Takamura planning

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

広島県/尾道&「男たちの大和」ロケ地観光 (2006.5.6)


 映画「男たちの大和」が公開され、その撮影に使われた実物大の大和の一般公開が5月7日までだったので5月6日にI先輩とO先輩とで見に行った訳ですが(メインは他にありましたが)凄い人でした。駐車場に入れるのに2時間待ち!見学コースの順番待ちで1時間待ち!もうヘロヘロでした。しかし!実物大の大和を見たときにはその疲れを吹っ飛ばすほどの感動に襲われました。詳しくは下を見ていってくださいね!
 尾道も非常にいいところでしたね。古風な雰囲気のある山道がいい感じでした。今回は日帰りでしたが次回は泊まりでじっくりとお寺めぐりと、しまなみ海道を通りつつ因島水軍城でも観光したいですね!
 ただ残念だったのが尾道ラーメンが食べれなかった事。もの凄い混んでいるんですよ。次回は是非リベンジ!


千光寺公園

<千光寺公園>

 京都から尾道まで行きましたが遠かったですね〜。まさか広島までがあれだけ遠いとは!日本はまだまだ広いもんです。
 で尾道は大小さまざまな島から成り立っています。景色は抜群にいいですね!この千光寺公園から尾道を展望できます。筆者は友人Iと友人Oに騙されて歩いて山を上りましたが、通常は下からロープウェイを使って上るみたいです(笑)。
 でも山の斜面に家がたくさんあり、道がかなり狭く複雑に入り組んでいるので車なんかは絶対通れません。ということは尾道に住んでいる人は毎日山のぼりをしているのだろうか?鍛えられるなぁ〜。


艮(うしとら)神社

<艮(うしとら)神社>

 尾道にはお寺がたくさんあります。前文でも書きましたが山の斜面の細く複雑な道の先にお寺があることが多いので全部巡るのは骨が折れます。筆者であれば3kgは間違いなく痩せるでしょう(笑)。観光に行かれる方は泊まりでのんびり行くことをお勧めします。
 写真は「艮(うしとら)神社」です。千光寺公園に行くロープウェイの下にあり行きやすいお寺です。アニメ「かみちゅ」の舞台にもなったそうですョ。友人Iの話によると(笑)


「男たちの大和」ロケセット

<「男たちの大和」ロケセット>

 2005年に公開された「男たちの大和」。反町隆史と中村獅童が共演するというのでも話題になりましたね。筆者も映画館に足を運びました。もう一つ話題になったのは撮影に実物大の「大和」を製作したこと。そして撮影終了後、一般に開放されました。かなりの大反響だったらしく約100万人が訪れたそうですよ。
 さて、この実物大「大和」といっても全部が再現された訳ではなく、全長263mのうち190m(艦首から)を再現し、艦橋はありません。ちょっと淋しい気もしますがそれでも迫力満点でした。それでもここまで大規模にロケセットを作られたことはないのではないでしょうか。ちなみに総工費は6億円・・・。安いのか高いのか解らん。
 実際の「大和」は北緯30度43分、東経128度04分、鹿児島県の西南約300kmの光届かぬ海底深くに沈んでいます・・・。


艦首

<艦首>

 「大和」の一つのシンボルである艦首です。「男たちの大和」のロケでは撮影されることはありませんでしたが一般に公開するにあたって艦首が後付けされました。有るのと無いのでは全然雰囲気が違いますよね!
 ちなみに艦首にある菊花紋章の正式名称は「十六葉八重表菊(じゅうろくはやえおもてきく)型」といい、直径は1.5m、24金の箔で覆われていたそうです。まさかこの「大和」も金箔・・・なわけないな(笑)


45口径46センチ3連装砲塔

<45口径46センチ3連装砲塔>

 「大和」のもう一つの特徴はこの「45口径46センチ3連装砲塔」です。この主砲は現代を含めても世界最強であることに疑いはなく、テストの際に目標となる艦艇に射撃したところ、命中はしたものの爆発はせず、調べてみたら砲弾が貫通していたという逸話を残しているほどです。砲弾は直径46cm、全長は1.95m、重量1,460kg。想像してくださいね(笑)。そのようなバカでかい砲弾が4,200m先の目標に2,800km/h(秒速780m)で飛んでいく訳です。つまり東京から砲撃したとして横浜を越えた42km先の目標に向かって音よりも速い速度で飛んでいくわけです。そりゃ世界最強にもなるわな(苦笑)。さらにすごいのがこのような砲弾がもし自分自身に飛んできても大丈夫なだけの装甲をもっていました。つまり「最強の矛」と「最強の盾」を持っていたわけです。
 そのような砲弾を打つわけですから砲塔のスペックも砲身は20.7m、一基(3門)重量は2,760tとなり、この重量は駆逐艦一隻に匹敵します。発射必要人員は約28名で艦首から第一、第二砲塔があり、艦尾に第三砲塔の計3つがありました。


60口径15.5センチ副砲

<60口径15.5センチ副砲>

 第一主砲、第二主砲の後ろにこの「第一副砲」があります。写真を見てもわかるようにかなり高い位置にあります。これは第二主砲の邪魔にならないようになっている訳です。この副砲はもともと近接戦闘用に取り付けられたもので重巡「最上」型の主砲を転用したものです。つまり大和オリジナルではない訳ですが重巡「最上」の主砲が戦艦「大和」では副砲になってしまうところがもの凄いですね(笑)。
 しかし、この副砲は第一主砲、第二主砲のような強靭な装甲を持っておらず軽巡クラスの25mm厚の装甲しか持っていなかった為、重巡クラスの主砲(口径20mm)が直撃したら簡単に破壊されてしまうような副砲でした(破壊されたことはありませんが)。
 搭載砲弾は"対艦用の九一式手甲弾""対空用零式通常弾""照明弾"の3種類があったそうです。ちなみにこの場所以外に船尾に「第二副砲」があるのが通常ですが新造時には左右にも同じ副砲が設置されていました。


96式25ミリ3連装機銃(1)

<96式25ミリ3連装機銃(1)>

 さて、映画「男たちの大和」のメインとなりました「96式25ミリ3連装機銃」です。最大射程は7,500m、最大射程は5,250m、初速は900m/s、弾薬が入っているマガジンは15発入っており、この機銃は1秒間に4発発射するので計算すると約4秒(!)でマガジンを全て打ちつくすことになります。「大和」が386機の敵機と戦闘を開始したのが午後0時32分、沈没が午後2時23分ですから約2時間、機銃を打ち続けたら何とマガジン1800個を使い果たした計算になります・・・。ま、そこまでは使っていないでしょうが。


96式25ミリ3連装機銃(2)

<96式25ミリ3連装機銃(2)>

 「96式25ミリ3連装機銃」を背面から見ています。映画を見ている人は大勢の人数がこの機銃にいたイメージがあると思いますが実は総勢9人(!)がこの機銃を動かしていました。
 まず砲台長が1名。これは機銃を動かす人に目標(敵機)を指示する人です。映画では杖を持って指示していましたね。次に旋回手が1名。写真でいうと機銃右側の席に座る人です。この人はハンドルを使い機銃を左右に旋回させます。次に府迎手が1名。写真でいうと機銃左側の席に座る人です。中村獅童が座っていた席です。この人はハンドルを使い機銃の発射角度を調整します。次に装填手が3名。この3名はマガジンを機銃に装填する人です。写真を見てもらえれば解りますが機銃の中央にマガジンの差込口があります。ここにマガジンを差込む訳ですね。1機銃につき1人ですから3機銃なら3人が必要なんです。そして最後に給薬手が3名。これは弾薬箱からマガジンを装填手に渡す人です。これで合計9人必要な訳です。完全にマニュアル(手動)ですね(苦笑)。でもこれだけの人数ですからチームワークが重要だったんでしょうね。


96式25ミリ3連装機銃(シールド装備型)

<96式25ミリ3連装機銃(シールド装備型)>

 実はこれ、形は違えど中身は「96式25ミリ3連装機銃」です。つまり前に紹介したものと同じな訳です。「シールド装備型」と言われるものです。実はこのシールドは敵からの攻撃を守る・・・というものではなく、「大和」の主砲が打たれた時に爆煙があまりに凄いので、その爆煙から守る為に必要なシールドなんですね。「大和」ならではです(笑)。ではシールドがない砲座はどうするのかって?もちろん避難する訳です。主砲を発射する時には「総員退避ーっ!」といって逃げ回るんでしょうね(爆)。


89式40口径12.7センチ連装高角砲

<89式40口径12.7センチ連装高角砲>

 「大和」の特徴でもある「89式40口径12.7センチ連装高角砲」です。炸裂弾を使用し、敵機が通る進路上で炸裂、その破片で敵機を落とす・・・とのものでした。要は散弾銃みたいなもんですね。でも高度の設定はどうやってするんだろ?
 スペックは射程が1,200m〜13,200m、砲弾の重さが34kg(!)、射撃要員12名(!)、発射数が毎分28発(2門)、時速3,240m、秒速は約940mだそうです。ちなみに砲身の上にある2つずつ計4つの筒は「駐退発条筒」といって中にある巨大なスプリングで発射の衝撃を緩和するそうです。写真右側のシャッターには双眼鏡も見えますね。


89式40口径12.7センチ連装高角砲(シールド装備型)

<89式40口径12.7センチ連装高角砲(シールド装備型)">

 これも「89式40口径12.7センチ連装高角砲」にシールドが装備されているタイプで中身は一緒です。「96式25ミリ3連装機銃(シールド装備型)」と内容は一緒で敵弾を避ける・・・というより自艦の主砲の発射時の爆煙を避ける意味合いが強かったみたいです。ということはつまり、主砲を打ったら防空の為の砲台が全て機能停止する訳ですからねェ(苦笑)。


高角砲郡

<高角砲郡>

 大和を側面から見ています。「96式25ミリ3連装機銃」「89式40口径12.7センチ連装高角砲」がズラリと並んでいるのが分かります。人も写っているので大きさがお分かりいただけると思います。こう見ると迫力ですねェ・・・。あー、艦橋がないのが本当に残念!!


実は・・・。

<実は・・・。>

 大和が置いてある埠頭の向かいにある千光寺山の展望台からみるとこう見えます。艦上に人が写っているのがわかりますか?「見ろ!まるで人がゴミのようだ〜」ですね(笑)。しかしデカイですね。再現されているのは全長263mの内190mだけですからね。まだ73m写真より長い訳ですから。うーん。  で、裏を見ると無数の足場が組んであります。こうやってセットを組み上げた訳ですね。全部足場を分解したらトラック何台分になるんだろ(笑)。


その他写真館へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください