こべっこ号の特徴


二つの顔を持つフロント部


 元々ナロータイプで設計されたこべっこ号は、客室は勿論ボンネット部分も狭幅で設計・製作された。ボンネットが標準仕様と異なる部分は、美しいR形状で構成されるフェンダーの幅である。ちょっと見ただけでは判らないが、3本筋のフロントグリルの飾り帯の端部からヘッドライトまでの間隔がナロータイプの場合は極端に狭くなっている。

 ところがこべっこ号の場合、諸事情により左側のフェンダーが標準仕様のものに交換されており、オリジナルの右側フェンダーと比べると数センチ幅広で左右非対称となっている。つまり、真中から向って左はナロー、右は標準という異なる顔を持っているのである。






こちらがオリジナルのナロータイプのフェンダー。フロントグリル端部とヘッドライトとの間隔が狭い。



真正面から見ると、向って右側のヘッドライトがやや外側に有る様に見える。



こちらが標準型のフェンダー。明らかに間隔が広い。




系統板を照らすマーカーランプ




いすゞエンブレムの代わりに取り付けられたシンボルマーク


左側フェンダーに取り付けられた小さなマーカーランプ。夜間でも系統板がお客さんに認識出来る様に配慮されたものである。




部向って右側に、本来は丸形に翼をデザインしたいすゞマークが付く位置に、神戸市交通局のシンボルマークがある。ちなみに2世号には、オリジナルのいすゞマークが下方に付いている。



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