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2002年11月29日
この間の業務で東西線乗務終了〜、さびしいです(−−)例によってあの電車区配属ならまた行くんでしょうが、そうでなければもう、あのジェットコースターは味わえないんだろうな〜って(笑
夜の電車でいつも尼崎から乗ってくる仕事帰りのサラリーマンの人がいるんですが、いつも最後部の車掌の前の椅子に座り、新聞読みながらビール片手に(よく氷結果実が多かったかな)つまみを食べながら、京橋まで乗る人がいるんですよ。その人がたまたま流星の電車に乗ってて・・・なんかこの人とも最後なんだな〜って、しみじみしてました(^^;
さて、今回は出発と放送ですね。まず出発時の確認事項として、列車の状態注意、これは一番重要です。たとえばかばんのひもがドアに挟まっていて、ひきずられたりとか・・・無さそうであるんですよ、これが。だから列車と並走している人がいたら、かなりドキッてしますね。状態注意が出来れば一旦乗務員室のドアを閉め(それまでは開けたままで確認)、窓から顔を出してホームの確認です。例えば人が倒れていないか〜とかですね。ホームの端まで確認したら後ろを向いて、今走ってきた線路上に異常がないか・・・たとえば人が転落しているとかですね、そういった事を確認して、「後方よし」と喚呼します。走り出したら放送ですが、放送は到着時のほうが難しいです。一応流星の会社では列車の先端がホームに差し掛かるまでに放送を終え、列車状態注意の動作に移らないと行けません。だから列車の減速が始まる前に放送する場合も多々あります。では、放送はやる場所は決まってるの?というと、総合的に決められている定点などはありません。見習い時に先生から「ここでする」とか教えてもらうだけです。だからたいていわかりやすい目印を決めておきます・・・有名どころでは大阪駅は上下とも淀川橋梁をわたり終えたところで・・・とかですね。ただ、列車のスピード、乗換え放送の量などでも変化をつけますので、そこは各車掌の腕に任されます☆もっとも難しいのは東西線ですね・・・トンネルばっかだから目印がなかなか無いです(^^;よく車内スクロールで「まもなく」と表示したら放送とか決めている人もいますが、スクロールが壊れた時に困りますし、到着の30秒前とかと決めている人も、遅れたときとか困ります。というわけで流星はもっぱら乗っている感覚で放送するんですが・・・一つ例を言いますね。これは結構有名な目印なんですが、下りの加島です。御幣島を出発して列車は90キロくらいまで速度を上げた後、65キロの制限があるので減速します。よく減速のタイミングで放送する人は間違えてここでするんですが、ここですればかなり早いです。このあと左カーブがあって、たいてい速度が落ちているので運転士さんは加速をはじめます。そして右手に中継信号機が見えてきて、2つ目の中継信号機を確認した時点で放送、これがベストです。ちなみに東西線はホーム先端に差し掛かるまでに列車監視する事は義務ずけられてません(というか見えないし、あんま身を乗り出したら壁に耳がこすれちゃいます(^^;)。ちなみにちょっと見落としたりとかで、見た中継信号機が2つめかどうかわからない時は、信号機の指示する信号を見れば1つめか2つめかわかります。1つ目の中継信号機では列車は場内信号機を踏んでいないので(7両の時)、通常は進行信号を現示しています。まぁ場合によっては制限ですね。停止なら列車の速度自体遅いので、今回のパターンには当てはめれないので、その時は自分で工夫して放送してくださいね(笑)
んで2つ目の信号機は、先頭が7両なら確実に場内を踏んでいるので、信号は停止になります。つまり、見落として中継信号機を見た時、停止なら放送、停止以外ならもう一つ待ちましょう☆
ちなみに基本、放送はトンネル区間や橋梁上は避けます。やっぱ普通の時よりも周りの音が大きくなりますので。でも、これも強制はしていません(状況や量によってはそこでせざるをえない場合もありますし)。
2002年11月26日
あれ(業務日誌更新)から1週間近く経っちゃったんですか、早いです(^^;
え〜っと、実は前回の業務で「和田岬線」の業務が終了しました・・・日曜なので1往復だけ、なんかあっけなくおわっちゃったって感じです。もう103系にも乗られないんだな〜って思うと・・・ちょっちさびしいですね。まぁ例の電車区に配属となれば、和田岬だって103系だって乗れるんですが、そこに配属って決まってるわけでもないし、その前にまず合格しないといけませんしね(汗
とにかく、車掌としては最後でした。お客様からの問い合わせとかに応じていたら発車1分前をこえていて、ベルを鳴らすのを遅れたり、いろいろと忙しかったので、103系のドアの閉まる音も余裕を持って聞けなかったのが残念です(−−;
あとは・・・上って大阪で乱れてました。原因は草津駅構内で人身だそうで・・・最近頻発してます。あと線路内に人が立ち入ったために抑止とか・・・遅れまくりです。でもいいんじゃないですか、それで安全が確立されるなら。
それでは今日も車掌の仕事について語りましょう。今回は宣言通り、出発と放送ですが、前回言い忘れた事があったので出発放送は次回にまわします(^^;
戸を閉めるタイミングですが、前回の説明はほんと空いている時とか、早朝・深夜を想像してくださいね。ラッシュの時間帯は・・・これは大変です。まぁ信号と時刻を確かめるのは変わり無いんですが、とにかく閉めるタイミング、次から次に人が乗ってくるので、「はい!ちょうど時刻!」と一筋縄では閉めれません・・・というか、これはみなさんもわかりますよね。ここからがプロの見せ所・・・時刻がきて前方を凝視します。そして、一瞬人が途切れる瞬間が来ます・・・モーゼの受戒(こんな漢字だったかな?)みたいにです。その瞬間閉めます・・・というと、遅いんです、これが(^^;途切れる一歩前、これは感覚とか出なく、説明できないんですが、そういうタイミングがあります。乗務していけば身についてくるんですが、その瞬間にドアを閉めます。すると5秒かけてドアが閉まりますので、途切れた瞬間にドアが閉まったって感じになります☆
あと、階段からかけて来る人とかの走る速さを頭の中で計算して、ドアを閉めたりもします。だから乗車前に一瞬走るのをやめたりする人がいますが、挟まります(頭の中で計算している速度とのタイミングが合わなくなるので)(笑)だから最後まで走りきりましょう(爆)というか、かけこみ乗車はほんとはしないでください、ドア付近に立たれているお客様との接触事故も考えられますので。といっても、笛を吹いているのにゆっくり歩いてくる人はほんとむかつきますので、乗車前に閉めちゃいますから、やっぱちょっと駆け足でね(爆発
あとは後ろからかけてくる人は後ろを振り向かず、足音で速度や距離を感じ、閉めるタイミングを決めたりもします。間に合いそうに無いな〜って思ったら、振り向かずにドアを閉めます(振り向いたら最後、お客様と目線があったのにドアを閉めたら苦情の元になりますので。あくまで気づかなかった〜ってことにします)
最後は必殺技、「再開閉スイッチ」というのがあります。最近の車両はほとんどついていますが、これは挟んだ(閉まりきっていない)ドアだけを電気的に検索し、これを扱う事でそのドアのみを開く事の出来るスイッチです。車掌の多くが多用していますが・・・流星はあまり好きじゃないです。やっぱ一番は一発じめ、一回の操作で閉めきってしまう事です。これで閉まった時ほど、車掌として嬉しい事はありません☆
というわけですが・・・また長いなぁ(笑)ほんと近々移設しますのでお待ちください
2002年11月20日
お待たせしました、業務日誌カツテンです。カツテンというのは専門用語で、復活運転の略ですが・・・これも専門用語ですね☆つまり、台風やなにかの影響で運転休止が伝えられた列車が、再び運転を再開する事を言います。
さて、気がつけば車掌の仕事も後2週間で終わりです・・・これからいろいろと「最後」という業務を迎えそうです。たとえば、新快速は今日のこの列車で終わりとか、東西線は今日のこの列車で終わりとか。はたまた和田岬線は今日のこの列車で終わりとか・・・。いろいろとあった1年3ヶ月、見習い期間も含めて1年4ヶ月。ほんと早かったです。これから先、何事も無く進んでいけば・・・たぶん車掌として列車に乗る事も無いでしょうし、悔いの無いように、業務に就きたいと思ってます。
さて、これからの日記は業務の日誌に加えて、車掌の仕事についても詳しく説明していこうと思ってます。第1回の今日は・・・電車のドアを閉めるタイミングについてです。
基本的に私鉄とかとは違うと思うんですが、JRでは各駅ごとに発車時刻が決められています。これは停車場と呼ばれる信号扱いのある駅も、停留所と呼ばれる閉塞区間に設けられている駅も同じで、基本的に15秒単位で発車時刻がついていますが、アーバン線区や列車密度の多いところでは5秒単位で発車時刻が決められています。この発車時刻というのは列車が起動を開始する時刻を言い、ドアを閉めてから運転士さんが列車を起動させるのに最低5秒は必要なので、閉めるタイミングは発車時刻の5秒前となります(車両によってドアの閉まる時間に差があるので、そこは車掌が調節します)。具体的に言うと、たとえば「さいたま新都心」駅14時30分30秒発とすると、14時30分20秒には笛を吹いて乗降を促し、14時30分25秒にドアを閉めるスイッチを扱います。ただ、いちいち時計を見て仕事をしていると、人を挟んでしまったりするので、笛を吹いた後は車掌の感覚でドアを閉めますが・・・ほぼ正確ですね、これは。
先ほども5秒単位といいましたが、この5秒がネック。5秒早くても「早じめ」といって戸を閉めるタイミングが早いですし、5秒遅くても「遅じめ」といって戸を閉めるタイミングが遅いです。ただ、乗り降りに時間がかかっている時は無理にしめれないので、その場合は「客扱い」といって、認められた「遅じめ」となります。この場合は運転士と協力して、なるべく早く定刻に戻るように運転したり、ドア扱いします。
ドアを閉めるときは流星の会社では「時機、よし」と喚呼してドアを閉めます。この時機とは「前方の信号」「時刻」「ドアを閉めることへの安全」が確かである時に発せられます。ドアが全部閉まったのを確認するのは「車側灯(正式には車側表示灯)」と呼ばれる、車体に取り付けられた赤いランプの消灯を確認する事でできます。電車列車では「とじめ連動」と呼ばれる装置により、すべてのドアが閉まった事が運転席にある「パイロットランプ」と呼ばれるランプの点灯確認により、これが自然と出発合図となります。これを「知らせ灯式」と言います。他に気動車列車や私鉄の電車などは、車側灯が消灯したことを車掌が確認、運転士にブザーを送って出発合図とします。これを 「車内ブザー式」と呼びます。さらにこういった装置が無い客車列車などは、車掌が無線機を通して運転士に出発合図を送る(例:「下り第1列車発車」と運転士に通告する)ことで出発合図とするものもあります。
なんか長いな〜、この日記(笑)近々きちんとした部屋を作ってそちらに移転するかもしれませんが、それまで業務日誌でこういった車掌の仕事も紹介していきますね。次回は出発と車内放送についてです☆
2002年11月5日
はーい、ちょっと知識のある方は答えてみましょう☆
昨日乗務していて、大阪駅にて快速待ちで待っていました。列車は少し乱れていて、快速が先に出発するのはわかってます。一人のお客様から問い合わせが来ました。
「次ののぞみに乗りたいんやけど、間に合うでしょうか?」
時間的には余裕でした。快速に乗っていただければ大丈夫です。さらにお客様は
「新大阪駅での乗り場は何番線かわかりますか?」
さて、快速の発車時刻はすぐで、時刻表を検索している余裕すらありません。あなたならどうします?
ここで「とりあえず快速にご乗車されて、快速の車内で車掌にお聞き下さい」または「新大阪に着きましてから、再度駅員にお尋ね下さい」と思った方、結構不親切そうにみえて、正解です。憶測でのりばを思った方、ファンとして教えてあげるならばそれでもいいですが、プロの仕事としては不合格です。絶対憶測で物事を発言しては行けません。それがたとえ確実な記憶からだとしても、再度時刻表で確認して答えるのが正解です。
と、いいながらも流星は憶測で答えたんだけどね(笑)流星は「26番のりばからですね」と答えました・・・いかがです?
ここで「そうだな〜」と思った方、危ないですよ〜(^^;新大阪始発ののぞみは26番からでなく、25番から出ますよね。流星もこのことに気づき、あわてて「26番からだと思うのですが、再度新大阪駅に着きましてから乗り換え口の駅員にお尋ね下さい」と付け足しておきました。
さて、以上で完璧だったでしょうか?実はこれにはかなり大きな見落としがあります・・・はたしてのぞみは25・26番からだけしか発車しないんでしょうか?
23や24番からもでるやろ〜って思った方、正しいですが、見落としの方向性は間違ってます(^^;実は、お客様は一度たりとも「東京方面ののぞみ」とおっしゃていないんです(笑)つまり、流星が上りの列車に乗っていたので上りの新幹線という考え方自体が憶測であり、お客様はひょっとすると博多方面に向かわれたのかもしれません。もしあのあと「再度・・・」という言葉をつけていなかったら・・・汗かきますね(^^;プロの仕事は完璧でないといけませんからね
2002年11月2日
ほんっとこのシーズンは暖房調節が一番難しいシーズンです。空調は、夏季なら冷房入れっぱなし、冬季なら暖房入れっぱなしでおっけーなんですが、秋やら春は朝夕はめっちゃ冷えますし、昼は意外に暑かったりしますし…とくにラッシュ時。冬はどんなに混もうが、暖房入れっぱなしです(あと汗かいてそうだったら送風とかね)。でも、このシーズンは…やっぱ悩みますねぇ。新型は全自動なので、機械任せですが、いわゆる「国鉄型」です、問題は。車掌さんの腕の見せ所だね〜なんていわれそうですが・・・やっぱ全自動のほうが楽でいいです(^^;やっぱ苦情も来ますしね。
というか、ひどい話をひとつ…夏の日なんですが、早朝で涼しかったらしく、冷房入れてたらかなり冷えてたらしいんですが・・・それで苦情ですよ、「冷房が効きすぎている、上着を着ても寒かった」という内容なんですが、それが誰からかわかります?社内ですよ、つまり同じ社員から。同じ社員がキ○像(え〜っと、お客様苦情&おほめBOXですね)入れるなんて信じられません。たぶん車掌とか経験したことのない駅員とか技術系?の人だと信じていますが。それとも支社や本社の重役さんですか?まさかそんなキ○像なんて回りくどい言い方しませんよね?直接その車掌の元にいって言えばいいんだから、冷房効きすぎていると。そうすればそこで設定温度を変えたりして対処できるし、ご乗車いただいているお客様にも被害が少なくてすみますから。というかどうです?こういうこと(社員同士での欠点の探りあいみたいな感じ)を平気でする会社・・・ちょっと流星は信じられませんね・・・いやらしい。いや、別に流星の会社の事言ってるんじゃないんですよ、どこのかは知りませんが、こういうことで指導している会社もあるんだな〜と。