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Lotus 77 FORD(1976年)
独特のサスペンションをしています。発表時にはブレーキディスク、ブレーキキャリパーなどはシャーシ本体側(インボード側)についていました。しかし、シーズン序盤でレン・テリーの手によってホイール側(アウトボード側)に移設しています(写真)。
ダブルウィッシュボーンではなく、左右から出たアームがサスペンション中央にある三角形のアームを支えています。そして三角形のアームはシャーシ本体側に接続されてなく、サスペンションと連結しています。という事は・・・どういう事?サスペンションが2段階に稼動するという事なんだろうか?奇怪だなぁ。スタビライザーも見えますね!
フロントサスペンションを後ろから見るとこんな感じです。サスペンションとアームとの間を通っているアルミ(ステン?)の筒状のものはフロントについているオイルクーラー内を通るオイルが流れます。
運転席は非常にシンプルで左のメータが燃料と水温、真ん中のメータが回転数、右側のメータが油温になっています。真ん中のタコメータの10500rpmのところに赤テープがあるということはここがレッドゾーンなんでしょうな。
ミラーはレトロな感じがある俗にいう"砲弾型"です。
サイドポンツーンは今のような複雑な形状ではなく、本当にラジエータを冷やす為だけの形状ですね。まだコークボトルといった考え方も出てきていない時代ですからね〜。この方がシンプルでいいですけど(笑)。
さて、F1のエンジンで名機といえばFORDのコスワースDFVですね。この『Lotus 77』もDFVエンジンを搭載していました。当時で475HP/10500rpmを発揮していたそうです。ちなみに現在のF1は800HPありますからね〜。技術の進歩を感じます。
実はこの『Lotus 77』は当時のDFVエンジンを搭載しているのではなく、90年、元F1ドライバーの片山右京がF3000で使用していたエンジンを載せています。
筆者が見て一番驚いたのがこの部分です。よーく見てみてください・・・。そう!ギアボックスの隣にブレーキキャリパーがあるの解りますか?ましてキャリパーがツイン!!思わず「おお〜」と唸ってしまいました(笑)。だってこんな方式初めて見ましたもん。普通はタイヤホイールの中にあってブレーキをかけた時にホイールそのものを止めてしまう役割なんですが、こんなギアボックス側にあるともしブレーキをかけた時にドライブシャフトの付け根で回転を止める訳ですからドライブシャフトのねじり剛性はかなり神経質になったんじゃないですかね〜。下手すると途中でドライブシャフトが捻じ切れてしまう事もあったりして(汗)。
でもメリットとしては重量物を車体中央に集められる事とリアサスペンションのバネ下重量が軽くなり、サスペンションが楽になりそうですね。うーん。でもメカニズムがかっこいいから合格!!(←意味不明)
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