郡山中央交通 いすずBXD30/川崎航空機工業 (1964年製造)
2015年2月に、東濃鐡道のいすずBXD30が、約27年間の活躍を終えた。しかしながらその翌月からは、福島県郡山市にある郡山中央交通様が、この車両の維持、運行を行っていく事となった。四国交通の時代から数えると、ここは3番目の故郷となる。私は2005年4月に、東濃鐡道恵那営業所にお邪魔をして、このバスを見学、撮影をしており、当に10年ぶりに再会する事が出来た。愛・地球博や花フェスタ ぎふがあった年でもあり、関連した装飾が施されていたが、今回それを目の当たりにする事が出来、本当に嬉しく懐かしかった。是非、東濃鐡道時代の名残を残しつつ、福島に相応しい外装と内装を新たに取り入れ、新天地で確実な一歩を踏み出して貰いたいと願っている。
郡山中央交通様には、バスの見学と写真撮影に多大なるご配慮とご協力を頂きました。誠にありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。
フロントグリルの中央部には、東濃鐡道の円形の社紋が取り付けられていた。
東濃鐡道(株)を表す、T R Cの英字は消された。
立体になった尾灯は、1988年の修復時に、新たに施工されたもの。
それでは早速、中ドアから乗車してみます。
乗降口の傍には、車掌用の可愛い椅子が設置されている。
シンプルな運転席。フロントガラスは、パンタグラフにより開閉できる。
背もたれのハーフカバーには、「花フェスタ ぎふ」のロゴが入っている。また、後部中央部には座席が設けられておらず、1988年の修復時に撤去されたと思われる。
椅子の背もたれは固定式。
床は綺麗なフローリングで覆われている。勿論、ニスや油の匂いはしない。
網棚やロール式の日除けも、全てオリジナル。
2015.3.14、郡山中央交通様にて撮影
以下は、東濃鐡道時代の画像です。(2005年4月撮影)
岐阜県に、プラモデルメーカーのLS(エルエス)があった時代に私が製作した、いすずBXD30前期型。この模型の金型設計に大きく寄与したのが、今回のBXD30である。