このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


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まめとの紀行シリーズを柱に書き続けて来たおじさんとまめのHP。
まめとの記事だけでも今年で4年目を迎えます。
旅紀行と花紀行をメインに書き続けて来ましたが、そろそろ新シリーズが欲しいなぁと思い
新しい紀行物を企画しました。

題して「昔話紀行 真目友人帳(まめゆうじんちょう)

(‾∇‾;) あはは、思いっきりアニメの夏目友人帳のパクリです。
夏目友人帳とは幼い頃から妖怪を見る事が出来た主人公の少年、夏目貴志が、祖母レイコが妖怪を子分とする証にその名を書かせた「友人帳」を引き継ぎ、用心棒となった妖怪ニャンコ先生と共に妖怪達にその名を返す日々の中で、人としての大事な物を知り又、友人達との深まる絆を感じながら、妖怪達との出会いと別れを繰り返して行くお話です。

(=´▽`=)ノ 今回の昔話紀行を思いついたのは、うさぎさんって、
突然まったく何も無い所を凝視する事があるじゃ無いですか。
ヤバイヨ(TдT;三;TдT)ヤバイヨ こ・こ・こいつ何か見えているのか? って思う訳ですよ。

(‾◆‾;)うっ・・・待てよ・・・もしかしたら、まめには妖かしとか見えるんじゃね?
と言う事は、まめの目を(真の物を見る目)通して、妖かし達と話せるんじゃね?


(=´▽`=)ノそうだ「真目友人帳(まめゆうじんちょう)」を作って妖かし達と友達になろう。
そんな思いで新シリーズ「昔話紀行 真目友人帳」を作る事にしました。

(=´▽`=)ノ基本的には図書館や地元の資料館等の資料を元にこの記事を書いてますが、「真目友人帳」のコンセプト通り、
まめの目を通した世界観を大事に書きたいので現地にまめを連れて行き、まめを見て、
おじさん自身が感じた事を沢山ある伝承を元に一つのお話として書いてますのでご了承下さい。

さてさて、記念すべき第1作目は「天狗の鞍掛け松」と言うお話からです。

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まめとおじさんが住んでいる福岡市内から南に10キロ程行くと大野城市があります。
その大野城市の南ケ丘と言う住宅街の片側2車線の県道の街路樹の中に何故か1本だけ黒松が植えてあり、
松の根元には「天狗の蔵掛け松」と書いてあります。

04(‾◆‾;)うっ・・・ こ・こ・これは・・・
怪かしの匂いがする。


(_≧Д≦)ノ彡☆バンバン!!  「真目友人帳」の
最初の1ページを飾るのか?


早速、まめにこの松を見せると・・・・

(;‾□‾)ゝなぬっ?

固まった・・・・

(‾∇‾;) まめの目に間違い無く何かが写っています!!

早速、おじさん調べて見ました。
この地は江戸時代から明治22年まで牛頸村(うしくびむら)と呼ばれ人里離れた村だった様で
この松が植えられている地が人里の上大利や大佐野から牛頸村に入る入口に位置していたようです。
昔は天にもとどかんばかりの大松(天狗松)があったそうで、その松には天狗様がいたそうです。

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天狗様のお話はこんな感じ。

天狗松から牛頸村の入口、牛頸神社(現在の平野神社)まで2キロメートルほどの間は、人家が一軒もなく、
両側は山にはさまれて、さびしい一本の細い道が続いているだけです。

結婚式の祝い酒にほろ酔い機嫌のおじさん(博多のおじさん)が、
片手にうさぎのまめを抱き、片手にお土産を持ってひょろりひょろりと千鳥足で、
天狗松の近くまで帰ってきました。

ところが、目の前に川が流れていて橋はありません。
もうろうとした頭で、橋を探して見ますが見当たりません。
「おい、まめ、橋は何処にいったんだ?」

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しかたなく、着物の尻をからげてざぶざぶと川の中へ入っていきました。
すると川の水はだんだん深くなります。
「おいおい、まめこんな深い川がいつの間に出来たんだ?おじさんは夢でも見ているのか?」
と独り言を言いながら、
とうとう着物を脱いで、お土産と一緒に帯で頭の上にくくりつけ、
その上にまめを乗せて、一生懸命泳ぎましたが、なかなか向こう岸にたどりつくことができません。

その時「おい、おやじこんな所で何してんだよ」と言う息子のブタ吉の声に、
ハッと我にかえったおじさんは、ふんどし一つで山の斜面を這いまわっており、お土産はなくなっていました。
天狗松に住む天狗さんのいたずらだったのです。  
 
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この天狗様はいたずらも大好きでしたが、それよりも非常にお酒が好きで、
おじさんが二日市へ買い物にいくため通りかかると、帰りにお酒を買って来てくれと頼むのです。
「天狗様、本当に酒といたずらが好きだなぁ」と頼まれついでに肴もそえて、
天狗松の下に供えておくと、

翌日はどうしてかいつもより早く目が覚め、
田んぼに出かけると畦の草はきれいに刈りとられ、
稲田の水は満々と張りつめられて、稲は生き生きとしています。

山に行くと刃こぼれした古い鎌でも、さくさくと切れ味がよく、
いつもの数倍の仕事ができるように、天狗さんが加勢してくれます
困ったときには酒肴をお土産に相談に行くと、親切に相談相手になってくれました。

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「本当に天狗様は律儀だなぁ」
とおじさんは牛頸神社(現在の平野神社)の高台にある奥宮から
天狗松の方を見ると長い鼻に雀やカラスが止まって遊んでおります。
目を凝らして良く見ると「おー、うちのうさぎのまめも天狗様の鼻の上で顔を洗ってます」
天狗さんはそんなまめを見守りながらニコニコしているのでした。

梢の方は切り取られたように平たくなって、
ちょうど馬の背中のような格好をしている大きな松の木に住んでいる天狗さんは、
背中に大きな羽根が生えてて、いつもこの松の木の上にまたがって、
顔の真中に突き出た長い長い鼻の先を、2000メートルほどの先の牛頸神社の大きな楠の木の枝にもたせかけ、
ギョロリとした大きな目玉で、牛頸村を見守ってくれています。
大変いたずらな反面、牛頸の人には優しい天狗さんでした。

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(=´▽`=)ノ どうでしたか?「天狗の鞍掛け松」のお話は?
お話に出てくる牛頸神社(現平野神社)は実在し今もこの地にあります。
天狗様が天狗松から長い鼻の先を、牛頸神社の大樟の枝にもたせかけと言う物語の下りがありましたが、
その大樟も実在しました。

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又、物語の後半に、物語の主人公のおじさんが天狗様がカラスや雀と遊んでいる風景を見た
平野神社の「奥宮」も実在し、
お話の通り高台にあり、略、平野の大樟と同じ高さの視線になり、
ここからだったら、天までとどくと言われた天狗松が見えたかもしれません。

今回、はじめて昔話の伝承地をかなりまじめに物語にそってまめと歩いて見ましたが、
とても楽しかったし、こんなに沢山話の中に出てくる物が今でも残っている事に
正直びっくりしました。

(=´▽`=)ノ見なれた風景が一変したと言えば大袈裟かもしれませんが、
当初、遊び半分で企画した「真目友人帳」・・・やってみると・・・

(´-ノo-`)ボソッ...正直膨大な時間と労力が掛かりましたが、
おじさんが思っていたより、まめの目(真の物を見る目)を通してまめと一緒に昔話の中に入っていけた気がします。


今回のお話に出て来た優しい天狗様が住んでいた「天狗の蔵掛け松」は残念ながら枯れてしまい、今はもうありません。
住んでいた天狗様も行方不明に・・・・

しかし、住民が「優しい天狗様又守神として戻って来て」と願いを込めて松の苗木を植えたのでした。
それが今回、まめと訪れた「天狗の蔵掛け松」だったのです。

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(=´▽`=)ノ なあまめ、天狗様が見えるのかい?

天狗様はこの松に戻って来てくれているかい?

まめの耳が少し動きます。天狗様が話し掛けているのか?

「あと100年もたてばこの松も儂が乗れる位に育つじゃろうてワハハハ」
そんな声が聞こえた様な気がした・・・

「真目友人帳」に名前が浮き上がって来ました。
牛頸の天狗様

(´-ノo-`)ボソッ...今でも天狗様はこの地にいるようです。

本日のお話はここまで、

おじさんとまめは又新しい友達を求めて
昔話紀行「真目友人帳」へ新しい名前を刻む為に出掛けて行くのでした。
本日、終演。

追伸
(‾‥‾a;)ぽりぽり もしもこのシリーズ好評の場合は次回作、書くかも???・・・

「鶴の墓」ってお話です。
(‾∇‾;) 資料が少なくて只今苦戦中のおしさんでした!!

(‾∇‾;) 不評だったら今回で打ち切りでーす!!
だって・・・今回のお話だけで一ヶ月掛かったんですもん・・・
弱音をはいているおじさんでした!!


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(=´▽`=)ノとっても嬉しいです!!
オサイセン◎⌒ヾ(‾_‾。)   (-人-。) パンパン 誰か書き込んでくれます様に!! 神頼み中



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