Takamura planning

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

MITSUBISHI PAJERO スーパープロダクション仕様車 (2002年)

MITSUBISHI PAJERO


<鈴鹿ラリーフェスタ2002(2002.11.23)>

 2002年度DAKARラリー優勝車です。総合優勝したのは増岡弘。今までは別のクラス(市販車無改造クラスに参戦してクラス優勝を遂げるなど輝かしい戦績を残してきました。今年度に初めてワークスマシンをもらい、初の総合優勝を遂げた記念すべきマシンです。
 車は『MITSUBISHI PAJERO スーパープロダクション仕様車』。まさに市販されているPAJEROをラリー仕様に"改造"した車です。外見は市販車と大きく変わりませんね。全長は4110mm、全幅は1975mmでエンジンは6G74 V型3.5リットル V6MIVEC(可変バルブタイミング機構付!)。排気量は3,497cc。260psを誇ります。可変バルブなんて市販車には付いていたっけなぁ・・・。
 そしてもう一つ驚くのはガソリンタンクの容量。砂漠を縦断する訳ですから大きなガソリンタンクをいるのは解りますがその容量は500ℓ!!。筆者の車が高速で8km/ℓですから単純計算で4000km走れる訳です。東京−京都が約500kmですから8往復!さらにガソリン代が筆者の車はハイオクなので145円(2006年5月現在)で計算すると72500円の支出!「ハイオク満タン」なんて言おうものならとんでもないことに!(爆)


MITSUBISHI PAJERO

<運転席>

 いかにPAJEROとはいえ、ドライバーは左ハンドルになります。コ・ドライバー(ナビゲータ)が右に座り、前にあるナビ・コンピュータを駆使しながら17日間、ゴールのDAKARを目指して走るわけです。しかしあのコクピットに座りっぱなしで景色は砂ばっかりで少なくても"快適"ではないドライブをする訳ですから尋常ではありませんね。
 真ん中にヒューズらしきものがたくさん並んでいます。何でしょうね、コレ。コ・ドライバー(ナビゲータ)のコンピュータは日差し対策として銀のステッカーが貼られています。
 必要なものしかない運転席は思った以上に簡素でした。もちろんコンポもありませんでしたョ(笑)


MITSUBISHI PAJERO

<設定>

 その運転席の左隣にシールが貼ってありました。どうもサスペンションの設定みたいですね。
 上から「RACE」と書いてあり「Temperature」の下に左から「Diff_Front」、「????」、「Diff_Rear」と書いてあります。
 真ん中には「PRACTICE」と書いてあり「Temperature Damper」の下に左から「Front Right」、「Rear Right」「Rear ????」と書いてあります。
 下には「????」と書いてあり「Pressure」の下に左から「????」、「????」、「Diff_Rear」と書いてあります。
 うーん、何でしょう?解った方は教えてくださいまし。


MITSUBISHI PAJERO

<サイド>

 昔からパリダカ仕様のPAJEROはマフラーを両サイドから出すというスタイルをとってきました。このPAJEROもそのレイアウトを取っています。マフラー下にあるのはアンダーカウルで主にボディへの底打ちを防ぎます。ガード的な役割ですね。もしかすると空気の整流効果も狙っているのかもしれません(車体の底がガタガタだとそこでフロントから入ってきた空気が乱流してしまい空気抵抗として現れます。すると最高速度が出ないばかりか燃費も悪くなってしまう)。

MITSUBISHI PAJERO

<リア下周り>

 サスペンションはダブルウィッシュボーンで中央にデフケースがあり、そのデフケースを覆うようにフレームがあり、そのフレームにサスペンションアームが付いています。サスペンションアーム下にはゴム状のカバーが付いています。これはWRCでも使われていた手法です。


レーシングカー写真館一覧へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください