Takamura planning

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

Lotus 97t Renault(1985年)

Lotus 97t Renault


<第1回 英国モータースポーツショー (2000.8.11)>

 英国のモータースポーツを紹介するというので行ってみると何と会場はホテルニューオータニの「鶴の間」「芙蓉の間」。結婚式しか来ないんじゃないかという雰囲気でジーンズ姿で行った私は間違いなく浮いた存在でした(笑)。しかし、会場にはロータス97Tや参戦が発表されたばかりのジャガーR1、ベネトンB200など筆者にとって宝の山でした(笑)
 で、この「Lotus 97t Renault」ですがデザイナーはかの有名なジェラール・デュカルージュ。モノコックシャーシは、インディ用のロータス96tがベースになっており、アルミのシャーシをカーボンでサンドイッチする形で非常に強靱な強度を誇り、8年間で全損したモノコックはなかったそうです。うーん、凄い。
 サスペンションは、前後ともプルロッド・サスペンションを採用。ジオメトリーも見直され、空力的にもより改良が加えられています。
 エンジンは、ルノーチームが85年採用したニュータイプのエンジンで、ルノーRE15のV6ツインターボ(!)エンジン。ボア/ストロークやエンジンマネジメントが大幅に改良されたものになり、ラジエターなどの冷却システムもキャパシティを上げたものになりました。
 ドライバーはエリオ・デ・アンジェリスとアイルトン・セナ。F1デビュー2年目のアイルトン・セナが97tの力を借りて初PP、初勝利を経験していくのです。ここから"音速の貴公子"の伝説が始まる訳です。


Lotus 97t Renault

<フロントサスペンション>

 さて、フロントサスペンションですが典型的なプルロッド式サスペンションです。ドッグボーンの形状も懐かしさを感じさせます。
 それよりも驚いたのがこの時代からタイヤから起こる空気の乱流を車体外へと出す為の整流板、つまりディフレクターが装着されていたんです。それも単純な板ではなく下側には水平板まで着いた複雑な形状で。当時風洞試験場なんてないでしょうから理論と計算とデザインで出来たんでしょうね。すばらしい!同じ技術者として感服いたします(笑)


Lotus 97t Renault

<ナンバー>

 ちょっと分かりにくいですがナンバーの横に優勝した時のステッカーが貼られています。この年、故アイルトン・セナは第2戦ポルトガルGP(エストリル)で初ポールポジション&初優勝し、さらに第13戦ベルギーGP(スパ)でも優勝しました。ここからアイルトン・セナ伝説が始まったわけです。
 いいなぁ、これ。欲しいなぁ・・・。車に貼ったらかっこいいでしょうね!(笑)


Lotus 97t Renault

<コクピット>

 運転席です。いやぁ、時代を感じますね〜。まずメーター。左側がスピードメーター、右側がタコメーターでしょうか。何とアナログです(爆)。普通はタコメーターだけでスピードメーターはないもんですけどね〜。だってプロドライバーになるとタコメーターからのエンジン回転数とギアの位置でスピードが分かりますからね。
 そして、ハンドル右側にはミッションのシフトノブが。今でこそハンドル後ろのノブでシフトチェンジしていますが、昔は本当の意味でのミッション車であることがわかります。
 ハンドルにも今みたいな余計なボタンがいろいろ付いてなくてスッキリしていて好印象を与えますね。
 でも唯一メーターの上にデジタルメーターらしきものがついています。何でしょう・・・これ?


Lotus 97t Renault

<コークボトル>

 さて、後ろに目をやるとテールがコークボトル形状になっています。コークボトルとは何かというと、要は上から見たときにボトルの栓のようにテールが絞り込まれていることからそのように呼ばれるようになりました。現代ではもっと過激に絞り込まれていますがこの考えは今でも変わらず、マシン横を流れる空気をいかにディフューザーの上に押し込むかによって、ディフューザーのダウンフォース量が大きく変わってきてしまいます。ここがデザイナーの思案のしどころですね。ちなみにこの97tのデザインは保守的です。


Lotus 97t Renault

<デフケース>

 その97tのテールにはデフケースがあります。今ではアルミが主流ですがこのころはまだ鋳物ですね。アルミだと熱に非常に弱い為、信頼性という点でなかなか手を出しにくかったのでしょう。『LOTUS』と名前が見えるその後ろにはギアケースがあります。その上に付いているものはオイルクーラーになっています。パイプとかが丸見えになっているところが手作り感を感じさせます。


レーシングカー写真館一覧へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください