このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

        <国登録有形文化財>
■永井家住宅主屋 ■万代家住宅主屋 ■佐伯町ふる里会館
永井家住宅主屋
万代家住宅主屋
佐伯町ふる里会館
 (旧和気郡山田村役場庁舎)
■和気町和気の権現山のふもとに建つ。木造の歯科診療所兼住宅である。大正5(1916)年、赤坂町出身の25才くらいの棟梁によって新築されたという。当時東備地域には洋風建築は珍しく、また歯科診療所としてもいわゆる旭東4郡(和気、邑久、上道、赤磐郡)でも2番目の開院と、いろいろな意味で時代の先端をいく建物であった。江戸切り仕上げ(目地を掘り込む加工法)の石を積んだ基礎、外壁の下見板張り、木製の上げ下げ窓、塔屋をもつ瓦葺屋根など、建物の随所にその当時の進取の気風が表現されており、近代社会の充実に意欲を燃やしていた20世紀初頭の様子を物語っている。石の基礎が、つまりは同じく登録有形文化財・佐伯ふる里会館の石壁に用いられている「ルステイク積」と同様であることも興味深い。(和気町H・Pより)
■和気町岩戸の天神山のふもと、吉井川が大きく東に湾曲したところに建つ、昭和7(1932)年に完成した鉄筋コンクリート造り初期の建物。左右対称の外観で、中央部をやや高くしている。正面石段と、目地を凹ませて表面を突出させかつ粗く仕上げた石を積んだ「ルステイク積」という工法が用いられた一階窓下の外壁の材料と施工が優れている(同じく登録有形文化財の永井家住宅と同様の石積み工法)。また、階段室の設計と施工は慎重かつ丁寧と評価され、地方の近代建築として貴重である。当初は山田村役場として使用、その後は佐伯町農協本所となった。農協の合併により農協山田支所として和気農協が管理。昭和57(1982)年に天神山城跡が県指定史跡となり、それを記念して昭和60(1985)年に町が農協から譲り受けて「ふる里会館」を発足した。会館内は、天神山城跡の出土品や町内から寄贈された民具などが展示されている(和気町H・Pより)
「ふる里会館」の見学については、事前に連絡が必要
<2013年(平成25年)5月現在>
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ふる里会館付近から見た「天神山城跡」
天神山城跡側から望む「ふる里会館」
永井家・万代家周辺図(現地案内図に一部追記)
■所在地:岡山県和気郡和気町和気378番地
■登録年月日:平成12年4月28日
■所有者:個人。外観のみ見学可
 
万代(まんだい)家住宅主屋
■所在地:岡山県和気郡和気町原
■登録年月日:平成11年7月8日
■所有者:個人(非公開)
■所在地:岡山県和気郡和気町岩戸
■登録年月日:平成9年9月3日
■所有者:和気町
■アクセス:JR山陽本線和気駅から車20分
■和気から岡山市方面に向かう県道96号線沿いの、元恩寺を取り巻くようにひろがる集落のなかの一軒。
■明治5(1872)年の建築で、木造、母屋は桁行9.5間、梁間5.5間、瓦葺。いわゆる厨子二階建てで、二階は入母屋造りとなっている。二重屋根の上層の腰下をなまこ壁にし、下層の庇屋根の軒を太い丸太材で支える。
(和気町H・Pより)

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