Takamura planning

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

LANCIA 037 RALLY (1983年)

LANCIA 037 RALLY


<四国自動車博物館 (2004.5.3)>

 四国に自動車博物館があり、興味深いレーシングカーが多々あったのでゴールデンウィークを利用して日帰りで行ってきました。思ったより遠かったなぁ・・・高知。ちなみに四国自動車博物館は坂本竜馬博物館の隣にあります(苦笑)
 さて、この「LANCIA 037 RALLY」はGr.B車であり、当時300馬力近いパワーを路面に伝える為、4WDという駆動方式が主流となりつつある中、エンジンをミッドシップに、後輪駆動としてデビューしたのがこの車です。200台作られた中で50台がラリーに投入されたといいます。ということは全世界で150台しかないうちの1台という訳です。
 全長×全幅×全高は3890mm×1800mm×1240mm。筆者の『GARANT』が4530mm×1695mm×1420mmだからその大きさは解っていただけると思います。
 エンジンは水冷直列4気筒DOHC。排気量は1955ccで最高出力325hp/8000rpm、最大トルクは30kgm/5000rpmですからエンジンだけ見れば普通・・・ですかね。でもこの「LANCIA 037 RALLY」はモータースポーツファンの心をくすぐる1台であることには間違いありません。


LANCIA 037 RALLY

<ルーフ>

 さて、ルーフですが・・・ちっちゃい小窓(?)がついています。運転席に空気を入れる為なんでしょうが、それにしても小さすぎます(笑)。現代のと比べても小さいです。こんなんでドライバー&コ・ドライバーは耐えられたんでしょうか?
 また、もう一点不思議なのが前文でも申し上げているようにこの「LANCIA 037 RALLY」、ミッドシップなんですよね・・・ということはエンジンがドライバーの後ろにある訳です・・・。え?ではあの馬鹿長いフロントボンネットには何があるのだろう?水冷の装置が入っているにしても・・・ねぇ?


LANCIA 037 RALLY

<インテーク?>

 さて、写真はドライバー後ろの部分ですが空気を取り入れる部分があります。なんだろう・・・これ?「LANCIA 037 RALLY」はミッドシップエンジンレイアウトです。ラジエータは前にありますからこれはなんだろう?エアインテークかしら?


LANCIA 037 RALLY

<リアウィング>

 「LANCIA 037 RALLY」のシルエットの特徴でもあるリアウイングです。効きそう〜。ルーフからリアウィングにかけてスムーズに流れたラインをしているのできっと効果はあるのでしょう。普通のセダンだったらルーフから流れた空気は乱流となり、車を引っ張る抵抗となってしまうところなんですが。現在では当然のようにありますが、当時はまだ風洞試験場なんてものは無かったはずですから卓上計算と勘(?)で作ったんでしょうね(笑)


LANCIA 037 RALLY

<テール>

 先に断っておきますが「LANCIA 037 RALLY」の後ろから写真を撮ることができませんでした・・・。ではこの写真は?そう、勘のいい読者ならわかるかもしれませんね。そう、文字が逆です。ということはマシン後ろの鏡を利用して写真を撮っているのです。だからマフラーの位置などは左右逆になりますので注意してください(苦笑)
 で、後ろですがバッサリ下がありません。そしてバッサリされた下に覗くのはデフケースとマフラーです。このマフラー凄いですね。通常レーシングカーはエンジンから出るエキゾーストパイプの直径のままマフラーとなることが多いんですが、それから考えるとエキゾーストパイプはかなり細い・・・?ホンマかいな?



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