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MITSUBISHI LANCER EVO6.5(2001年)
その2001年開幕戦優勝した"MITSUBISHI LANCER EVO6.5"が展示されていました。フロントバンパーが真っ白ですが実はこれは第2戦フィンランドまでで第3戦ポルトガルからはリップスポイラーのみ白になります。シーズン途中でのカラーリングの変更は珍しいんですがメインスポンサーのイメージカラーである"赤"を強調したかったのかもしれません。
同じ"MITSUBISHI LANCER EVO6.5"を側面から撮った写真です。ずい分スッキリした印象を受けます。実際はモンテカルロはタバコ広告禁止なのでメインスポンサー"Marlboro"が入っている部分はただの白い四角になります。これはこれでかなり淋しくなります(苦笑)。
同じ"MITSUBISHI LANCER EVO6.5"を後面から撮った写真です。何か気がつきませんか?そう、リアウィングは2段式になっているんですが下側のウィングは黒いフタ?で塞がれていますね。これはリアウィングの面積が規定で決められており、リアウィングが2枚あると2枚の合計面積が規定面積を超えてしまうんですね。だからウィングの効果を持たさないために下のウィングを塞いでしまったわけです。これはデザインのミスですね〜(苦笑)。ちなみに市販車はちゃんとリアウィングは2枚になっていますよ。
"MITSUBISHI LANCER EVO6.5"がGr.Aである証拠のステッカーです。このステッカーを貼り続けた三菱のプライドとポリシーがいいですね。筆者が三菱を好きな理由の一つです。
リアウィングを正面から撮っています。先ほども触れましたがリアウィングの下が塞がれていることがわかりますね。上のウィングは可変式になっていて市販車でも可変出来るようになっています。ただ、このウィング、面白い事に前でも後ろでも変更出来るようになっているんですね。つまり通常は前(後)を支点としてウィングの角度を調整するんですが前でも後ろでも調整できるということは・・・どういうことだろ?ちなみに前で3箇所、後ろで2箇所変更ができるようです。
めずらしいショットが撮れました。トランク内です。多分真ん中にあるボックスは燃料タンクだと思うんですけどね。ただ何故こんなイビツな形状をしているのかは不明です。スペアタイヤを入れるわけでもなさそうですしね・・・。うーん、わからん。
さて、マフラーです。「ほほぅ」と筆者が思ったのがマフラーのまわり。遮熱版がスポイラーについています。かなり熱くなる部分ですからね。こういった細かいところはレプリカで再現したいですね!
ボンネット裏です。市販車がどうなっているか解りませんが、筆者が「オッ」と思ったのはボンネットを開けたときに支える棒の位置。筆者の愛車ギャランの場合は手前に棒があり、開けたボンネットの上(前)の方を支えるようになっています。しかし、"MITSUBISHI LANCER EVO6.5"の場合は最低限の位置でボンネットを支えるようになっています。なるほど、この位置なら整備するときに邪魔にならないですからね。
エンジンは筆者の愛車、ギャランから脈々と受け継がれた名機4G63 16バルブDOHCターボ。総排気量は1998cc、最高出力は280PS/6500rpm、最大トルクは38.0kg-m/3000rpm。排気量2000クラスでは間違いなくトップクラスです。ちなみに数値は市販車のものです。赤のカムカバーが只者ではない雰囲気を漂わせます(笑)
ドライバー席は欧州用に左ハンドルになっています。もちろん日本車は右ハンドルです。いろいろスイッチがありますが驚いたのはメーター。何とタコメータ(回転計)しかありません。それもメータが横向きについており、下の目盛が5000rpmになっています。ハンドルのスポークからエンジンの一番おいしい所である3000rpm〜6500rpmまで見ようとするとこういった配置になるんでしょうね。ちなみにタコメータの回転計の目盛は8500rpmまでありました。
さて、そのドライバーの右側にスイッチがいろいろ並んでいたのでアップしてみました。ま、書いてある通りだと思います。参考にしてください(笑)
今度はコ・ドライバー席から見てみます。コ・ドライバーの前にはラリー・コンピュータがあります。もちろんフルカーボン仕様です。思ったのはコンピュータのわりにスイッチが少なくサッパリした印象を受けました。
バケットシートに型番がありましたので撮っておきました。メーカーは"OMP"、MODELは"GRIP CABON"、HOMOLはサイズの事でFIAで厳しく規定が決められています。その下のMONTHは月で頭文字が12個並んでいます。この場合は6月(June)が消してありました。さらにその下にはYEAR(年)で98年から05年まで並んでいます。この場合は99年が消してありました。つまりこのバケットシートは99年6月製作ということになるのでしょうか。
スペアタイヤですがリアシートの上に置いてありました。それを止めているのは青いストラップ3本。それだけで固定できるものなんですかね?ラリーの最中にリアシートでタイヤがゴロンゴロン・・・なんてことになったら大変ですぜ(笑)。
ロールバーにも刻印がありました。Serial No.は"2001-007"。つまり2001年モデルの007番目に製作ということなのでしょうか?
上の写真がフロントで右側が前になります。下の写真がリア側で左側が後側になります。まず一つの違いはブレーキディスクの大きさ。これはブレーキをかけた時にフロントに荷重が集中する為でレーシングカーに限らず市販車でも同じようにフロントに強力なブレーキがついています。もう一つの違いはストロークの長さですね。写真では解りにくいかもしれませんがリアの方がフロントに比べてブレーキディスクが下にある気がしませんか?これはリアのストロークを確保してハンドリングを改善する必要があるからで、当然の措置と言えるでしょう。
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