C56形の蒸気機関車は、昭和10年2月その第1号機が誕生しました。このC56形は今までに165両製造され、そのうち90両がタイ・ビルマにおくられ、今でも12両がタイの泰緬鉄道で活躍しています。C56の最初の配置は日高本線(北海道苫小牧)小海線(長野県中込)七尾線(石川県七尾)などありついで木次線(島根県木次)越後線(新潟県白山)山野線(鹿児島県薩摩大口)などに配置されました。そして現在(昭和47年末)18両が全国に配置されています。C56 型は小型ながらテンダー(炭水車)をしたがえ、長距離支線区用機関車として設計されています。そしてバック運転が簡単にできるようにテンダー(炭水車)の上方を切りとり、後部の見とおしのよいことが大きな特徴となっています。ここに設置されているC56形110は昭和12年9月に三菱造船で製造され同11月に島根県米子管理局に配置されました。そして12月に木次機関区(島根県)に配置され、山陰本線、木次線(島根県松江-備後落合)で旅客貨物用として昭和44年4月まで活躍しました。その後、浜田機関区(島根県江津-浜原)で貨物入換用として活躍していましたが、昭和47年12月に廃車されることとなり、この氷川児童遊園に設置保存されたものです。 |