このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


なんだかなあ?ベトナム!
KHONG VIET

その26 ああ、あれから9年


2008年のソンラへの派遣で、ほとほどベトナム人のいやらしさに愛想をつかした著者は、ベトナムから遠ざかって、おもにインドネシアの仕事しかしないようにしていた。

2016年になって、突然カンボジアの仕事が舞い込んできた。それも白羽の矢が立ったものであった。
また、息子夫婦が2014年からベトナムのホーチミン市郊外に転勤になったという経緯があり、出張の帰りに息子夫婦を訪ねてみようとしたのだ。またサイゴン在住の旧知の友人とも旧交を温めようとしたが、残念ながらその彼は日本出張中であった。

カンボジアのプノンペンからホーチミン市に来ると距離はたった200kmしかないのだが、まるで別天地である。ベトナムはさすが新興工業国というだけあり、街道沿いにもカンボジアでは見られない工業製品が山積みとなっていた。また、町ゆく人たちもプノンペンでは感じられない都会の雰囲気を出していた。
写真はベンタイン市場前のコロニアル風な建物である。


6月30日にプノンペンからサイゴンに着いた。約束通り息子が空港まで迎えに来ていたので、開口一番「俺がここにいるということは非現実的であるから、理性ではこの事実を認めたくないのではないか」と尋ねると、「確かに」という答えが返ってきた。日本でしか会ったことのない親父が、自分の町として認識している転勤先のまちに出現するなど、まるで「悪夢のようだ」としか言いようがないことは過去の経験から分かっていた。
息子が海外でもちゃんと働いている姿を見て喜ばない親はいるだろうか。筆者もその一人でしかない。ただ、この筆者は上に書いたように東南アジア諸国を40年以上にも
わたって渡り歩いてたので、普通の日本人とはちょいと異なっている。
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2016-07-08 作成

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