上毛電鉄 日野BH15型ボンネットバス




  日野自動車/帝国自工が最後に製造したボンネットバスが、このBH15である。山間路線を持つ一部のバス事業者のみが導入を続けていたボンネット型であったが、ここ群馬県でも上毛電鉄が赤城山越えの為に1966年(昭和41年)に1両をスポット的に導入した。しかし、道路計画そのものが中止され、平野部で使用されたという経緯がある。旧登録番号は群2い35-38である。1976年まで使用され、廃車後暫く保管されていたが、バス事業活性化の為に白羽の矢が立ち、フルレストアされて再び日の目を見たのである。レストアするに当たって、中ドアのみだった乗降口は、前端、後端に移動され、ワンマン運転が可能となった。

 復活後は平凡な一般路線に使用され、主に前橋駅と前橋病院とを結ぶピストン輸送に活躍した。1993年に上毛電鉄のバス事業撤退に合わせて引退し、現在は日野自動車工業に引き取られ、大切に保存されている。
剣道の面をイメージさせるフロントグリル


1963年までの帝国自工製造の箱型バスと同一の窓配列


前橋駅前で眩い塗色の群馬中央バスとの並び


バスターミナルに堂々と入場する


特徴のある鼻面


ボンネットバスには中ドア仕様が似合うのだが・・・


営業所で給油を終え、これから出庫する


非常口には座席は配置されない


簡素なパイプ椅子が整然と並ぶ


駅前の並木道を進む


前橋病院バス停


小さな川をのんびりと渡る


バックミラーに写り込むBH15の顔はちょっと怖いかも




こちらが現在の姿です。日野自動車のカタログカラーに塗り替えられ、座席も3方シートに改造されました。

フォグランプが撤去され、シンプルな顔立ちになった

歪んだ部分は微修正され、形状が整えられた様だ

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