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2010年1月の業務日誌





2010年1月22日「見習い日誌2」
 お久しぶりです、天川ですm(_ _)m
えっと・・・日記。まぁ何か問題が発生しただとか(まぁ問題は発生してたりするんですがw)、病期にかかってた
というわけでなく、簡単に言うとさぼってましたw毎度のことながらw
とりあえず何か書かないとこのまま1年ぐらい放置してしまいそうでしたのでwとりあえず前回の続き、
見習乗務中の出来事だったり、今回は新幹線を運転するにあたっての基本的な方法をご紹介したいと
思います。

 まず新幹線を運転する方法からご紹介します。
動作的なというか、たぶんご存じだと思いますがw電車はマスコン(主幹制御器)と呼ばれるアクセルと
ブレーキを手で操って運転します。
電車は左にマスコン、右にブレーキが設置されています。最近の新しい電車とかだとマスコンとブレーキが
一体型になった「ワンハンドルマスコン」というのも多く・・・というかこっちの方が主ですね。
で、新幹線はどんな最新機種でもツーハンドルマスコンを採用し、電車とは逆で左にブレーキ、右手に
マスコンという構造になっています。これは在来線の運転が力行→だ行→ブレーキというように力行時間が
それほど長くないことや、駅停車時のブレーキ扱いの方が微妙な調節が必要ということで、利き腕が多い
右側配置なのに対し、新幹線のように駅間が長いとそのほとんどの区間でマスコンを入れっぱなしに
しないといけないことだったり、時速200キロを超えてくるといろんな抵抗が大きくなり、速度調節は
停車時以外はほとんどがマスコンで行うようになります(実際に下り勾配でも抵抗が大きくなり、ほとんど
力行したまま下らないと速度が落ちていきます)。そういった意味で右側配置となってます。

続いて運転の理論というか方法というか。
在来線ではA駅〜B駅を運転する場合、あらかじめ決められている運転時分をみて、何キロまで力行する
とか、あの目標まで力行するとかを決めます。
力行が終わればだ行に移り、ブレーキを採る位置だとか速度を大まかに決めます。
実際にその位置に近づいたとき、どれ程のブレーキ力を採るのかだったりをその速度や停止までの距離で
決め、あとは停止位置までの微調整を行いながら停止します。
通過駅の場合は最高速度で走り続けた時の大体の運転時分を覚えておいて、余裕のある区間では
だ行を長くしたり、速度を低くして走ったりで調整します。

では新幹線の運転方法。
昔は在来線のように運転時分に対してどこまで最高速度で力行しつづけ、あとはだ行するというのを
やってたらしいんですが、最近は回生ブレーキの向上で最も効率のよい運転方法として、駅間の平均
速度を求め、その速度をなるべく維持して運転するという方法が主になってます。
例えば次のような場合、何キロで走ればいいでしょうか?
あなたはA駅〜B駅を走行中です。B駅の通過時刻まで残り6分、距離は24キロ。わかりますか?
答えは240キロ。この求め方は「距離÷時間=速度」となるわけですが、単位は距離がKm、時間が毎時、
速度がkm/hで求めます。
6分は60分の10分の1なので、求める速度は距離×10という式ができます。つまり求める場所までの
残り時間が6分の場合、残りの距離を10倍すると必要な速度が求められます。
これをもとに、例えば3分前なら20倍、4分前は15倍、5分前は12倍・・・という計算を行いながら、定時
通過を目指します。
運転時分はあらかじめ時刻表に記載されているのでそれを参照、駅間の距離だったり、目標とする
場所までの距離とかは自分で覚えておくか、メモ書きを参照したりします。
現地点の距離は、引退された例の列車ではキロポストを目で読み取ってた(らしい)ですが、最近の
高速化で、のぞみの登場以後なのかな?全ての列車に運転支援用のモニターが設置され、そこに現
地点のキロ程が表示されるようになりました。

 では通過はいいとして停車はどうるすのか?
これは職場によって違ったりするんですが、ひとつは停車にかかる時間が通過に対して2分余分に
かかるらしく、通過計算方法で2分プラスして計算をするらしいです。
流星の職場ではATCブレーキがかかってから必要な時間というのをあらかじめ算出しておき、その信号
を打つ地点までを通過と同様の計算方式で運転します。
これだと打つ時間さえ正確なら停車も正確になるんですが、各駅の打ってから必要な時間が違うので
すべての駅の必要時間を覚えなきゃいけないし、打つ地点のキロ程と実際の駅のキロ程(通過用に)を
覚えないといけなかったり、結構面倒ですw
あとはその必要な時間というのも、例えば170信号だと210キロとかで打った時の時間で計算している
ため、余りにも低い速度(170キロとか)で打つと余分に時間を持ってないと遅れたりするので、それを
計算に入れて運転士ます(でも余分に持とうとすると今度は逆に平均速度があがるので余裕時分が
いらなくなったりしますw)

 とりあえず基本的にはこんな感じですかね・・・一応今日はここくらいでw
次回は乗務中のお話しだとか、雨の日の運転とか紹介していきます。






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