利府町のいすずBXD30/松本車体製作所 1963年製造







  2005年7月7日、福山自動車時計博物館から宮城県利府町にある十符・風の音様に、いすずBXD30が贈られました。現在は存在しない松本車体製作所というボディメーカーが架装していますが、フロントデザインの過渡期に製造された為、前期型のフロントグリルに、後期型の4灯式ヘッドライトを組み込んだ特異なマスクとなっています。元々は九州産業交通で活躍していたバスなので、車内随所にその名残りが有ります。現存数の極めて少ない松本ボディのボンネットバスの姿を、車内走行音と共にお楽しみ下さい。10月30日に行われた塩竃ガス展の試乗会で、魚沼交通のBX341/金沢と共に、乗車&撮影して来ました。



前期型フロントグリルだが、後期のデュアルヘッドランプを持つ。しかし、ヘッドライトは純粋な後期型よりも、やや中央に寄っている。

前期型フロントグリルの切り欠き部分。

前期型フロントグリルに取り付けられた、後期型エンブレム。

埠頭にて潮風を受けてBX341と共に小休止。

塩竃駅近くの試乗会発着所。

松本車体独特の、開きそうで開かないフロントガラス。

後部窓は全部で5枚。後部外板には修復の跡が目立つ。テールライトが若干段違いになっているのはご愛嬌。

旧国鉄165系等を彷彿させる、パノラミックウィンドウ。

九州産業交通時代から付いている板。

非常口扉の向こうにはBX341が続く。たった2日間だけの光景。

トップドアの後ろは3人掛けロングシート。

塩竃港を横目にゆっくりと進む。

シート地は福山時代に茶系のものに変えられた様だ。

最後部の側窓形状も面白い。
全身を激しく揺さ振って走行する。

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