北 海 道 の 鉄 道

 北海道の鉄道は、他にはない別格な魅力がたくさんあります。
 荒涼とした果ての原野を貫く鉄路や、今や貴重なブルートレイン、足の速いディーゼル特急列車…。
 ところが行けるのはせいぜい1〜2年に1度だけ。。まだまだ足を運びたいところです。

- 秋色トマム - (2010/10)

2010年秋には、トマム界隈へ初めて行ってみた。

独占的だった石勝線にぴったり沿う様に、道東自動車道が走っています。無料化も相まって途切れる事なく続く車列…。
高速道路の波に押され、石勝線特急はとうとう短編成化されてしまいました。

あれだけ暑かった2010年の夏も去り、ちゃんと季節は巡っているんだなぁと思いながら秋色のトマムをウロウロ。
一足先に散った白樺と、色づく背景との間をピシーッと貫くスーパーとかちを収めました。

ところで、この時太陽の周りには嫌な雲々がたむろっていて、実は1つ前のスーパーおおぞらは曇ってしまったのです。。。
太陽が顔を出してくれるかどうか、やきもきしながら待った40分でした。列車がタイミングを合わせてくれたのかも。

(2010/11/23)


- 誕生一番列車 - (2007/10)

2007/10/1に、キハ261-1000による新しいスーパーとかちが誕生しました。
見た目はキハ261よりも789系にそっくりで顔色が違い、北海道では今やこのスタイルだらけですね。

そんな新しいスーパーとかちの誕生日、その一番列車を石勝線名物のシェルターから顔を出したところを撮ろうとスタンバイ。
やがてトンネルの奥から轟音が響き、新しいスーパーとかちがお目見え。
新しい列車の誕生を見届けるって滅多に無い事ですから、良い記念になりました。

この日は7両編成。今は約半分の4両編成ですから、そう思うと随分長く感じますね。

(2010/12/26)


- 赤いDD51 - (2008/09)

北海道での撮影で、いつも〆るのが室蘭本線の非電化区間。
運良く、いつもこのエリアでは好転に恵まれ、朝のブルートレインから気持ち良く撮影出来ました。

この日も北海道滞在の最終日で、撮影もほどほどにして苫小牧のフェリー乗り場へ向かわなければなりません。
トワイライトエクスプレスを待っていたもののやって来ずで、諦めたところでDD51の貨物列車が反対側から登場。
風が強いものの有珠山もきれいに見え、最後の最後でDD51の晴れ舞台が撮影出来ました。

この後、苫小牧へ向かう途中、室蘭付近でトワイライトに抜かされました。。。

(2011/11/27)


- 霧の中から - (2007/10)

宗谷本線を走る特急といえば、スーパー宗谷とサロベツ。かつては夜行の利尻も。
普通列車で乗った事は無く、利尻での往復と、スーパー宗谷と利尻の組み合わせの2回。
よって、宗谷本線の車窓はあまり堪能した事がありません。

この写真は稚内から南下している途中で撮ったもので、撮影現場は忘れてしまいました。
確か国道40号線からすぐの場所だったと思いますが、辺りに人工物は無く、霧が立ち込めていました。

本当にここを特急列車が通るのか?と疑ってしまう様な雰囲気。
しかし、やがてその時刻になると霧の向こうからスーパー宗谷は現れました。
名寄〜稚内間は従来のままの線路で、特急といえど普通列車とそう変わらない速度でゆったりと走っています。

と、画面右側にはユリ?のつぼみが。撮影は10月だけど、この花はなんだろう?

(2012/01/09)


- はじめての石北貨物 - (2010/10)

1度位は撮ってみたいなぁと思っていた石北貨物。
重連運転だったものがプッシュプル運転となり、3往復あった列車も今や1往復のみとなった。
しかも、廃止されてしまうのもそう遠くはないという。

2年前の渡道で、せっかくだからと初めて寄ってみた石北本線。
沿線には撮影者、いや撮影車ばかりで、人気の程が伺いしれた。
単線で周囲には草木が迫っていて、なかなかきれいさっぱりにとはいかず。
踏切脇から撮影された写真ばかりになる理由が、現地へ行ってはじめてわかった。

適当に見つけた踏切で、構えてみる。後方には2日前の初雪で少し白くなった山々。
ここで撮ろうと決心して準備を進めていると、1台の車が登場し、2人でカメラを線路に向ける。
やがて重苦しいエンジン音が聞こえ、列車は定時に登場。
肝心の機関車は…A更新機、いわゆる赤影であった。ちなみに後ろはB更新。

そして、目の前をゆっくり、ゆっくりと通過していった。
あれ?気付くと、後からいらしたお一人は、既に居なくなっていた。追いかけていった模様。

(2012/07/14)

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