Takamura planning

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

LANCIA DELTA HF インテグラーレ (1992年)

LANCIA DELTA HF インテグラーレ


<鈴鹿ラリーフェスタ (2002.11.23)>

 毎年、鈴鹿でラリーフェスタが開催されているんですが、意外にも名車であるにも関らず「LANCIA DELTA」は展示されていませんでした。しかし、今回は出店している店の前に展示してあったので思わずパシャリと。未だにこの車が実車なのかレプリカなのか分かりません。だって売っていたんですよ。コレ(爆)。いくらだったか忘れましたけど。
 さて、簡単に説明させていただきますと「LANCIA S4」の不幸な事故でGr.Bが終焉となり、新たに「Gr.A」が規定に設けられました。市販車の改造箇所に制限が設けられ、馬力が300馬力に制限されました。その初年度にLANCIAが投入したWRCマシンが「LANCIA DELTA HF」です。1987年に投入されドライバー、メイクスタイトルを獲得。それからというもの1992年にLANCIAのワークスがWRC撤退するまでドライバータイトル4回、メイクスタイトル6回と輝かしい記録を残しまさに名車の仲間入りをしたのです。TOYOTAとの熾烈な戦いを見てファンになった人も多いのでは?ちなみにこの写真の車は「LANCIA DEKTA HF インテグラーレ」の最終モデル「エヴォルツィオーネ」になります。
 未だに根強い人気があり、中古車市場でも年式は古いのに結構な値段がします。筆者も乗ってみたい一台ではあるんですけどね・・・。大学の先輩が乗っていましたが1年のうち半年は入院していました(苦笑)。さすがイタ車。中途半端な気持ちでは乗らないほうがいい1台といえます。でもこの硬派な感じがいいですね。ちなみにいろいろ穴があいていますがダミーが多いらしいですよ(笑)


LANCIA DELTA HF インテグラーレ

<エンジンルーム>

 パッと見て意外だったのがエンジンが意外に前にあるんですよ。今のWRCではいかにセンターに低く積むかがマシンデザインのテーマの1つになっているんですけど、この時代はまだそういった概念はなかったみたいですね。それも不思議なんですが運転席側にあるエアインテークっぽいのはなんでしょう?うーん。
 ちなみにグループAのエンジンは、規定で300PSに決まっていて、その規定に合わす為φ38リストラクターを付けていましたが、もしこれを外すと、この2リッター4気筒DOHC16Vターボ・ユニットは、ベンチテストで最大出力430PS、トルク80kg-m以上を記録していたそうです。
 「LANCIA S4」といい、この「LANCIA DELTA HF インテグラーレ」といい、怪物を作るのがLANCIAはお好きなようで(笑)


LANCIA DELTA HF インテグラーレ

<運転席>

 「LANCIA DELTA HF インテグラーレ」の運転席です。意外とスッキリしていますよね。驚いたのはメータがデジタルなんです。市販者では味のあるアナログなんですけどね。アナログの方がいいよなぁ。今その方が見やすいと思うんですけど。でも今のレーシングカーはF1でもそうですがみんなデジタルになっていますね。いいのかなぁ・・・?
 ちなみにこの席にはD.AURIOLが座っていました。


LANCIA DELTA HF インテグラーレ

<コンピュータ>

 助手席にあるコンピュータです。コ・ドライバー(ナビゲーター)はレッキ帳(ペースノート)とコンピュータを照らし合わせ、現在の位置を確認しながら次のコーナーのカーブのキツさなどをドライバーに教えます。だからドライバーとコ・ドライバーの間には絶対的な信頼関係がないとWRCで勝つことは出来ないわけです。ちなみにこの席にはB・OCCLLTが座っていました。
 でPOWER UNITのボックスがあり、そのブラックボックスに配線のステッカーが貼ってありますが、これが逆に貼ってあります。たぶん最初は正しく貼ってあったんでしょうが「これ逆じゃねぇ?」という話が出て逆に貼りなおしたんでしょう。一度はがした後がありますね(笑)。こういった取って付けた感じが筆者は好きです。


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