Takamura planning

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OXYRIDE RACER(2007年)

OXYRIDE RACER


<大阪モーターショウ (2007.11.30)>

 さて、大阪モーターショウに行った時に意外な車が来ていました。見てピンとこられる読者もいるのではないでしょうか。そう、PanasonicのOXYRIDE乾電池のCMでおなじみの車ですね。なんと日頃使う単三乾電池(オキシライド乾電池)192本を搭載して開発期間わずか3ヶ月でギネス最高記録となる105.95km(最高速度は122km)を記録しました。その偉大な記録を作ったのが大阪産業大学の学生だというのだから驚きです。やりますなぁ(笑)。NHKでも放送されていましたね。
 こういった研究は"共同作業"と"難関をクリアする力"を学生に植え付けるでしょうね。非常にいいことだと思います。筆者ももっと学生時代にしか出来ない事にチャレンジしたかったですね。今さらですけど(^_^;)


OXYRIDE RACER

<ボディ>

 ボディは徹底的な軽量化する為に航空・宇宙産業でも注目されている最先端の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用しています。シャーシも軽量・高剛性にする為にモノコック構造(F1と同等の技術)にしています。また、この流線型のボディは空力を考えての事で人一人が乗れるギリギリのサイズしかありません。192本の乾電池は垂直尾翼の前に小窓がありますが、そこに載る形になります。スペックは下記の通り
 全長×全幅×全高 3,300mm×770mm×560mm
 ホイールベース 1,700mm
 トレッド F:550kg R:600mm
 車両重量 38kg(オキシライド乾電池192本搭載時)


OXYRIDE RACER

<コクピット>

 これがコクピットです。非常に簡潔に仕上げられています。この中にドライバーが仰向けになってほとんど寝そべるような形(前が見えるのか?というぐらい)で乗り込みます。かなり狭いでしょうね。筆者は間違いなく無理です(爆)。当然ですが、ドアがありませんのでドライバーはボディの取り外しで乗り降りする事になります。右側にある液晶がスピードメータですね。このスピードメータでギネス記録を出した瞬間は嬉しかったでしょうねェ。
 実はこの車、オーストラリア大陸横断レース『Panasonic World Solar Challenge 2007』にも出場しており、3,000kmを走破しています。ということはこの狭い運転席で3,000km走ったという事なのだろうか・・・。それはそれで凄いかも。


OXYRIDE RACER

<オキシライド乾電池>

 これがこの車の動力源となるオキシライド単三乾電池192本です。このブロックがごっそり車体に載る訳です。こう見ると壮観ですね。うーん。これだけでいくらになるんだろう・・・。


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