岡山市の水道施設【三野浄水場】
三野浄水場は、岡山市で最初に建設された浄水場で、明治38年(1905)7月23日に通水を開始。日本で8番目の水道として誕生。敷地面積は84,195平方メートルあり、1日に191,000立方メートルの水を送る能力を持つ岡山市で最大の浄水場である。主に市の中心部、南部、西部一帯に給水している。
※国登録有形文化財に、「岡山市水道記念館(旧動力室・送水ポンプ室・煙突」「緩速ろ過池」「第一水源取水口」の1棟1差1所が、平成17年2月9日に登録。
また、近代水道百選にも選出されている。
※[所在地]岡山市北区三野 |
「岡山市水道記念館」展示写真に文字を追記して掲載
(国登録有形文化財の場所を写真に追記)
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<三野浄水場配置図(現地説明板より)>
水道記念館及びその右側の煙突、1・3号緩速ろ過池と旭川沿いの第一水源取水口が国登録有形文化財
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岡山市水道記念館(旧動力室・送水ポンプ室・煙突)
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岡山市水道記念館
明治38年に建造された、煉瓦造平屋建て、桟瓦葺き、寄棟造り、トラス小屋組みの洋風建築。窓は半円アーチの縦長、基礎や窓の要石など随所に花崗岩を使用。正面から向かって左半分が送水ポンプ室、右側が動力室であった。開業当初は取水ポンプ・送水ポンプを1室に、動力室には蒸気機関を配していたが、第1期拡張工事の際には早くも動力は電力となり、蒸気機関は予備としてそのまま置かれることになった。その後、第3期拡張工事の際、災害時の予備動力としてディーゼル機関に改修された。 現在は、内部を改装し水道記念館として活用が図られている。
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旧動力室煙突
この煙突は、創設時に送水ポンプを動かすための蒸気機関用として作られた。八角形煉瓦積みで、当時は約30mの高さであったが、現在は上部を撤去されて、高さ約12mとなっているが、非常用ディーゼルエンジンの排気塔として現在も活躍している。旧動力室・送水ポンプ室(現水道記念館)と併せて登録有形文化財の指定を受けている。
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岡山市水道記念館正面
記念館正面には木造、天然スレート葺きの車寄せを設けている。
■開館時間〜午前9時から午後4時30分。(入館は午後4時まで)
■入館料〜無料
■休館日〜年末年始(12/29〜1/3)。月曜日(祝日の場合は翌日) |
坎徳無窮
当記念館入口の上部に石に刻まれた古風な文字が見えます。
この文字は藤沢市の江守名彦氏の解説によると「坎徳無窮」(カントクムキュウ)と読みます。「坎」は(カン)又は(コン)と読み、易では水と同意味です。方向にすると真北をさします。「坎徳」とは水の徳という意味です。
「坎徳無窮」とは、水の徳は永遠に変わることなくつづくという意味で、水の尊さを教えたものです。
(現地説明板より一部抜粋) |
記念館に入ると「シンボルモニュメント」千差万別に流れ落ちる水が出迎えてくれる
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「岡山市の水道事業の歩み」ゾーン |
緩速ろ過池
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緩速ろ過池(かんそくろかち)
創設時の緩速ろ過池が2基現存し、日本に現存する緩速ろ過池のうち最も古い施設。深さ2.4m。練り粘度にコンクリートブロック積み、縁石に花崗岩切石を配し、創設当時のままで現役で使われている。 手前が1号緩速ろ過池、その後方が3号緩速ろ過池。
緩速ろ過は、100年前と同じ方法で薬品を使わずに水をきれいにする方法で、1日3〜5mのゆっくりとした速さで、池の底の細かい砂の層に通し、水中のゴミや臭いを取り除く。三野浄水場には6つの緩速ろ過池があり、そのうち2つ(1号、3号)は日本最古の緩速ろ過池である。
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断面図の左側「移築部分」が上の断面写真となる
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第一水源取水口
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水道記念館展示写真より
この場所は立入禁止区域であり、「旭川」川中からでないと見ることはできない。
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