業務日誌

2003年9月28日
ネタがないときのためにネタを取っておいてよかった（笑
　え〜っと、以前説明した新快速での踏切侵入の際の特発（11日の日記参照）がなぜ光らなかったかの説明でもしましょう
単純にお話して、この踏切には障検（障害物検知装置の略で、説明は11日の日記参照（笑））がなかっただけ。え？それって危なくない？って思った方いるでしょうか？それが正しいんですよ〜☆
　で、別にうちんとこもケチってつけてないわけじゃないんです＾＾；障検にはある一定のルールがあって、それを検知するために設置しているってだけなんですが・・・何かわかりますか？
　人は・・・まぁ死ぬ気がなければ、隣の線路に避難すれば助かるじゃないですか？そうじゃなく、別に踏切内に居たくもないのに居続ける場合ってわかります？・・・車なんです。
例えば、車が故障で立ち往生しちゃった場合。他に脱輪して立ち往生しちゃった場合。こういう時って、車が通る踏切には必ず「非常ボタン」、正式名称を「踏切支障報知装置」といいますが、これがついているので、これさえ押してもらえれば、その特発が回ったり、関係信号機を赤色にしてくれたりするんですが（何も無いのに押すと列車往来妨害という罪で罰せられますのであしからず）、たぶん踏切が「かんかん」言い出すと・・・普通のドライバーは・・・パニくると思う。で、最悪逃げたりとか。まぁ他にショックで気を失ったり。そういう時、誰も知らせてくれないですよね？後は電車が来て衝突。最悪脱線、車両火災に機器・建築物破損。まぁそういったものを防ぐために障検があります。
で、これって言ってもいいのかな？障検には踏切内全てを検知することはできません。所々で盲点があるんですが、その盲点は一番車長の短い車（軽かな？）よりも短い幅になってるらしいですよ。

2003年9月23日
小出し2号(笑
おととい、とある線を走っていると、流星の前を走る列車の運転士と指令とのやりとりが無線から聞こえてきました。なんか線路内に女子中学生が２人入ったらしく、停止していると。まぁ流星の前といっても列車間隔が空いているので、さほど影響を受けないだろうって思ってたんですが・・・その停止している駅間の手前の駅に停車した時、出発信号機が赤に変わってました。で、出発指示待ちとのこと・・・。
出発指示待ちとは、そういった駅間とかで長く停車する可能性があるとき、駅間で止めておくよりも、駅で止まってたほうがいいデスよね？そういうときに指令や駅長が指示することで、運転再開にはまた指示が必要だったりします。
　5分ほど停車して、支持が解除され、運転再開。さらにその女子中学生が入った付近を走行する時、速度15km/h以下の速度規制も受けました＾＾；まぁこれで大幅に遅れることは確定したので、ゆっくりと安全に走っていたんですが・・・
現場に近づき、付近をきょろきょろ見回します。その女子中学生が入ったという一報を聞いてから既に15分ほど経っているので、まさかもういないだろ〜とか思いながらゆ〜っくり走っていました。
で、ふと線路脇を見ると・・・女子中学生二人いるし！！∑（‾◇‾；しかも微妙に隠れているような隠れていないような・・・ギャグのような隠れ方でした（汗
　いつもの流星ならとっさに叫んでたか、電車降りて保護？しに行ったと思うんですが、この時は意外に冷静だった＾＾；というか、確かに女子中学生2名だし、ほぼ間違いないんですが、現場を見てないわけじゃないですか？犯人は既に立ち去り、その２人はたまたま線路に近寄ってただけかもしれないし、それで頭ごなしに犯人と決め付けるのもいかがなものかと・・・なので、ちょっとやさしく・・・「去れ（怒）」って言っておきました＾＾；別に「もののけ姫」でサンとアシタカが初めて出会ったシーンでサンが言った言葉を意識したわけじゃないですよ（うわ〜マニアックぅ〜＾＾；）
　結局終点の駅には14分遅れで到着。まぁ遅れた代償に安全は確保されたんですがね。で、流星的にその犯人（たぶん）を発見→注意したじゃないですか？流星が安全を守った！！みたいな気持ちになり、かなりお手柄かな〜って思ってたんですが（あわよくば社長表彰みたいな思いあり(爆））、あんま大した事じゃなかったみたいです＾＾；誰からも「お疲れ様」って言われなかったし(微笑）←運転士として当然の事って事デスね（にゃはは

2003年9月22日
　めっちゃ久々新快速に乗りました。ここ1ヶ月は試験の練習ばっかだったんで、よくても快速くらいにしか乗ってなかったんで、ちょっと緊張してたりもしてました＾＾；
新快速はですねぇ、停車駅が少ないから停車のブレーキ回数が少なくて楽は楽なんデスが、223系が扱いづらい・・・それに高速域からのブレーキなんで、ちょっとしたミスでも行き過ぎちゃったりね。とりあえず今回は常用最大（一応使用禁止デス＾＾；）は1度も使わずに済んだのでよかったです(笑
　で、さすが新快速デスねぇ、ネタ満載(笑）ということで、ちょっとずつ小出しにしていきたいと思うんですが・・・まず今朝。アーバンネットワークの端の駅からスタートした新快速なんデスが、京浜急行的に言うと、堀之内まで各駅に止まるじゃないですか？その堀之内的な駅までならいくら新快速でもゆっくりと走るかな〜なんて思ったりもするんですが・・・さすがはダイヤぎりぎり作成お得意の流星の会社(爆）各駅120km/hで爆進しないと間に合いません(涙
　で、途中金沢文庫的な場所で後より8両を連結して、12両での運転になるんですが、12両って結構大変デス。ポイント（線路が振り分けられているところ）を通過する時って、制限速度があるんですが、例えば45km/h。この45km/hの制限は、先頭車両が通過し終わっただけでなく、全ての車両が通過し終わってから速度を上げるんですが、やっぱ4両だと早いじゃないですか？でも12両だとかなり時間がかかります。同じ運転時分でも、12両だとちょっとがんばんないといけないって感じです。
　で、ようやく堀之内的な場所から130km/hで爆進してたんですが、朝の新快速は列車がたくさん走ってるため、あまり速く走りすぎると前の列車に追いついてしまい、信号機で速度の制限を受けちゃいます。結果的に、速度上昇→減速→上昇→減速の繰り返しになり、乗り心地にも影響してきます。まぁ時々前の列車が遅れていて、そうなっちゃう時もあるんですが。とにかくがむしゃらに飛ばせばいいってわけでもありません。
　で、とある駅を抜けて、運転時分も早くなり、130km/hで快調に飛ばしていたそのときですが・・・前方の踏切（三条街道踏切ってわかりますか(爆））を、山側より（注：鉄道的な用語で、山側・浜側という言葉を使う時があるんですが、普段の生活で使う時はほとんどないので、あまり説明しなくてもいいと思うんですが(笑）一応山側は新幹線で富士山が見える方、浜側は京都の東寺が見える方デス(笑））侵入してくる一人の男の人（今でもはっきり思い出せます。中年小太り少し髪の毛薄く眼鏡かけてました(笑））を発見！！非常ブレーキとともに汽笛！！発見地点的には結構前（400メートルはあったと思う）だったんですが、130km/hからでは止まれませんでした
　まぁ幸い例の特発も発光しなかったし、流星も一番山側の線路を走っていて、その人はすぐに浜側へと抜けて行ったんで、引き帰して来ない限りは安全だったんですが、ムカついたのはその流星の線路を越えると、途中まで小走りだったのに歩き出した事。
カラスってよく線路にいるんですが、鳩とかは列車を見るとすぐに逃げるんですが、カラスは「ここまで大丈夫」ってのを知っているのか、それまではのかなかったり、隣の線路にひょんって移ったりするんですが、なんかそれに似てて・・・小ばかにされてる感じ？本当に朝からムカつきました。
　とりあえず小出し1号終了(笑）また今度、2号を出します(連笑）。そうそう、そういえばどうしてこの踏切が例の特発が回らなかったかと言うと・・・これもまた今度お話しましょうか。ネタがなくなった時のために＾＾；

2003年9月19日
率直に結果から。昨日正式に発表があり、運転の審査、無事合格しました。
自分的に試験の内容に関しては納得がいかないって言うか、たぶん先月も書いたと思うんですが、「受かるなら満点とって受かれ！」みたいな意地があったんで、それが出来なかったからって言うのがあるんですが・・・。
　長かったです。ほんとに長かった。う〜ん、正直、まだ実感っていうのが無いんですが・・・とりあえず、この一つのセクションを通過したって感じです・・・今は、緊張から解き放たれて、ほわわ〜んっていう感じです＾＾；
何も自信過剰と言うか、そんなんじゃないんですが、最初の試験を受ける前は落ちる気もしなかったですし・・・今まで生きてきた人生で、挫折って言うのを知らなかったと言うか・・・自分が思い描く通りに事が運んできたから・・・だから、正直どうすればいいかわからなかった。
　散々「夢は」とか言ってきたけど、結局そういう結果になっちゃったじゃないかって思ったりもしたし・・・。で、同期みんなは合格したのに、自分だけが一ヶ月・・・なんか取り残されたって言うか、やっぱり自分はそんな人間じゃないのかなって言うか・・・本当に、屈辱の1ヶ月だった。上司からは散々嫌味を言われたり、すごくひどい事も言われてきたし。
　GLAYの「サバイバル」って曲に、「ちょっとぐらいの絶望も長い目で見りゃ極上のスパイスを味わえる」ってあるんですが・・・みんなに、「1ヶ月延びた事は今は辛いかもしれないけれど、これから先、長い目で見ると絶対プラスになるから」って言われてきたんですが・・・今は少しだけデスが、その意味が理解できるかなって思ってます。
　何はともあれ、らいちょうツアーズ存続デス(笑）これからも、おもしろおかしく、運転士の業務内容を伝えていければって思ってます。最後に、こんなどうしようもない流星を応援してくれたみなさん、そして試験に向けて様々なアドバイスをしてくれたみなさん、本当にありがとうございました☆「また事故起こしてる・・・また手を抜いている、やっぱあいつは通すべきじゃなかったなぁ。あいつは荷物だ」なんて言われ無いよう、今のこの気持ちを大切に、これからの業務に就きたいって思ってます。ありがとうございました。

2003年9月15日
　このシーズンになると思い出すんですよねぇ・・・自分の入社試験。
とにかくうかりたかった・・・この一言かな。で、今入社試験のシーズンだと思うんです・・・高卒予定者のね。で、試験を受けるみんなに・・・少しでも勇気？になれば。
　「自分の力を信じて・・・いつも通りの力で。」
何気に自分自身への励ましだったりもするんですが(謎）とにかく、もうすぐですよね？だから、今更焦ったって仕方ないし、当日の体調とかで大きく左右されたりもすると思うんですが、そうなればそれがすべてと言うか、その日の実力がそうだったということで。
　勉強面っていうのは、ある程度蓄積されてきたものが結果になると思うんですが、体調不良や、睡眠不足とか、いつもの自分でいられなかった事で、いつもの自分が発揮できないのってくやしいじゃないですか？あがり症だったり、緊張してしまったり・・・だから、今は体調を整えたりして、リラックスして過ごしてくださいね。
　「夢を夢としないで」
　ある曲の歌詞なんですが、夢は見るものじゃなく叶えるものって信じてます。願って願って・・・叶うその日まで見失わないようにしてくださいね。
　それでは・・・流星も・・・ちょっと頑張ります・・・たぶん・・・18日？くらいまで更新が出来ないと思うんですが・・・

2003年9月11日
だいぶ日記が飛びました＾＾；まぁいろいろと忙しい事がというか・・・また緊張しなければならないことが近々あったりして(謎
　昨日とある駅間、普通電車を運転していた時デスが・・・いきなり特発が発光！！（特発・・・特殊信号発光機の略で、踏み切りで例えば遮断機が降りているにもかかわらず、人が侵入したりしたときに、傷害物検知装置って言うのが働いて、この特発を発光させてくれます。このおかげで、運転士は遠くより、踏む切り内に人や障害物が侵入していると認知できます。）
速度は100km/h近く出ていたので、慌てて非常ブレーキとともに汽笛数声！！・・・しばらくするとその特発は消えましたが・・・とりあえず心臓がびっくり＾＾；というか、その特発と連動して、信号機が赤に変わるんですが、それがめちゃくちゃ恐い！まだ普通電車だからよかったけど、新快速なら・・・ねぇ(汗
ということで、踏切っていうのは列車が接近するかなり手前から降りますが、それは安全を考えての事・・・って、こんな事小学生だってわかる事ですよね？急がば回れ。意味がわからない人は辞書なりお父さんやお母さんに聞いてくださいね。
踏切内っていうのは簡単に言うと鉄道会社の敷地デス。本来は入っちゃダメな場所ですよ。でも、交通の便を考えて、列車の運転を阻害させない事を大前提に、そこに公共の道路を敷いてます。だから、絶対踏切が降りてから入っちゃダメですよ。「まだ来てないからちょっとぐらい大丈夫」という安易な考えが、何千・何万人という列車を利用されているお客様に、多大な迷惑をかけているだけでなく、それにまつわる損害も何万・何百万・・・いや、億単位で被害が出ている場合だってあります。
・・・ん？なんかまともな日記というか・・・久々いいこと言った？これくらいよいしょしとけば（以下略(爆

2003年9月2日
続きです(笑
　とある駅を出発しようとした瞬間、いきなりATS動作！続いて非常ブレーキがかかります・・・どどどどうなった？
運転席室には「ジリリリリリ」というATS-S型の音と、「パンポーンパンポーン」というP型の音が鳴り響き、ちょっとしたパニック状態＾＾；
どうやら前方の踏切で無謀横断があったらしく、連動していた出発信号機が停止信号に変わり、それでATSが反応して止まったらしいデス・・・流星信号機なんて見てなかったし(爆
いや、ほんと爆弾発言になっちゃっうのでそれはネタなんデスが(汗）、出発する時は緑を確認するじゃないですか？それでその後前方の踏切を見るとデスねぇ、何か人影らしきものが動いてたので、そこを重視していると・・・落ちた（信号が変わった）と。ATSというバックアップのおかげで、危険な区域に列車を侵入することなく停止できましたので、本当に大切ですね
　信号の手前で停止したので、信号の色を見ることは可能デス。色は緑で、前方の踏切にも人影はいません。ということは、この先は安全な区域、すぐにでも運転を再開してダイヤ乱れを防がないと行けないんですが、いかんせん、このATSは運転士だけの判断ではとめることができないんです。絶対に指令の指示が必要で・・・
ということで、車掌に連絡して、お客様への案内をしてもらっている間に、流星は指令に復帰扱いの指示をもらうための報告をします。ところが・・・この日はその信号機故障の影響で指令もいろんな運転士や車掌とやり取りしてて、なかなか取り次いでもらえません・・・
やっと交信が途切れて、流星が指令に報告しようとしたその瞬間、ちょうど同時ぐらいに女性の車掌から、なんかその車掌が乗っている列車がどこまで早いかとか言う事を聞いてマス・・・で、流星も同時に指令に報告したんですよ。そしたらその指令・・・女性を取りました(爆
「ちょっとお待ち下さい」とか言って、結局報告して指示がもらえたのはその後。1分もあれば運転再開できるところを、結局6分もかかってしまいました。全部指令が取り次がなかったためデス。もうねぇ、そのやりとり全部車内放送でながしたかったよ。流星は頑張ってるんですが、指令が取り次いでもらえないんですって事を言いたかった。というか、客席なんて恐くて見れなかった(汗
なかなか取り次げないと言うのは異常時には仕方ないんですが、最後の車掌とのやりとりははっきりいってプッチンきたというか、どちらを優先させるべきか素人が考えてもわかることでしょ？こっちは電車が止まって動けないんだし。
早期運転再開とか言ってるんなら、指令も考えて交信しろよというか、ほんとその指令に「ATS動作してんのが聞こえんのか！！というか、お前にはその運行盤で列車が停止してるのが確認できてないんか(怒）！！」って叫びたかったんですが・・・あとはあれね、名言。「事件は会議室で起こってるんじゃない！現場で起きてるんだ！！」
　結局お客様に怒られるのは現場の人間なんですよ（いや、それはすんごく仕方ないことなんデスが）・・・って、すごく愚痴った日記というか、あと一歩踏みこんで書いたらHP存続の危機につながるので、これくらいで＾＾；次回はたぶんよいしょ系の日記で責めたいと思います(爆

2003年9月1日
とうとう9月になってしまいました。
まだまだ一人で乗れるわけでもなく、見習いの日々は続いているんですが、このペースで進むと、一人で乗り出すのは11月頃？っぽいような感じです。12月から運転士科の研修に入ったので、約1年ですね＾＾；車の免許なんて1ヶ月、もっとつめて合宿プランみたいなやつだと10日くらいで取れますよね？なのでどれくらい長いわけか・・・まぁ個人用じゃなく、業務用なんでそこらはしっかりしないとだめなことは当然デスよね。
　え〜っと、大幅に日記が飛んだんですが、その間にネタ満載(笑）ちょっとずつ小出ししていきましょう
先月25日の話デスが、未明にとある信号機に落雷があったらしく、信号機故障の通告を受けての運転。信号機故障っていうのは、信号機が故障してます(笑）で、どんな色が出てるかわからないんですが、もちろん緑もあるし、赤だってあります。で、一番やばいのは色が出てないとき。これは赤色として扱うんですが、運転士の本能？というか、色を追いかけて運転する習性があるので、色が出てないと判断に鈍ります・・・というか、色を探しちゃうんですね。それでブレーキのタイミングが遅れてしまうんですが。
　流星は普通電車でした。で、とある駅を出て、横の線路・・・新快速とかが走る線路なんデスが、信号機故障の影響で渋滞にあってました＾＾；→新快速・快速・新快速・快速・新快速・快速・・・みたいな感じで各信号機ごとに停車してました。その隣を普通電車の流星が軽快に走り抜けて行ったんデスが。新快速・快速にご乗車されてたお客様は、なんで普通に抜かれてんだよ！みたいな怒りを感じたと思いますが・・・その渋滞の前までは信号機が緑色だったみたいで、抜けれてたみたいですが、急にまた赤色に変わったみたいで、渋滞になってたみたいです。復旧には施設が全力をつくしました。落雷は・・・自然災害なのでご理解下さい。
　で、流星の線路の信号機はどうでしょうか・・・その信号機に近づき、ちょっとスピードを落として慎重に近寄ってみると・・・緑でした☆日ごろの行いがいいからかな〜みたいな感じで、後は何事もなく走っていたんですが、とある駅にて、出発しようとしたその瞬間！・・・つづく(笑