このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

                           国登録有形文化財(建造物)
       作州民芸館・翁橋・知新館・あけぼの旅館・江見写真館
【作州民芸館】
(旧土居銀行本店)
所在地:津山市西今町


■建物は大正9年、旧土居銀行本店として建設されたものです。外観は正円アーチと直線で構成されるルネッサンス様式を基本
としながらも、多彩なモチーフを用いており、特に玄関周辺は、両翼を張り出すなど厳格な左右対称で、正面性の強い意匠となっ
ています。また、正面1階にドリス式、2階にはイオニア式の西洋古典式風のオーダーが付く石造風の外観となっています。
(現地説明板より)
■作州民芸館は、城西の出雲街道の伝統的な町並みの中にあり、内部は、津山市を中心に作州一円で今も作られている民芸品、
郷土玩具などを常設展示をしている。


1階内部カウンターの腰壁の桝形の意匠と、写真右は当時の金庫

■土居銀行は明治30年に津山市の素封家で元県会議員の土居通信によって設立され、本店を屋敷内に置きましたが、実際の
営業は同年に許可を受けた西今町(現在地)の津山支店で行いました。 大正9年には合名会社を株式会社に改組し、西今町
(現在地)の津山支店を新築、同店を本店に変えました。
 その後、銀行合同により、作備銀行、山陽銀行、そして昭和5年12月に中国銀行へと変遷を遂げました。 さらに、昭和22年に
日本塩回送株式会社、昭和27年に吉井川漁業協同組合に所有権が移り、平成4年津山市が取得し修理の上、平成5年より
作州民芸館として活用することとなりました。(現地リーフレットより)

翁橋】
Okina Bridge
所在地:津山市西今町


■津山城下の西部を北から南へ流れる藺田川に架かる橋で、旧出雲街道筋にあたります。江戸時代には茅橋あるいは九蔵橋
ともよばれていました。現在の橋は大正15年にそれまでの木橋を鉄筋コンクリート造に架け替えたものです。
橋の四隅に位置する大型の欄干親柱に、当時日本で盛行したアールデコ様式が取り入れられています。


【知新館】(主屋・土蔵・塀・表門)
Chishin HaII
所在地:津山市南新座


■建物は昭和13年、第35代内閣総理大臣平沼騏一郎の古希の祝に、法曹界ならびに郷土の人々が元の場所に生家を復元し、
平沼家に贈呈したものです。昭和25年に津山市に寄贈され、翌年から昭和63年まで市立津山郷土館として利用されていました。
主屋は木造平屋建桟瓦葺で玄関・台所及び座敷から構成され、南北に庭を配しています。土蔵は木造2階建桟瓦葺、塀は土塀桟瓦葺、
表門は腕木門桟瓦葺です。表門・塀・土蔵・主屋の4棟が国登録有形文化財に指定。


(左)主屋 (右)土蔵

【あけぼの旅館】
所在地:津山市戸川町

■建物は明治初期の建築と考えられ、津山市内に現存する旅館の中では最も古いものです。創業当時は、東西の表通りの南
に面して唐破風の門があり、玄関部分の上には百畳敷きの大広間一室でした。現在この部分は失われていますが、明治時代の
格式ある旅館の持つ数寄屋風書院造の特徴をよく残しています。明治40年8月13日には、乃木希典夫婦が宿泊したことが宿帳
に記されています。(現地説明板より)


【江見写真館】
Emi Photo Studio
所在地:津山市山下


■建物は昭和4年、材木町で写真館を営んでいた江見家が現在地に写真館兼住宅を新築したものです。2階建てで、玄関南脇
には半円形の応接間が西側に張り出した状態で配されています。応接間の屋上ベランダの背後には、上部が半円状の大型窓が
並んでいます。正面からの外観を大きく特徴づけているのは、立ちの高い2階部分です。これは2階に設けられた写真スタジオの
天井高を十分に取るためのものです。(現地説明板より)


<建造物周辺図>


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