このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

熊山遺跡 / 赤磐市吉井郷土資料館
熊山石積遺構
 
 石の材質は流紋岩(りゅうもんがん)、かつて磐座(いわくら)であった巨大な岩盤を取り入れた基壇の上にこの巨石を砕いた石を、幾何学的構図によって、3段に築成している。3段の石積の目的について従来、戒壇説、墳墓説、経塚説などあったが、近年の研究によって、出土遺物、(がん)の存在などから、仏塔としての性格を備えた石積みであることが判明した。(文は現地リーフレットより引用)

※磐座=神の御座所。自然の巨石をさす場合が多い。
※龕=石積み2段目の各面中央に造られた四角形のくぼみ。石窟や家屋の壁面に、仏像・仏具を納めるために設けたくぼみ。

 JR熊山駅の南方約3Kmに位置する熊山遺跡に行くルートは車道と遊歩道の二つがあり、車の場合は★印のところから上がっていきます。駐車場まで約25分です。
 ※「熊山」の由来〜もとは吉備の国の中心から離れた、かくれたところ、吉備地方の東南の隅(=すみ)の霊山というところから、「くまやま」とよばれていた。中世の文献に、「熊山」と表記されている。

 駐車場から熊山石積遺構まで距離500m(徒歩6分)。途中の山道脇には熊山天然杉がある。

 駐車場から熊山石積遺構へ行く遊歩道登り口

 熊山天然杉 2本(町天然記念物)
  2本とも高さ約38m、幹の周囲約4.5m、樹齢推定約1000年。

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■赤磐市吉井郷土資料館(国登録有形文化財・平成19年5月15日指定)のあらまし
 説明板によると、昭和2(1927)年に、仁堀尋常高等小学校の本館として建てられた洋風木造2階建の校舎。蛇腹幕板(じゃばらまくいた)(ひさし)をもつ玄関ポーチと懸魚(げぎょ)付きの駒形破風(こまがたはふ)をもつ屋根がこの建物を特徴づける。また下見板張と柱による直線構成が、威風堂々とした感を与える。内部の廊下や階段、旧裁縫・作法室に当時の面影をみることができる。昭和56(1981)年に閉校となったが、地元の要望によって現在の場所に一部改造して移築・復元された。県内でも数少ない洋風木造校舎であり、貴重な近代教育遺産である。

【所在地】赤磐市周匝 / JR岡山駅より車で約60分
【開館時間】10:00〜16:00 / 入館無料  【休館日】土・日・祝日・年末年始
【館内設備】館内は37畳の和室を含む3室の展示室と講座室・会議室等を備え、郷土の文化財や民俗資料を保存

蛇腹幕板の庇をもつ玄関ポーチ


懸魚付きの駒形破風をもつ屋根

2階第3展示室

小枝二号墳出土 装飾付陶棺(岡山県指定重要文化財)
昭和62年、吉井町福田より出土。赤褐色で土師質の家形の陶棺で蓮のつぼみを思わせるレリーフ状の装飾を持つ

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▲現地説明板を転載

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