のんびり温泉様の送迎用ボンネットバス いすずBXD30/川崎航空機工業 (1964年製造)
静岡県の中古バス販売会社で、十数年間看板車として君臨し続けた、関西地方の路線バスとして製造されたこのボンネットバスが、福島県郡山市の「のんびり温泉」様に引き取られ、2008年5月から、お客さんの送迎バスとして活躍を開始しました。内外装は再塗装され、劣化したゴムパッキン類も新品に交換され、44年ぶりに製造時の輝きを取り戻しています。シンプルな塗色のBXD30には、やはり川崎ボディが最もマッチすると思います。温泉への急坂も三速で余裕で登って行くのに驚きましたが、ボンネットバスはかつて、道路事情の悪い山間部で主に使用されていたので、これは当たり前の事なのでしょう。2灯式のBXD30は残存数が少ないので、是非末長い活躍を応援したいと思います。
今回の撮影につきましては、のんびり温泉様の皆様には多大なご協力を頂き、心より感謝し御礼申し上げます。どうも有り難うございます。次回訪問時は、ゆっくりと温泉に浸かって疲れを癒したいと思っております。貴重な日本の産業遺産を、美しい姿でずっと後世に伝えて頂きます様、宜しくお願い致します。
(HP掲載に際し、事前に了解を得ております)
稲刈り真っ最中の田んぼをバックに。
思いきり下から見上げた姿も美しい。
オリジナルを保つDA640型エンジン。
路線バス時代の名残。
左角部の小箱は小物入れ。
内装は再塗装され、シートはモケットのみ張り替えられている。
車窓には稲刈り真っ最中の田んぼが広がる。
田んぼの畦道を、のんびりと進んで来た姿を演出。
のんびり温泉様の入口看板とツーショット。
BXD30にはやはり川崎ボディが良く似合う。
後部のライトを点灯して頂いた。
ロールカーテンは1ヶ所のみ、綺麗な状態で機能する。
立ち窓から見る秋の風景。
普段はボンネットバス用に作られた立派な車庫で休んでいる。
2008.10.5、乗車、撮影。のんびり温泉の皆様、ご協力有り難うございました。