Takamura planning

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

MITSUBISHI GALANT VR-4 (1992年)

MITSUBISHI GALANT VR-4


<鈴鹿ラリーフェスタ (2004.10)>

 毎年鈴鹿サーキットで行われる「鈴鹿ラリーフェスタ」に行ってきました。
 この車は言うまでもなく筆者の愛車と同じ『GARANT VR-4』です。1988年にスタリオンの後継機として本格派4WDターボを武器にデビューしました。それから今でもランサーのエンジンとして使われる『4G63』を初期型202馬力から220馬力に発展させた中期型、そして1991年より投入された240馬力までアップさせたエンジンとビルシュタインのサスペンションを市販車に標準装備させた後期形と発展を遂げていきました。
 しかし、年月が経つにつれエンジンは高い評価を得ていましたが車体の大きさ、重さなどが災いし、『重戦車』という異名がつくようになってしまいました。そこでエンジンはそのままに車体をコンパクトにさせたランサーにバトンが渡されていくのです。写真は当時三菱のワークスドライバーであった篠塚健次郎が日本人初WRCで総合優勝を勝ち取った『1992 アイボリーコーストラリー』仕様です。
 でもいいですよね、自分の乗っている愛車のレースカーが目の前に存在しているのは。これはフォーミュラでは体験出来ませんからね。思わずこの車を見たときは涙が出そうになりました。このイベントで展示されていたどの車よりも輝いていましたョ。ちなみにこの車は後期型ですが私の愛車は前期型になります。


MITSUBISHI GALANT VR-4

<オイルクーラー>

 パッとみて「あ、こんなとこにオイルクーラーがある」と驚きました。前期型だともっと下なんですがわざとこんなとこにしてあるんでしょうか。泥池などに入ったときにラジエータ共々傷めないようにしてあるんでしょうね。また、風がよく当たって効率よく冷えるようにしているのでしょう。いかにも『とってつけた』といった感じですもんね。名機『4G63』エンジンは馬力が出ていただけに熱処理に相当頭を悩ませたようですから。GARANTも広いエンジンスペースのわりにいろいろなものがギッシリ詰まっています。
 ちなみに後期型を見極めるにはボンネットのダクトが付いているかどうかが1つの判断材料になります。


MITSUBISHI GALANT VR-4

<ガード1>

 ダートを走るときにはこのように独特の装備を付けていました。動物等がコースに出てきても避けるようにと夜間でも十分な光量を得られるように大型のライトがバックミラー前とヘッドライト前に付いています。かなりデカイです(笑)。その大型のライトを取り付ける為と写真のようにラジエータ部分に草をかんで風通しが悪くならないようにラジエータ前に網を取り付ける為にこのような装備を付けます。細かい草はラジエータを塞ぎ、エンジンをオーバーヒートさせやすくしてしまうのです。
 また、写真をよく見るとわかりますが大型ライトの前にチューブが出ています。これは泥水を被ったときに洗浄する意味でウォッシャーが出るようになっているのでしょう。いいなぁ、コレ。


MITSUBISHI GALANT VR-4

<ガード2>

 そしてもう一つの装備が写真でもわかる『泥避け』です。泥池に勢いよく突っ込んでしまったときに泥水がフロントウィンドウやヘッドライトにかからないようにする為の装備です。これもいいですねぇ。ま、街中を普通に走る分にはいらない装備ですが(笑)


MITSUBISHI GALANT VR-4

<リアバンパー>

 これは知りませんでした。通常『マッドガード(泥避け)』はフロント、リアのそれぞれのタイヤハウス後端に付いているものと思っていましたがこのようにリアバンパーにも取り付けるもんなんですねぇ。なるほどなるほど。リアバンパーにも『マッドガード』を取り付けるということはよっぽど泥水やら埃やら小石やらを後ろに撒き散らすんでしょうね。


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