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KYOSHO F1 / Tyrell 020 HONDA (1991年)
言わずとしれた中嶋悟最後のF1マシン、「Tyrell 020 HONDA」です。筆者はこのマシンを見るたび中嶋選手が悲劇に思えて仕方ありません。
前年(1990年)に「McLaren MP4/5B」でチャンピオンを取った当時最強と言われた念願のHONDAエンジンを手に入れて期待を持ってシーズンを迎えたのですがHONDAのエンジンパワーにシャーシの剛性が足りず、マシンバランスを著しく崩し、シャーシのてこ入れをしようにも「Tyrell」のテクニカルディレクターであるでハーベイ・ポストレスウェイトがシーズン途中でチームを去ってしまい、マシン開発がストップ。さらに悪いことに「PIRELLI」タイヤが真夏のヨーロッパラウンドで消耗が激しく、「GOODYEAR」タイヤがピットストップ2回でいけるところが「PIRELLI」タイヤだとピットストップ4回しないといけないなど全てが悪い方向に行ってしまい、結局中嶋選手は開幕戦アメリカGPの6位入賞だけという寂しい結果に終わったマシンです。
中嶋選手最後の日本GPの時は筆者は中間テスト中で鈴鹿に見にいけず、テレビ観戦をしたのですがS字コーナーでマシンが曲がらず、タイヤバリアに突っ込んで砂煙の中ストップ、リタイヤした中嶋選手の「Tyrell 020」を見た時は本気で泣きました。隣で見ていた母親が「何泣いてるの?ばっかじゃない?」と言われたあの一言は決して忘れないでしょう(怒)。それから数十年。失恋などで涙を流す機会がありましたが、やはりこの時が一番泣きました。
TAMIYAのF1ブームの中、エンジンRCカーで有名な京商がスケール感を大事にして出したRCがこのF1です。画像を見ても判るように4独のダブルウィッシュボーンを採用しており、それぞれにプルロッドサスペンションを内臓。またF1と同じ様にMRを採用してモーター上のモーターヒートシンクはエンジンの気筒を模っているという徹底ぶり。筆者のお気に入りのシャーシの1台です。
しかし、ストックモーターを採用しているのでパワーは出ているもののシャーシは柔らかい樹脂性の為、モーターパワーにシャーシー剛性が足りずにハンドルを切ると簡単に腰砕けします。またタイヤが中空タイヤなのでコーナーでまったく踏ん張りが利きません。ん?何か実車と同じ感じがしませんか?まぁ、スケール感はバッチリですから飾ると考えた方がいいかも。ちなみに筆者のラジコンは「アメリカGP仕様」にしています。
ボディ | Tyrell 020 HONDA |
シャーシ | KYOSHO F1 |
サーボ | KO PS-701 |
アンプ | KO ZX-300 |
受信機 | KO KR-288 |
モーター | KYOSHO MEGA Motor |
全装備重量 |
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