このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

近代水道百選・国登録有形文化財
半田山配水池
【交通】 JR・津山線法界院駅下車徒歩約十五分  車・岡山駅から約十分

■岡山市半田山植物園〜岡山市街を一望できる半田山の丘陵地にある半田山植物園は、半田山配水池用地を利用して整備された、約3200種15万本の花木が植栽されている総合植物園で、頂上付近には一本松古墳、中腹には明治時代に造られたレンガの配水池・量水室・旧事務所<いずれも国登録有形文化財(平成17年2月9日登録)>などがある。開園は、昭和39年5月。
※所在地〜岡山市北区法界院3ー1※開園時間〜午前9時から午後4時30分(入園は4時まで)※休園日〜毎週火曜日(祝日と重なった場合は翌日) 年末年始(12月29日から1月3日)

<半田山植物園案内板に国登録有形文化財を追記、転載>
■半田山配水池の国登録有形文化財(建造物)
●1号配水池 2号配水池 3号配水池
●創建量水室 増設量水室
●旧事務所
以上の3棟3基です。また、昭和60年(1985)に厚生省(現厚生労働省)が企画、日本水道新聞社主催で選定した水道施設の「近代水道百選」にも選ばれている。

一本松古墳
標高85メートル程の丘陵上に営まれた、全長65メートルの前方後円墳である。古墳時代中頃、西暦5世紀後半頃の築造とみられている。

寒紅梅(カンコウバイ)

▼半田山植物園

 旧事務所は、木造平屋建、寄棟造、桟瓦葺きの建物。腰縦板張、その上部を下見板張りとする。花崗岩の基礎、軒に瓔珞飾(ようらくかざり)を付ける。窓のデザインは三野浄水場旧ポンプ室・動力室の窓に類似。床下換気口の金物は配水池の窓と同様の岡山市章をあしらったデザインとなっている。背後の便所等は撤去され約38平方メートルを残すのみ。現在は倉庫などとして使われる。

▼国登録有形文化財<旧事務所>

増設量水室
西側に位置するこの量水室は、昭和14年(1939)に増設された六角形鉄筋コンクリート造りの量水室。外側のタイルを煉瓦積み風とするなど明治38年の量水室に似せたデザインとしている。

創建量水室
六角形煉瓦積みの小規模な建物。もとは内部にベンチュリー式量水器を設置。基礎や入口、その上のペディメント、円形の小窓には花崗岩を使用。明治38年。

▲創建量水室(左側)と増設量水室(右側)

▼国登録有形文化財<創建量水室・増設量水室>

▲展望所から見た2号配水池<右側は矩形配水池4号池>

▲2号配水池<円形配水池。明治38年築造>

<現地説明板より>

▼国登録有形文化財<1号・2号・3号配水池>

3号配水池(左)と2号配水池(右手前)
3号配水池の右奥は1号配水池


 全国的に類例の少ない煉瓦積みの円形配水池。1号〜3号の円形配水池は同じ構造であり、1号、2号が創設時(明治38年)、3号が第1期拡張工事(大正8年)の建築である。
 直径20.65メートル、深さ4.5メートル、容量1170立方メートルあり、現在も稼働している。

スイレン池(訪問したのは2月です)

シダレウメ

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