元、信南交通の日野BT51/金沢産業 (1967年製造)



上2枚はいわき駅前。映画のキャンペーンで訪れた。


25年前の姿を同じ角度で。再塗装直後でピカピカだった。(1981.10、和田営業所)


綺麗に飾り付けられた車内。(いわき駅前)


いわき駅付近を颯爽と通過。


湯本駅で行われた出発式最後の記念撮影。



上2枚 湯本駅




  2006年9月23日より、映画「フラガール」が全国一斉に公開されました。この映画の撮影の為に、日本バス友の会様が20年余り大切に保存活動をされて来た、元、信南交通の日野BT51/金沢産業(1967年製造)が抜擢され、大改修工事施工の上、車検を見事に取得して復活しました。床下中央にエンジンを置いたこのバスはブルーリボンという愛称で呼ばれ、当時のリアエンジンバスの後部座席が雛壇になっていたのに対し、フロアがフラットに出来るというメリットから、1950〜60年代中盤まで、路線用から貸切用まで幅広く採用されました。しかし、高性能なリアエンジンバスが主流になって来ると急速に衰退し、最後まで採用していた事業者は伊予鉄道、長野電鉄、大阪市交通局、そして信南交通等に限られました。中でも金沢産業がボディを製造したものは非常口が後部背面中央に有ったので、年式の割には古いスタイルのままでした。
  私は1981〜1983年にかけて、信南交通に2台残っていたこのBT51と、3台残っていた中ドア仕様のBT71を和田、上村、早稲田等で度々撮影していましたので、今回いわき市湯本で目前に現れた瞬間は、この上ない懐かしさがこみ上げました。床下から聞こえて来るこもったエンジン音を聞き、23〜25年前に長野県の山奥で見た遠い日の記憶が少しずつ蘇ってきました。隣には元、三重交通のいすずBXD30/川崎もいましたが眼中になく、この箱型のBT51をメインに飽きる事無く観察しながら撮影していました。
  それでは、湯本駅前で行われた出発式の模様をご覧頂きながら、製造後40年目を迎えた元祖「ブルーリボン」の姿をたっぷりとご覧下さい。

湯本駅前にて、23年ぶりに見たBT51の自走シーン。胸が熱くなった。

湯本駅のバス発着所に、先に到着していたいすずBXD30/川崎と綺麗に並ぶ。

テープカットの準備が整った。隣の発着所には、正規の場所から締め出されてしまった路線バスの姿も。

テープカットの前に、関係者による記念撮影。そしてテープカット。

最後に関係者全員で記念撮影して、式典は無事終了。

いわき駅前の映画館を皮切りに、市内各所を凱旋パレードする為、湯本駅を出発。

湯本駅前を右折し、エンジンを唸らせて加速して行った。

ここはいわき駅前。映画館で行われたイベントの間、暫く停車していた。

約30分間の停車中に、隣を沢山の路線バスが通り過ぎて行った。

いわき駅を出発し、これから泉駅、植田駅、勿来駅を順番に巡る。

信南交通時代の登録番号標も、色褪せながらしっかり残存。

灰皿やマイク受けが有り、現役時代は貸切車としても使用されていたと思われる。

2006.9.23撮影


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