Takamura planning

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

京都府/美山町かやぶきの里 (2006.9.17・18)


 今回は久しぶりに会社の先輩家族とお嬢さんにご挨拶しに京都府南丹市美山町に行ってきました。この美山町は『かやぶきの里』としても有名で京都と日本海の玄関口の若挟小浜との中間に位置しており、重要伝統的建造物郡保存地区に指定されています。現在は50戸の集落ですが、そのうち住宅32棟、民族資料館や店舗など6棟の計38棟がかやぶき屋根の建築だそうです。結構な観光客がきていましたよ。
 非常に静かで、のどかで時間に追われる都会の暮らしとはまた違う古きよき時代を思い出させる所でした。こういうのもいいですね!


かやぶきの里

<赤ポストとかやぶきの里>

 懐かしいですね、"赤ポスト"。知らない読者の方もいらっしゃるのでは?筆者が子供の頃は近所にもあったんですが今はすっかりBOXになってしまいましたからね(笑)。  この"赤ポスト"が「かやぶきの里」の入り口になります。観光客が来てまずここで記念撮影!といったところでしょうか。そのせいか写真はともかく油絵などもここがモチーフになっているのが多いようです。また、この"赤ポスト"の裏を流れる小川のせせらぎが気持ちを安らいでくれます。
 雪が降ったらまた綺麗なんだろうなぁ・・・。


かやぶきの里

<かやぶきの家>

 この「かやぶきの里」は入場料も何もかからないので勝手に村落の中に入れます。すると普通に人が写真のようなかやぶきの家に住んでいます。これは珍しいですね。岐阜県にある飛騨民俗村は同じようにかやぶきの家が並んでいますが、完全に展示のみになっていましたので。
 ちなみに集落でのかやぶき建築数は岐阜県白川村萩町、福島県下郷町大内宿に次いで全国3位だそうです。


かやぶきの里

<骨組み>

 「さて、問題です。上の写真と下の写真、骨組みの数が違いますがどんな意味があるのでしょう?チッチッチッ・・・ブーッ。時間切れです。では本日のスペシャルゲスト、あゆみん♪回答をお願いします。」
 「はい、それは骨組みが7本あるのが"本家"、5本あるのが"分家"です」
 「なるほど〜。解りましたか?ではまた来週〜」
・・・なんだそうです(笑)。
 また、屋根の横にある三角の部分にはそれぞれ家紋が記されていましたよ。読者のみなさんは自分の家の家紋、知っていますか?

かやぶきの里




かやぶきの里

<かやぶき>

 さて、そのかやぶきの部分ですが下から見るとこのようになっています。左側の白い部分が古い部分、右側が新しい部分なんだそうです。全部直すと大変なので痛みやすい外側のみを葺き替えるそうです。また、かやぶきを直すには専門の技術を持ったかやぶき職人が必要なんだそうで、この「かやぶきの里」にもそのかやぶき職人がいなくなり、存続の危機だったそうですが最近、修行を積んだ若き棟梁が誕生したそうです。よかったですね。また、このかやぶきですが約20年位で張り替えるんだそうで費用は結構かかり、9割は町のほうから補助されるんだそうです。そういった事に税金を使われるならいいですね。


かやぶきの里

<放水銃>

 さて、この『かやぶきの里』にはかやぶきの家に一台、写真にある『放水銃』なるものが装備されています。なんと事業として3億円が投資されたこの『放水銃』はあまりに燃えやすいかやぶきの家の火事対策に装備されているんですが、面白いのが「かやぶき」というのはアシ、ススキ、チガヤなどの長い繊維の葉や茎を持つ植物を乾燥させて葺いている為、あまりに燃えやすく、火事が起きたらあっという間に燃えてしまうそうです。ではこの『放水銃』は何に使うのか?・・・それはどこかの家で火事が起こったら他のかやぶきの家の屋根に一斉に放水開始。火事が起きているかやぶきの家から飛んでくる火の粉が燃え移らないようにしている訳です。なるほど。つまり、燃えているかやぶきの家は見捨てるという訳ですね(爆)
 ちなみに火事の時にはこの『放水銃』の屋根を手動(!)で開けると、放水銃がせせりだしてくるんだそうです。登場ミュージックは「宇宙戦艦ヤマト」!?

かやぶきの里




かやぶきの里

<マンホール>

 結構、地域に旅行に行くと見てしまうのがこの『マンホール』。その場所によっていろいろ形があるんです。美山では"あゆ"でしたね。その『マンホール』の中央にあるのが美山町のマークです。何を意味しているんでしょうね?


かやぶきの里

<河鹿荘>

 さて、宿泊はこの『河鹿荘』に泊まりました。『かやぶきの里』からは車で10分弱の所にあります。自然文化村というだけに近くにはキャンプ場、隣にはリンゴ園があり、中に入るとロッジみたいな雰囲気で非常にいい感じでした。お風呂は曜日毎にいろいろと変わり、筆者が行った時は「バラ風呂」でした。露天風呂にバラの入ったザルがプカプカ浮かんでいましたョ。トイレなどは共同で部屋にはありませんでした。でも雰囲気はよかったですよ。安かったし(笑)。


かやぶきの里

<そばの花>

 9月に『かやぶきの里』に行ったんですが、満開とまではいかずともそばの花畑が白いじゅうたんを作っていました。初めてマジマジとそばの花を見ましたが、この白い花からあのそば粉が作れるなんて信じられないですね。でも非常に清楚な感じが『かやぶきの里』の風景とマッチしていましたよ。


かやぶきの里

<そば三昧>

 さて、昼食は『かやぶきの里』の下にある「お食事処 きたむら」でそば料理を食べました。写真は"そば三昧"、右下が大根おろし、左下が・・・なんだっけ?上は梅しそが載っています。どれもさっぱりしていて、そば自体にもコシがあって非常に美味しかったです。みなさんも近くに寄ったら是非食べてみてください。
 ちなみにそば湯はそばを漬ける汁に付け足すものなんだって知っていました?そば湯だけで飲むと味もへったくれもないです(苦笑)。


その他写真館へ

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