Takamura planning

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

Lotus 77 FORD(1976年)

Lotus 77 FORD


 いやぁ、まさか『Lotus 77』の実車を自分の目で見れるとは思いませんでした(汗)。ふら〜っとお台場のMEGA@WEBに遊びに行きました。すると富士スピードウェイ展をやっており、何が展示してあるんだろ?と思い入ってみるとそこに『Lotus 77』が。思わず目が点になりましたね(爆)。デジカメもなかったので使い捨てカメラを買うのに奔走しました(汗)。そのおかげで何とか写真に収める事ができました。
 さて、この『Lotus 77』ですが別名『John Player Special Mark.Ⅱ』と呼ばれています。メインスポンサーの名称がそのまま入っています。また、名車『Lotus 72(1970年)』の血筋を引き継いだ『Lotus 77』はシーズン最初と最後で車の形がまったく形が変わっている事で有名です。開発はピーター・ウォーの元でマイク・クック、ジェフ・アルドリッチ、マーティン・オグリビーが行っています。
 ちなみに今回展示されていた『Lotus 77』は1976年に日本の富士スピードウェイで開催されたF1GPでマリオ・アンドレッティが優勝した車になります。


Lotus 77 FORD

<フロントサスペンション>

 独特のサスペンションをしています。発表時にはブレーキディスク、ブレーキキャリパーなどはシャーシ本体側(インボード側)についていました。しかし、シーズン序盤でレン・テリーの手によってホイール側(アウトボード側)に移設しています(写真)。
 ダブルウィッシュボーンではなく、左右から出たアームがサスペンション中央にある三角形のアームを支えています。そして三角形のアームはシャーシ本体側に接続されてなく、サスペンションと連結しています。という事は・・・どういう事?サスペンションが2段階に稼動するという事なんだろうか?奇怪だなぁ。スタビライザーも見えますね!


Lotus 77 FORD

<フロント>

 フロントサスペンションを後ろから見るとこんな感じです。サスペンションとアームとの間を通っているアルミ(ステン?)の筒状のものはフロントについているオイルクーラー内を通るオイルが流れます。
 運転席は非常にシンプルで左のメータが燃料と水温、真ん中のメータが回転数、右側のメータが油温になっています。真ん中のタコメータの10500rpmのところに赤テープがあるということはここがレッドゾーンなんでしょうな。
 ミラーはレトロな感じがある俗にいう"砲弾型"です。


Lotus 77 FORD

<サイドポンツーン>

 サイドポンツーンは今のような複雑な形状ではなく、本当にラジエータを冷やす為だけの形状ですね。まだコークボトルといった考え方も出てきていない時代ですからね〜。この方がシンプルでいいですけど(笑)。


Lotus 77 FORD

<エンジン>

 さて、F1のエンジンで名機といえばFORDのコスワースDFVですね。この『Lotus 77』もDFVエンジンを搭載していました。当時で475HP/10500rpmを発揮していたそうです。ちなみに現在のF1は800HPありますからね〜。技術の進歩を感じます。
 実はこの『Lotus 77』は当時のDFVエンジンを搭載しているのではなく、90年、元F1ドライバーの片山右京がF3000で使用していたエンジンを載せています。


Lotus 77 FORD

<デフケース>

 筆者が見て一番驚いたのがこの部分です。よーく見てみてください・・・。そう!ギアボックスの隣にブレーキキャリパーがあるの解りますか?ましてキャリパーがツイン!!思わず「おお〜」と唸ってしまいました(笑)。だってこんな方式初めて見ましたもん。普通はタイヤホイールの中にあってブレーキをかけた時にホイールそのものを止めてしまう役割なんですが、こんなギアボックス側にあるともしブレーキをかけた時にドライブシャフトの付け根で回転を止める訳ですからドライブシャフトのねじり剛性はかなり神経質になったんじゃないですかね〜。下手すると途中でドライブシャフトが捻じ切れてしまう事もあったりして(汗)。
 でもメリットとしては重量物を車体中央に集められる事とリアサスペンションのバネ下重量が軽くなり、サスペンションが楽になりそうですね。うーん。でもメカニズムがかっこいいから合格!!(←意味不明)


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