Takamura planning

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MITSUBISHI LANCER EVO6.5(2001年)

MITSUBISHI LANCER EVO6.5

MITSUBISHI LANCER EVO6.5


<鈴鹿ラリーフェスタ(2001.11.11)>

 「史上最強のGr.A」と言われた「MITSUBISHI LANCER EVO6.5」です。実際は"EVO6.5"という呼び名はなく、"EVOⅥ"市販の後、マイナーチェンジモデルとして当時三菱のエースドライバーであった"Tommi Makinen(トミ・マキネン)"の名を使った限定モデル、"Tommi Makinen Edition"が市販されました。それをベースに後継モデル、"EVOⅦ"が市販されるまでの2000年末から2001年の間WRCで活躍しました。つまり、"EVOⅥ"から"EVOⅦ"までの繋ぎの意味も込めて"Tommi Makinen Edition"を別名"EVO6.5"という言い方をします。
 この当時は改造範囲の広いWRカーが主流となり、改造範囲の限られている(市販車に近い)Gr.AカーはWRカーに太刀打ち出来なくなってきました。そこで主要メーカーの中で最後までGr.Aにこだわり続けてきた三菱も"EVOⅦ"からWRカーでの参戦を決定せざるをえなくなったのです。以上の理由から"EVO6.5"が最後のGr.Aカーとなったのです。
 また、この"EVO6.5"はGr.Aカーの規定では許されていないリアサスペンションのストロークの確保(+30mm)でハンドリングの改善、フライホイールの軽量化でエンジンのレスポンスの向上が特別に与えられています。そういった意味でも"Gr.A以上、WRカー以下"といった位置づけなのかもしれませんね。「史上最強のGr.A」はこうして出来上がった訳です。
 おかげで他社のWRカーを敵にまわして2001年開幕戦のモンテカルロでは3年連続の総合優勝を勝ち取り、ポルトガル、サファリでこの年に計3勝を上げ、ドライバーズポイント3位、マニュファクチャラーズ3位という記録を最後にGr.Aから撤退することになります。
 写真上は2001年開幕戦モンテカルロを制した"EVO6.5"、写真下はラリー・ジャパンの前身になるラリー・イン北海道で田口選手が参戦した"EVO6.5"です。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<正面>

 その2001年開幕戦優勝した"MITSUBISHI LANCER EVO6.5"が展示されていました。フロントバンパーが真っ白ですが実はこれは第2戦フィンランドまでで第3戦ポルトガルからはリップスポイラーのみ白になります。シーズン途中でのカラーリングの変更は珍しいんですがメインスポンサーのイメージカラーである"赤"を強調したかったのかもしれません。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<側面>

 同じ"MITSUBISHI LANCER EVO6.5"を側面から撮った写真です。ずい分スッキリした印象を受けます。実際はモンテカルロはタバコ広告禁止なのでメインスポンサー"Marlboro"が入っている部分はただの白い四角になります。これはこれでかなり淋しくなります(苦笑)。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<後面>

 同じ"MITSUBISHI LANCER EVO6.5"を後面から撮った写真です。何か気がつきませんか?そう、リアウィングは2段式になっているんですが下側のウィングは黒いフタ?で塞がれていますね。これはリアウィングの面積が規定で決められており、リアウィングが2枚あると2枚の合計面積が規定面積を超えてしまうんですね。だからウィングの効果を持たさないために下のウィングを塞いでしまったわけです。これはデザインのミスですね〜(苦笑)。ちなみに市販車はちゃんとリアウィングは2枚になっていますよ。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<認定ステッカー>

 "MITSUBISHI LANCER EVO6.5"がGr.Aである証拠のステッカーです。このステッカーを貼り続けた三菱のプライドとポリシーがいいですね。筆者が三菱を好きな理由の一つです。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<リアウィング>

 リアウィングを正面から撮っています。先ほども触れましたがリアウィングの下が塞がれていることがわかりますね。上のウィングは可変式になっていて市販車でも可変出来るようになっています。ただ、このウィング、面白い事に前でも後ろでも変更出来るようになっているんですね。つまり通常は前(後)を支点としてウィングの角度を調整するんですが前でも後ろでも調整できるということは・・・どういうことだろ?ちなみに前で3箇所、後ろで2箇所変更ができるようです。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<トランク内>

 めずらしいショットが撮れました。トランク内です。多分真ん中にあるボックスは燃料タンクだと思うんですけどね。ただ何故こんなイビツな形状をしているのかは不明です。スペアタイヤを入れるわけでもなさそうですしね・・・。うーん、わからん。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<マフラー>

 さて、マフラーです。「ほほぅ」と筆者が思ったのがマフラーのまわり。遮熱版がスポイラーについています。かなり熱くなる部分ですからね。こういった細かいところはレプリカで再現したいですね!


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<ボンネット裏>

 ボンネット裏です。市販車がどうなっているか解りませんが、筆者が「オッ」と思ったのはボンネットを開けたときに支える棒の位置。筆者の愛車ギャランの場合は手前に棒があり、開けたボンネットの上(前)の方を支えるようになっています。しかし、"MITSUBISHI LANCER EVO6.5"の場合は最低限の位置でボンネットを支えるようになっています。なるほど、この位置なら整備するときに邪魔にならないですからね。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<エンジン>

 エンジンは筆者の愛車、ギャランから脈々と受け継がれた名機4G63 16バルブDOHCターボ。総排気量は1998cc、最高出力は280PS/6500rpm、最大トルクは38.0kg-m/3000rpm。排気量2000クラスでは間違いなくトップクラスです。ちなみに数値は市販車のものです。赤のカムカバーが只者ではない雰囲気を漂わせます(笑)


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<ドライバー席>

 ドライバー席は欧州用に左ハンドルになっています。もちろん日本車は右ハンドルです。いろいろスイッチがありますが驚いたのはメーター。何とタコメータ(回転計)しかありません。それもメータが横向きについており、下の目盛が5000rpmになっています。ハンドルのスポークからエンジンの一番おいしい所である3000rpm〜6500rpmまで見ようとするとこういった配置になるんでしょうね。ちなみにタコメータの回転計の目盛は8500rpmまでありました。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<スイッチ>

 さて、そのドライバーの右側にスイッチがいろいろ並んでいたのでアップしてみました。ま、書いてある通りだと思います。参考にしてください(笑)


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<コ・ドライバー席>

 今度はコ・ドライバー席から見てみます。コ・ドライバーの前にはラリー・コンピュータがあります。もちろんフルカーボン仕様です。思ったのはコンピュータのわりにスイッチが少なくサッパリした印象を受けました。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<バケットシート>

 バケットシートに型番がありましたので撮っておきました。メーカーは"OMP"、MODELは"GRIP CABON"、HOMOLはサイズの事でFIAで厳しく規定が決められています。その下のMONTHは月で頭文字が12個並んでいます。この場合は6月(June)が消してありました。さらにその下にはYEAR(年)で98年から05年まで並んでいます。この場合は99年が消してありました。つまりこのバケットシートは99年6月製作ということになるのでしょうか。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<スペアタイヤ>

 スペアタイヤですがリアシートの上に置いてありました。それを止めているのは青いストラップ3本。それだけで固定できるものなんですかね?ラリーの最中にリアシートでタイヤがゴロンゴロン・・・なんてことになったら大変ですぜ(笑)。


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<ロールバー>

 ロールバーにも刻印がありました。Serial No.は"2001-007"。つまり2001年モデルの007番目に製作ということなのでしょうか?


MITSUBISHI LANCER EVO6.5

<ブレーキディスク&サスペンション>

 上の写真がフロントで右側が前になります。下の写真がリア側で左側が後側になります。まず一つの違いはブレーキディスクの大きさ。これはブレーキをかけた時にフロントに荷重が集中する為でレーシングカーに限らず市販車でも同じようにフロントに強力なブレーキがついています。もう一つの違いはストロークの長さですね。写真では解りにくいかもしれませんがリアの方がフロントに比べてブレーキディスクが下にある気がしませんか?これはリアのストロークを確保してハンドリングを改善する必要があるからで、当然の措置と言えるでしょう。

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