このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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国登録有形文化財
旧牛窓警察署本館
この建物は、明治20年(1887)に西大寺警察署牛窓分署として建てられ、その後名称は何度か変更されるが昭和52年(1977)まで警察署として活用され、地域の陸・海の治安維持の役割を長年担った建物である。玄関は欧米建築に見られる蛇腹とフリーズで構成され、ポーチを支える木柱や窓枠にも欧米建築に見られる細工が施されている。しかし、屋根は桟瓦葺、造りは和小屋組であり、和洋折衷の擬洋風建築となっている。玄関脇のソテツは江戸時代に牛窓村の大庄屋であった奈良屋の庭にあったものである。(現地説明板より)
●所在地:瀬戸内市牛窓町牛窓3056
●登録年月日:平成17年7月23日(本館1棟)
■旧中国銀行牛窓支店 ■海遊文化館(旧牛窓警察署本館) ■備中屋高祖酒造主屋ほか(3棟1基1所)
レンガの煙突(東側から望む)〜内部の一般公開はしていないようで、外からの見学となる。赤レンガの煙突にはコケかツタのようなものが全面を蔽っていて緑一色になっている。
旧中国銀行牛窓支店
明治20年代建造の主屋〜木造2階建、入母屋造、本瓦葺、表には平格子が設けられている。
建物の由来
中国銀行旧牛窓支店
この建物は、大正4年(1915年)、旧牛窓銀行本店として建設されている。基礎に花崗岩を据え、ドイツ製赤煉瓦の外壁には、漆喰白モルタルの内壁を配し、草花連続模様の天井を以って仕上げてある。20世紀初頭における銀行の格式をよく維持しており、この種の建築としては、全国でも珍しい存在となっている。
昭和55年、これを継承していた中国銀行が、店舗移転を機に、その遺構保存を牛窓町へ依頼、譲渡したものである。その後、平成9年に本館が国の登録文化財(牛窓町第1号)となり、平成13年11月〜平成14年3月にかけて、本館・土蔵の改修、保存庫・管理棟の新設工事等の整備事業が実施された。平成14年5月、地域の歴史文化を保存・公開・伝承する「街角ミュゼ牛窓文化館」としてオープン。(現地説明板・リーフレットより)
■登録年月日:平成9年5月7日(本館1棟)
■所在地:瀬戸内市牛窓町牛窓2835−1
■公 開:【本館】年末年始を除く。午前9時〜午後5時。見学無料
■駐車場は無いので、フェリーのりば近くの「エーゲ館牛窓」(牛窓観光センター)横の公共駐車場を利用
【周辺図】
港町牛窓の古い町並みの中にある造り酒屋の遺構。天保年間(1830〜1843年)ごろに酒造業を始めたといい、昭和35年までここで操業。南面する主屋のほか、酒造に必要な施設を備える。主屋は明治中期の和風建築で、酒造家住宅として風格あるたたずまいを見せる。蔵座敷・圧搾蔵とも創業当時(天保年間)の建造。昭和7年ごろ建てられた煉瓦煙突は牛窓港の「赤煙突」として親しまれている。(文は岡山県HPより引用)
●所在地:瀬戸内市牛窓町牛窓
●登録年月日:平成19年10月2日
3棟(主屋・蔵座敷・圧搾蔵) 1基(煙突) 1所(井戸及び洗い場)
土蔵(左)と保存庫〜金庫として使用された土蔵が当時のまま残り、内部には大人数人でも動かすことが不可能な金庫が2つあり往時の様子を偲ばせている。
備中屋高祖酒造主屋・蔵座敷・圧搾蔵・井戸及び洗い場・煙突
海遊文化館〜この建物は、明治20年に警察署として建設され、今は、江戸時代に寄港した朝鮮通信使の貴重な資料や市内にある県指定有形民俗文化財のだんじり等を展示する資料館になっている。また、港町として栄えた牛窓は材木の流通も盛んで、江戸時代には造船業が発達した。その技術を今に伝えるために、木造船一艘も展示している。(現地説明板より引用)
海遊文化館の後方は本蓮寺(国・県・市重文)
入館時間 午前9:00〜午後4:30(閉館午後5:00)
入館料 大人300円 学生(小・中・高)150円
駐車場 無料
「街角ミュゼ牛窓文化館」裏側〜左側1階の建物は、新設された管理棟・トイレ。広場を挟んで左手前側に土蔵・保存庫が建つ。
「街角ミュゼ牛窓文化館」正面〜しおまち唐琴通りの中心であり、江戸時代に藩の施設が集まった場所に位置する。牛窓港は、地形に恵まれた良港で、古くから瀬戸内海を行き交う船の寄港地として栄えた。軒と軒の隙間がないほどに密接して建てられた町並みは牛窓千軒と呼ばれ、「しおまち唐琴通り」はその往時の香りを今に伝えている。
「街角ミュゼ牛窓文化館」内部〜内部は吹き抜けとなっており、高く開放的で、壁は漆喰仕上げ。また、上部の窓を開閉するための、キャツトウォークと呼ばれる幅の狭い廊下が付けられている。
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