このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

度欲おぢさん「常識外の世界」

パワーストーン

第四話 街角のパワーストーン売り
インドネシアでは街角でパワーストーンを道に並べて売っています。下の写真はインドネシアのスマトラ島最南端の都市であるバンダル・ランプンの市内の繁華街のちょっと裏道で営業している人です。ここは日曜日は朝だけ開いているか、日曜日を定休日にしている商店が多いので、閉店後に店の前の歩道を借りて商売しています。こんな商売で飯が食えるとは思えないのですが、家族をちゃんと養っています。これもインドネシアの不思議の一つです。

こうやって数件並んでいる。

寄りかかっているシャッターの奥はお店。

遠景から

近くに寄ってみるとこうである

石がすでに入った指輪も売られている。これらは婦人用ではなくすべてが男性用である。安物の指輪はほとんどしんちゅう製で、銀製のリングは需要がないので展示していないが、鞄にあるかもしれないので尋ねてみるとよい。金製のリングはない。
また、石の質も悪く、割れや傷、不純物を含んでいるものがほとんどであるから、それを覚悟して購入すべきだろう。さらに、インドネシアの貴金属製品はタイやベトナム製に比べると出来が悪い。形が不ぞろいなのと仕上げが雑だから、材料がよくても見場が悪い。ジャワ島の金製品は18金ではなく14金程度だから、ジャワ島以外で売ろうとすると買いたたかれる。
こういう商人は、相手が日本人でなくても相場の数倍を吹っかけてくるのが普通だ。買う方は並んでいる競合相手の商人の品を覗いたりして、ほしい石をちびちび値切る楽しみもある。

インドネシア人は何事も急がない。時間がたくさんあるので急ぐ必要がないからである。だからこういう安い買い物でもじっくり時間をかけて品定めをする。ゴムの時間の人たちだ。

イスタンブールのグランバザールのトルコ人とテヘランの中央バザールのイラン人の絨毯商が同じことを言っていた。
「この絨毯を作るのにどのくらいの時間がかかっているか知っているのか? パッと見で商品を選ばずに、じっくり時間をかけて絨毯をみてほしい」と。
チャイ(お茶)を出してくれたが、値段が旅行者価格で高すぎるのでもちろん買わなかった。

イランではペルシャ絨毯は貯金替わりといわれていて、お金が必要な時に貯めておいた絨毯を売るのである。皆が絨毯を売りたがる時期に当たると、かなり安く買える。イラン人やトルコ人が「自分は絨毯屋をしている」というときはほとんどの場合無職であると思ってよい。

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2009-10-15 作成

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