このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

MY FAVORITE TRAIN TRAVEL

東海道、山陽新幹線100系「グランドひかり」

    

かつての東海道、山陽新幹線のエースは100系だった。

管理人はとりわけJR西日本の、2階建車両が4両連結された

「グランドひかり」が好きで、一時期新幹線に乗るならこの「グランドひかり」と決めていたくらいである。

 

 

 

乗車日 1994年3月、他いろいろ

 

 私は学生時代、鉄道で旅行をよくしていたが、新幹線を使ったことは殆どない。

 「青春18きっぷ」や周遊券を主として利用し、在来線を優先していた。もとより新幹線というものは、防音壁とトンネルが多くて外を見る余裕はない感じがあり(特に山陽新幹線はその傾向が強い)、ゆっくりと車窓風景を見たりすることができる在来線を利用してきていた。最も旅費を極力安く上げる、という理由もありましたが。

 しかし、1994(平成6)年3月に、特急「白鳥」に乗ってみたいと考えた私は、下りにしろ上りにしろ新幹線を使わざるを得ない、という日程になった。新幹線を使うのは新大阪〜広島間、ということだが、せっかく乗るなら2階建が連結された100系に乗ってみたいと思っていた。100系にしたのは、2階建食堂車に乗ってみたかった思いと(特にこのころ、東京〜九州間のブルートレインの食堂車の営業が終わり、食堂車の営業を続けているのは北海道行きのブルートレインと東海道、山陽新幹線の一部列車のみになっていたのである)、その当時、私の父も母も弟も100系をつかったことがあり、家族で100系に乗ったことがないのは私だけ、と言うのもあったのである。

 このグランドひかりでも、特にお気に入りなのが2階建車両の1階部分である。2階建の1階部分だと外は見えないが、前述のように新幹線、特に山陽新幹線は車窓はあまり期待できず、ましてや初めて乗ったときは新大阪の時点で日が暮れていた。それよりも2階建の1階部分は普通車指定席になるが、シート配列が2−2である。通常の新幹線の車両だと2−3となる。グリーン車並のシートピッチであった。

 この「グランドひかり」は1989(平成元)年にデビューしている。国鉄末期に新幹線の旅を楽しもうと言う目的で100系がデビューし(同時に老朽化、陳腐化されていった0系の老朽車の置き換えも目的であった)、民営化後はJR東海に引き継がれ、博多直通列車は食堂車が付いた100系を、そして新大阪および岡山、広島で折り返す列車には食堂車の変わりに売店やカフェテリアを設けた100系、通称100´系(ひゃくだっしゅけいと読むのだろうし、私もそう呼んでいた)が充てられた。また岡山、広島までとなると結構な時間になるが、この100´系を使うひかりは、新大阪から西は各駅に停車するひかり号(鉄道ファンの間ではよく「ひだま」と呼ばれていた)であり、新大阪を境に乗客が入れ替わる傾向があったのであるが。

 この100系を多く保有するJR東海に対し、JR西日本は0系ばかりであったが、0系の比較的新しい車両を改造した「ウエストひかり」を走らせるなどしていた。だが東京乗り入れの0系置き換えになるとやはり食堂車が必要、と言うことで100系を作ったが、JR東海の100系が2階建車両が2両に対して、4両の2階建車両を連結し、個性を出していた(この「グランドひかり」用の100系は「100N系」とも呼ばれる)。

 そしてせっかく100系に乗ったのだからと食堂車を利用するたびに使ったものである。高いうえに冷凍食品かレトルト食品でお茶を濁していると思うが(ファミレスでもそういう形態が多いのだが)、やはり展望の利く2階部分で暖かい食事にめぐり合えるのはいい。この100系を使ったときに新幹線の旅もそれなりに楽しいのか、とも思えてきたのだが、このころから味気ない300系が増えてきたのも事実である。だが私は、500系が東京に乗り入れるようになるまで、新幹線を使うときは100系、と決めていて、2001年にファイナルを迎えるまで幾度か利用したものである。2000年に食堂車の営業をやめてからは1度しか使わなかったのだが。

 100系新幹線は、新幹線のイメージを変えた車両として注目してもいいだろう。だが車重が重いこともあって、頑張っても240km/hが精一杯で、バブルが倒壊して日帰り出張の需要が増えてからは、再びスピード重視となったため、増備は1991(平成3)年で終了した。そして新幹線と言うのは寿命が短いもので、1999(平成11)年にJR東海の車両から廃車が出始め、現在はJR西日本の車両の一部が編成を短縮されて「こだま」に使われているに過ぎなくなっている

 

 

 

 

 

 

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