このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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国登録有形文化財
室内のハンドルをまわすと鉄板張り切妻屋根が左右に開く。Aの屋根が左方向へ移動し屋根が開く仕組み。右側の屋根も同じく右方向に移動する。
倉敷市歴史民俗資料館 建物の由来
この建物は、大正4年10月に倉敷幼稚園(創立明治29年)の園舎として竣工し、昭和51年8月に解体されるまでの60年余りにわたって使用されたものです。正面にある桜の紋章から「さくら幼稚園」の愛称で長く親しまれてきました。
落ち着いた玄関の構え、曲線美を取り入れた廊下の垂れ壁、美しい八弁花模様の天井を持つ遊戯室、ドイツヘルメット状の棟飾り、玄関棟瓦に取り付けられたユーモラスで楽しい雰囲気の「きんちゃく」など、洋風建築をしのばせる園舎として有名でした。特に、八角形の遊戯室は、内部に支柱を使わず機能性を追求したものとして、現存するものでは全国唯一の特色ある建築様式を誇っています。さらに、保育室と廊下を前面に、遊戯室を後方に配置することで、動線の短縮や静と動の分離を図るなど、保育方法の改善を物語るものとして、幼児教育史上にも貴重な建物です。
解体にあたっては保存を望む声が強く、昭和56年3月31日に復元されました。以後「倉敷市歴史民俗資料館」として広く公開されています。(現地説明板より)
■所在地=倉敷市西中新田669(倉敷市役所前バス停下車、東へ徒歩5分)
■登録年月日=平成12年10月18日
倉敷市歴史民俗資料館 / 倉敷天文台スランディングルーフ観測室
32cmニュートン式反射望遠鏡
倉敷天文台の創設時の大正15年(1926)に購入した英国オルランド社製の赤道儀式の望遠鏡で、主鏡は口径32㎝のG.カルバーによる研磨・製作された反射鏡。創設時から昭和51年(1976)まで当天文台のスランディングルーフ式観測室に設置されていた。現在は、記念館2階に設置。
財団法人 倉敷天文台 「原 澄治・本田 實記念館」
スランディングルーフ観測室と同じ敷地内にあるこの5mドームは、昭和27年(1952)の建造で、現在、1階は本田實記念室、2階は原澄治記念室となっており、2階には32㎝反射望遠鏡、昭和27年に設置の12㎝屈折望遠鏡などが展示されている。
大正15年(1926)、原澄治個人の資力で設立された日本最初の民間天文台。
■所在地=倉敷市中央2−19(岡山大学資源生物化学研究所の北側)
■登録年月日=平成13年8月28日
側面(西)から見た八角形の遊戯室外観
資料館内部
財団法人 倉敷天文台
「原 澄治・本田 實記念館」
定期開館日
毎週月・水・金曜日(除く祝日)
午後1時より5時まで
32cmニュートン式反射望遠鏡の架台
コンクリート台で架台を傾けているのは、北緯52度の英国で使われていたのを倉敷の緯度(34.5度)に合わせるためです。赤道儀式の極軸は地球の自転軸に平行でなければなりません。(極軸と水平との角度はその土地の緯度になります)
※文は以上すべて現地説明板・現地リーフレットを参照
スランディングルーフ観測室の31.5㎝カセグレン式反射天体望遠鏡。本田實が生前製作し未完成だった望遠鏡を改造整備して、天文台創設時建造のスランディングルーフ観測室に設置し、平成3年(1991)7月から一般公開している。
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