、視界の中に星座を構成する星や、ガイドとなる比較的明るい星が2つ以上入ってくる確率は高く、
   目標を見失わず探し出し易い。
 


視界イメージ 8度 
ビクセン アルティマZ 8×32(W) (実視界8.3度)
ビクセン ニューフォレスタ HR8X32WP(実視界8.0度)
ニコン ミクロン 6x15 CF (実視界8.0度)
 ※実視界8度以上あれば横三つ星、縦三つ星が余裕で視界に収まり、ペテルギウスやリゲルなど四隅の星、更に他の星座へ
  と移るときにも次の星を視界に入れ易い。
 
  また、この実視界で大口径を使用すると暗い星まで見えすぎてガイド星まで判別できなくなり見失ってしまう事があるので、
  あまり極限等級の上がらない30mm程度か、それ以下の双眼鏡が使い易い場合が多い。
  ミクロンも一応は実視界8度だが、さすがに口径が小さすぎて星見には実用的でない。  

視界イメージ 7度 
勝間光学 WP7×50SB-D (実視界7.3度)
ビクセン アルティマZ 7×50 (実視界6.6度)
ビクセン ジョイフル M6X18 (実視界7.5度)

 ※星空の定番、7X50機の標準的な実視界。 オリオンの縦横三つ星は視界に収まる。
  実視界が7度より更に狭くなると、次の星を探そうとするとガイドとなる星が視界から外れてしまう可能性が高くなり、 馴染みの少ない
  星座周辺では目標もガイド星も見失ってしまう事が往々にしてある。
  7度と6度では僅かな違いだが、目標星の探し易さにはかなり差を感じる。
  観察・観測用途なら50mm機がベストだが、単純に星座を眺めたり、高倍率機のガイドに使う用途なら、低倍率で安価なジョイフル
  6倍も意外と使える。 (ただし18mm相応なので過大な期待はしないこと。)


視界イメージ 6度 
ニコン モナーク   8×42D CF (6.3度)
ニコン モナーク X 8.5x45D CF (6.3度) 
ニコン モナーク   10×36D CF (6.0度)
 ※実視界8度あればガイドの星を頼りに目標を探すのは比較的容易だが、
  6度台になるとガイド星さえ見失ってしまい、目標を探しだせない事が、往々にしてある。
   (条件のいい空ほど見えすぎる星にまぎれて目標を見失い易い。) 

  この辺りから1箇所に注目して眺める双眼鏡となり、より暗い星まで見るために、より大口径が欲しくなる。
  上にあげた3台のうち、42mm、45mmはより暗い星まで見え、解像力も高いので観察用途向き。
  36mmは視界は若干狭いが、明るい星まで見え過ぎないので意外と目標は探し易い。 
  

視界イメージ 5度 
ニコン 12x50SE・CF 5.0度
 ※この実視界では星座めぐりより、大口径で一か所を重点的に眺める観察用途となる。
  より暗い星まで、更に解像度を稼ぐためにも大口径が欲しくなるが、馴染みのない星座周辺では大口径ほど目標の星を探すのが
  難しくなってくる。

 このクラス以下(実視界)では早々に手持ちを諦めて三脚に載せて視界を固定させ、手持ちした低倍率広角双眼鏡で今どこに向けて
 いるのかを確認しながら方向を微調整するのが効率的。 
 この場合、ガイドに使う双眼鏡は暗い星まで見えすぎない低倍率中小口径が使い易い。
 理想的には実視界、見掛け視界とも広いニコン30EⅡがベスト、 また50mm12倍のニコンSEとは見事にアンバランスだが、
 実売3,000円程のビクセンのジョイフルM6X18など、暗い星まで見えない小口径低倍率機も意外と使い易い。

視界イメージ 4度 
実視界4度にもなると、80mm級大口径双眼鏡とか、フィールドスコープの世界。 もちろん三脚必須。

ビクセン・アークBR12×80WP 実視界 : 4.2度 
ビクセン・アークBR16×80WP 実視界 : 4.3度 
ビクセン・アークBR20×80WP 実視界 : 3.5度 
ビクセン・ジオマED67S (GLH20D 20倍にて実視界3.6度)  
※ このクラス以下の実視界(≒高倍率)では三脚必須。
  手持ちでは手ブレで視界が安定しないので、慣れないと今どこを見ているのか分からなくなり、目標の導入さえ難しい。
 やはり三脚に載せて安定させ、その視界に煌めく星々がどの辺りなのかを広視界双眼鏡や星図で確認しながら微調整するのが基本。 

注: ビクセン・アーク シリーズは所有していないので、ジオマでの実感とカタログデータからの推測。

視界イメージ 3度 
ジオマED52S (GLH20D 14倍にて実視界3.3度)  
ジオマED82S (GLH20D 27倍にて実視界2.6度)

 ※ ED52の14倍なら短時間の手持ちならなんとか可能だが、よほど気合を入れてホールドしないとブレまくって疲れる。


視界イメージ 2度 
ジオマ52S(AL25 25倍 にて実視界2.1度)
ジオマED82S(GLH48ZT ズーム広角側・21倍 にて実視界1.8度)

※ 極悪級高倍率コンパクトズーム双眼鏡の最低倍率はこれより更に狭い。 実視界の面からも星見には問題外。
  例: ナ○カ光学100倍コンパクトズームの場合、
      口径27mm、倍率:20〜100倍、
実視界:1.55〜0.62度、ひとみ径1.35〜0.27 ・・・だって!


視界イメージ 0.8度 
タカハシ TS−60Q + アイピース Vixen NPL 10mm (60倍 実視界 0.833 度)

※ 縦三つ星の中央、オリオン星雲の辺りだけが視界に収まる。

本HPの星図データは、Toxsoft社の、「星図 Stella Theater Pro(http://www.toxsoft.com)」を使用しています。  Toxsoftホームページ(http://www.toxsoft.com/)  
(最近まで気づかなかったけど)本ソフトでは視界円が表示できるので、双眼鏡や望遠鏡の視界であらかじめイメージしてから空を眺めると、目的の星が非常に探し易くなる。 

 

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