このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


GHOST SOUP
(鈴木一郎 迷子になる編)



はじめに

1992年秋、フジテレビ月曜深夜に放送していた「La Quisine」という番組は、料理をテーマにした30分単発ドラマで、毎回出演者も作風も異なる、当時ちょっぴり異色な番組だった。僕は食に関してはあまり興味がないので、つまらない番組だな〜と思いながらも、気がつくとほぼ毎回見ていた。

その日もまた見ていた。当時まだ高校生だった鈴木蘭々を見てかわいいな〜とは思ったが、BGVとしてダラダラと見ていた。随分のろいペースで話が進んでるけど、どう話しが結末するのだろう?(1時間スペシャルだったのでのろかった)と思ってた時に現れたのが、この「鈴木一郎 迷子になる」というシーンだった。

何と幻想的で詩的な光景だろう。風変わりで非日常的な建造物の数々。車も入れないような路地で繰り広げられる追いかけっこ。そして、視聴者にも感じる事が出来る既視感…この監督はただものではないと直感した。

この監督は誰だ?あの迷子シーンをもっともっと見たい…。もしも録画をしていなかったら、相当悶々とした日々を過ごさなければらなかったであろう。しかし幸いにも、鈴木蘭々目当てで、途中からではあるがビデオを回していたのである。

こうして、その日のうちに「GHOST SOUP ロケ地探索」は開始された…


1.一郎、道を尋ねる



のっけから難しいシーンだ。劇中の「ここ、東京都港区だよ!」というのも、まずアテになるまい。もう少し後のシーンでは電柱が写り、アスファルト上に白線が写る。頼りはこれだけか…




2.一郎、迷う その1



「国際家畜病院」の近くだろうと思って、相当長い期間探したが、いまだ発見出来ず。路地に住所が記されたプレートがあるが、どんなに目をこらしても読めない。かつて「柏木家」をさがした時はこのプレートにすっかり騙された。これは偽物ではないとは思うのだが…




3.一郎、迷う その2



1つ上のシーンの反対側だとは思うが、もし違った場合、カーブミラーだけでは流石に判らない。




4.謎の洋館




「国際家畜病院」のハス向かいにあった奇妙な洋館。最初は気づかず、国際家畜病院に何回か通っているうちに発見した。どう見ても洋館なのだが、屋根には日本瓦が敷き詰められている。ある日行ってみると、建物は跡形もなく、不自然な空き地になっていた。
フレームが完全に一致した写真を撮る事は出来ずに終わった。

もし僕に余分なお金があれば、買いとって修復して…といっても、雨漏りや補強、耐震対策を内部のみに施し、外観は極力現状を維持した上で、住みたかった。
50年分の修繕費と固定資産税とで10億円位あれば大丈夫だったか?惜しい事をした。


  謎の洋館 全貌 09-DEC-1995
  謎の洋館 跡地 05-JAN-1997



5.インターナショナル国際家畜病院


これこそ、GHOST SOUP ロケ地探索発祥の地。この看板、この建物こそ、絶対に、この目で見たかった。この風景を自分の範疇に置きたかった。我が家にはロケ地探索用に、都内の電話帳が何冊もあったが、その1冊目の獣医の項であっけなく発見出来た。
この日はTV画面の写真を持参した為、まあまあの構図になっている(まだまだ甘いが)。




6.安藤記念協会


同じく「国際家畜病院」の傍にあった。発見はまったくの偶然。この3点が近接している事から、他のシーンもこの近くに違いない!と思って、数年間にわたって探索したが、その後は何も発見出来なかった。






7.少女の幽霊



この家の玄関付近に住所を記した小さなプレートがあるのだが、相変わらず読めない。
雰囲気としては、「祖父と追いかけっこ」系の場所と思われるのだが、未探索。




8.祖父と遭遇


ここも第2の記念すべき地点だ。ここに写っている消火栓に新宿区のマークらしきものが描かれていたので、新宿中をくまなく歩く事にした。画面に出ている風景を直接発見出来なくても、近くまでいけば雰囲気で判るだろう…と思ったのだが、このシーンが突然目に飛び込んでくるまでは、まさかこんな所にあるとは予想もしなかったし、ほんのちょっとよそ見をしてたら、あっという間に通りすぎていた事だろう。まさに奇跡の発見なのである。




9.祖父と遭遇した時の一郎


この路地のはるか向こうの道(30m位?)を歩いていた。ここからその道が見えない(たとえ車がなくても)ように、道からもこの場所はほとんど見えなかった。




10.祖父 見失う



2つ上のコマで祖父が歩いて行った方向にこの場所が本当にある。




11.祖父とおいかけっこ 1



1つ上のコマの消火器入れ付近で右を向くとこの光景。




12.祖父とおいかけっこ 2



その反対側




13.消火器入れ



この消火器、実は「10.祖父、見失う」に登場したモノか?
背後の白い壁と勝手口らしきヨロイ戸が似ているような気がするが…





14.とある路地 西向き


カメラ位置があまりにもデタラメですな…




15.とある路地 東向き


このあたりの一連の写真を撮った頃(97年1月)は、まだデジカメはさほど普及しておらず(少なくとも僕は持っていない…いや、QV-10を持ってたか?しかし電池をバカ食いするので実用的ではなかった…か?)、よって、正確なフレーミングを決める為には、TV画面をスチール写真に撮らなければならなかった。そういった準備をせずに現地に赴くと、こういう、全然デタラメな構図ばかりが出来あがる。




16.とある路地 南向き



こういう、何てことない場面のTV画面のスチール写真を撮るのは流石に気がひける。





17.とある路地 北向き


この写真は97年1月のもの。後ろの建物には青い幕。これも解体されたのか?




18.祖父 帰宅



この扉、近年(2001年8月)に出向いた時には、軽金属製のものに変わっていたような気がする。薄暗かったので詳細は不明だが。
(↑他所様のお宅の事なのにいちいちうるさいのでは?)





19.鈴木一郎祖父宅


96年4月13日、鈴木一郎祖父宅発見日のもの。当日は写真機材を山のように持っていたのにも関わらず、余りの興奮から、写真を撮る余裕なんかなく、リコーR1でどうにかこうにか1枚だけ撮影した。
ここは完璧に個人のお宅なので、コレ以上の撮影は無理(というか、この写真も気がひける)。いつか住人の方に撮影許可を得て、同じカメラ位置から撮りたい。この場合、超広角レンズが必要となる事でしょう。




20.番外編 死者の坂


迷子シーンではないのだが、鈴木一郎祖父宅関連という事で記載した。
オリジナル映像のこのカットは、TV放映時には無かったもの。「ディレクターズカット版」なるもので登場(ちがったかも…)。ちなみにこの「ディレクターズカット版」は、一郎とナナ達の関係、一郎と祖父との関係が説明的過ぎる。TV版でも充分に判るのでは?。鈴木一郎祖父のファンの人にとっては、出番が多くて良いのだろうが…




21.GHOST SOUPロケ地探索 自由が丘編

検索エンジンで、「GHOST SOUP」をキーワードにして検索した所、上から数番目に出てきたものが

「GHOST SOUPロケ地探索」 (in 自由が丘)

これにはびっくり仰天。自分と同じ事をしてる人が世の中にいて、ご丁寧にもHPにして公開しているのだから。
GHOST SOUPのメインロケ地である自由が丘での、およそ考えうる全てのシーンが紹介されています(無いのは「東京マンション屋上」ぐらいか?)。僕の発見出来なかった場所もあり、どうかとは思いましたが、結局2箇所程教えてもらっちゃいました (一郎万引スーパー&エンディングの坂)。

この「自由が丘編」に刺激され、僕もこの「鈴木一郎迷子になる編」を作成するに至りました。
当HPのタイトルバーの表示は、この「自由が丘編」に敬意を表して、あえて同一にしてあります。





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