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2007年8月の業務日誌





2007年8月1日「見習い終了〜」
 7月20日から車掌区に配属になり、丸々1カ月。ようやく見極め試験も終わり、晴れて車掌になれましたw
・・・って、 流星は車掌の資格は持ってるんですけどね(ノ∀`)ww別にこれで改めて会社から「車掌になりました」って
通知をもらうわけでもなくw そういうのがやっぱあまりにも解せなかったので、全部が終了した後に区長と話す機会が
あったので問いただしましたが・・・まぁ謝ってももらえましたし、これはもういいかと。

 一か月見習いとして乗務して・・・なんだろ、やっぱ仕事としては運転士に比べて人間味のある仕事だとは思います。
運転士はそれこそやっぱり日々技能の向上っていうか、職人的な仕事ですが、車掌は大半が接客業をしないといけない
ので、個性が出てはきますよね。
で、接客業というのはやっぱ極度の緊張感とかってのは運転士に比べたら無いわけで、そういう考え方では気が抜ける
場面は多いのかなと。そういうときに落とし穴にはまったりするのは車掌なんでしょうが。
ただ怖いのは、車掌の仕事にバックアップの機能ってなかなか無いんですよね。
運転士はATSであったり、停車駅通過防止用のアラームがあったり・・・それに信号機には常に色が出ているので
よくわかる。逆に車掌は・・・停車駅忘れてても誰も教えてくれない、信号機は運転士に見やすいようにつけられているので
車掌からは見にくい位置にあったり、反応標識にしても信号が出ている時こそ光ってて見えますが、出ていないと点灯
しないので真っ暗・・・これが夜だとまさに闇夜のカラス状態。
それでいて責任は運転士と同じ(厳密にはそれで運転士が発車しなければその列車自体には問題はないんですが、
当然車掌には責任を負わされる)って・・・厳しいなぁ。というか、安全対策が運転士・車両・路線目線でしか推し進め
られず、車掌が取り残されてるって感じですね・・・。ここらはなるほど、やっぱそういう会社かwと改めて思える場面でした。
もっともっと改善すべき場所はありそうで・・・車掌区にいる間にどんどん問題点を見つけられればと思ってます。

 とりあえず当面の目標は忘れかけていた営業の勉強、そして接客。
接客は放送の勉強であったり、案内・・・案内は特に感じたことは、せめて簡単な英会話くらいはやりたいなと。
今までも駅の自動放送で流れてる英語とかを耳コピしながら覚えていたりしてたんですが、応用が全く効かない
んですよね(ノ∀`)w  まぁゆっくりと半年かけて覚えれれば・・・半年したら帰るんですけどねw


2007年8月1日「見習い日誌」
 というわけで車掌見習いとしてスタートした流星ですが・・・
結局以前乗っている路線だし、運転士としても一部区間は乗っているので、もう1徹もすれば慣れてきまして。
この間は運転士では乗務しない場所を行ってきたわけですが、事前に休みを利用して線路見学にも行ってきたので
問題も無く業務につくことが出来ました。
以前乗っていたときと違うといえば・・・ところどころ、かなり宅地開発が進んでいるというか、以前車掌していたときは本当に
田んぼだらけというイメージしかなかったので、逆に目標物が多くなったのかなって。

 そんな具合で運転士未乗区間を乗り終え、一息ついたそのときでした。
12両の新快速だったんですが、その駅はITVと呼ばれるホームに設置されているモニターを見ながらドア扱いを行う駅。
よく確認し、ドアを閉め、ドアが開いている事を示すランプが全部消えたのを確認したその時!!前のほうを映している
モニターでドアから何かものを引き抜こうとしている人を発見!ドアばさみってやつです。
ドアが全部閉まれば運転台にドアが全部閉まった事を知らせるランプがつき、それがそのまま出発合図となり、運転士は
発車しようとするので、慌てて非常停止手配。
続いて運転士に再度客扱いを行う打ち合わせを行い、車内放送でもう一度ドアを開ける案内をし、ドアを開扉。

 流星が以前車掌をしていたとき、確かにドアに人を挟むというのは何度もあったんですが、完全に閉まってしまった事は
無かったので、かなり焦りました。最近よくある引きずり事故ってのはまさにこの延長。
人間心理として、乗りたい!と思えばどうしても手や物をつっこんでしまうものですが・・・エレベーターのドアじゃないんで。
電車は走行中にドアが開くことは絶対にあってはならないので、かなり強い力でドアを閉めます。なので人の力でドアをあける
ことはほぼ不可能です。
 駆け込みをするとまたドアを開けないといけないので列車が遅れる・・・確かにそれもそうなんですが、一番怖いのが引きずり
事故。その要因を作っているのは・・・駆け込みした本人であって。閉まりかけたドアには絶対に飛び乗って欲しくないです。
自分の身を守るという点でも。これで命落としても・・・あまりにも悔しすぎでしょ?ただ急いだためにって。
駅には発車時刻を書いた時刻表があり、日本の鉄道は遅れて発車する事はあっても早めに発車する事は無いので。
たった1分、早く来てもらえるだけで十分ですし。
ドアを閉める車掌ももちろん十分に確認して閉めます。けれど、閉めた後から駆け込みをされる旅客にはなかなか対応が出来ない。
超能力者じゃないんで。誰が駆け込むかなんてわからないし、どこから駆け込むかもわからないし。特に長編成や曲がってる駅
なんかは、モニターを見るタイムラグも発生するし。直線の駅でも、例えば12両で240メートル、ラッシュで降りた人・移動する人が
車両に接近しててうじゃうじゃとしてる状態では・・・とても前まできちんと確認なんて出来ない。そうするならば、発車を何分も待たないと
いけない。

 で、実はこの後、数駅先でも同じような事象が起こりました。それも同じような閉まるギリギリのタイミングで物を突っ込んでいたらしい。
なんか・・・流星が以前車掌をしていたときには考えられないくら駆け込みが増えたのか、たまたまなのか・・・。
ちょっと信じられないというか。本当に勘弁して欲しい。

 運転士しているときはこの車掌閉めるの遅いなぁとかイラついていた時とかあったけれど、こういう現状なのならば・・・なんかそう考えて
いたことが申し訳なくなったし、若干自分の技量を過信していた(以前乗っていたということで)部分があったことに反省し、しばらく
落ち込みながら乗務してました。

 最後に・・・昔は流星もよく駆け込みをしました。だって、待ち時間が無いめちゃくちゃ効率のいい移動ですよ。けれど、車掌を経験して
からは我慢するようになりました。本当に危ないですし、怪我をする可能性もありますし。なので、このサイトをご覧の方には、ぜひ
お願いをしたいです。あと、走って乗ろうとしたけれど、閉まりかけたのであきらめたっていう人を見かけたら、むしろ「よく我慢した」って
心で褒めて欲しいです。だって、すごいマナー守ってる人ですよ?わざわざ走って、それでも我慢してって。
走ってるのに乗れないと恥かしいとか、絶対思うんですよ。けど、そんなことない!自分の身を守るため、マナーを守るため、そしてすでに
時間を守って乗っている人に余分な時間の遅れを生じさせないため、すごい立派な人だと思いますし。



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