3.入社
夏休み緊急企画第2弾。今回は入社してから駅員時代のお話をしたいと思います。
入社式は4月1日だったかな?本社の広い会議場みたいなとこで行われました。
この入社式に出席するために前日に社員研修センターに前泊させられ・・・なので3月31日には
まぁ出社というか、家を出ました。
入社式は何百人って出席してて、テレビ局も取材に来てて・・・「なんかすごい」と思いましたw
それだけ規模の大きな会社なんだなぁって。
入社式が終わったらそのまま2泊3日くらいの合宿に連れていかれました。場所は滋賀県だった
んですが、前年までは吉野の山奥でお寺合宿だったらしい。流星達はホテルに泊まれたんで
ちょっと豪華w
内容は・・・なんだっただろ?wもう10年以上前なんで結構忘れてるんですが、オリエンテーション
やったり、行動訓練したり、これから働いていくうえで必要になる基本的な契約書とか書いた
気がします。
あとユニークなのは予告なく早朝5時46分に館内一斉放送で起こされ、10分以内とかで外の
駐車場に制服着て並ぶ訓練?とか。これはご存知の通り阪神大震災が起きた時刻ですね。
鉄道ってのは24時間営業しているものなので、どんな時間でもすぐに行動がとれるように
みたいな・・・まぁそういう意識を植え付けるような訓練みたいでした。
合宿から戻ってきてからは3週間ほど研修センターで机上教育を受けてました。
研修センターの日々は月曜9時から金曜17時45分まで、途中お昼休憩1時間を除いて
7時間45分が勤務時間、土日が休み。もちろん家が近いから帰るってことは出来ず、全寮制です。
寮は流星達の時代は4人1部屋で・・・あとの細かいこととかはまぁ2008年12月や2009年1月の
日記などにも書いてあるので割愛w
クラスは40人が1クラスくらいで、たぶん高卒だけで500人くらいいたので20クラスくらいは
あったんでしょうかね・・・毎年この時期の研修センターは人でごったかえしてますw
最初の1週間くらいは配属される(と言ってもこの時はまだどこかわからない)地区の駅名を
覚えさせられたり、西日本を走る特急列車の名前と区間を覚えさせられたりしました。
まぁ流星みたいな鉄ヲタだと既に知ってることばっかですねw
教材として特急列車のビデオを見せられた時、某有名な鉄道ビデオ会社のビデオ(流星も
持ってましたw)を見せられた時にはさすがに吹きそうになりましたww
次の週くらいからは営業規則という、輸送契約のいろんな規則のお勉強をしたり、窓口業務で
必須の例のきっぷを作るコンピューター・・・マルスって言うんですが、これの講習が始まり
ました。あとは改札業務で必要となる自動改札の勉強も。
こういうのが3週間くらい続き、4月下旬くらいに研修センターを卒業、駅配属という流れでした。
ちなみに流星達の年から入社試験の段階で「営業職」か「検修職」が選べたんですが、その
前年までは研修センターでの振り分けだったらしく、たぶん希望ももちろん出せたと思うんです
が、あくまで希望であって、希望どおりにいかなかった人もいたらしいです。つまり駅や車掌に
なりたいのに、保線や工場に行ったりだとか。ほんと、運がいい時代に就職できたとその話を
聞いた時思いました。
話を戻して研修最後の日。この日はクラスのみんなで話し合い、お金を出し合って講師に
ネクタイをプレゼントしました。今はなんかそういうのはダメらしいですが・・・無償譲渡とか?
なんか内規違反なんだと思う。この間の新幹線転換で入った時に講師から早々に言われ
ましたwなので新幹線の時の講師には何もプレゼントはしてません。
で、終了間際か終了してだったか・・・配属先の駅が発表になり、告げられた駅名は・・・
まさかの地元駅www歩いて出勤出来るというか、いつも鉄活動ではお世話になってた駅w
ちなみに同期は4人配属されることになりました。
4.駅時代
配属された駅では3日間くらい机上教育を受けた・・・と思います。
当然地元駅なので「この先輩知ってる^^;」なんて思ったりしてたところ・・・
「ん?お前まさか難しいきっぷ頼みに来てた子じゃないんちゃうん?」って、しっかりと覚えられ
てましたwww流星が鉄ヲタってのは一気に知られましたww
ここで駅の勤務についてちょっとご説明します。
駅の勤務は大きく分けて2つ、泊まり勤務と泊まりじゃない日勤ってのがあります。
泊まり勤務は駅だとたいてい9時出社で次の日の9時半終了というパターン、日勤は9時出社で
17時45分終了。駅によっては忙しい時間が違うのでこれに数時間ずれた遅番や早番が
あったり、あとは9時から22時くらいまでの長日勤ってのがあります。
泊まり勤務だと8時過ぎに出勤し、9時から一斉点呼を経て、みどりの窓口が終了する23時
くらいまで1時間前後が2・3回の休憩を経て夜の仮眠時間になります。仮眠時間もマルスの電源
を落とす係の人と朝立ち上げる係の人と別れてて、仮眠時間もズレます。当然人が少ない駅だと
その両方を一人で行うので仮眠時間は少なくなります。
ん〜、せっかくなんでもう少し具体的な時間で説明しましょう。ほんの一例ですが・・・
9時に出社して窓口に入り、11時半くらいから12時半くらいまで休憩、そこから夜の19時くらい
までまた窓に入り、同じく1時間くらい休憩。あとは23時過ぎに窓を閉め、残務処理をしてマルスの
電源を落とし、0時前くらいに仮眠休憩。ここからお風呂に入ったりで寝るのは0時半とかです。
朝は6時前くらいに起きて6時過ぎから窓に入り、8時くらいから30分ほど朝の休憩があって
9時半前に次の泊まり勤務の人と引き継ぎを行い、9時半に退勤って感じでした。
朝マルスを立ち上げる人は22時過ぎに仮眠休憩に入り、朝起きるのが5時前とかで、5時半から
窓口に入るって感じでした。
駅の勤務は乗務員に比べると仮眠時間が少ないんですが、乗務員みたいに出勤や寝る時間が
毎日異なることが無いので、体が慣れればそれほど苦では無い・・・と思います。
話を戻し、机上教育が終わると早速出札(みどりの窓口)に入り、きっぷの販売をすることに。
最近では試用期間の間は「見習」みたいなバッチをつけて窓口に座ることになってるみたいで
「あ、この人は新人さんだ」ってお客さんから見てもわかるわけですが、流星達の時代はそういう
便利グッズは無かったのでw新人だろうがなんだろうが普通の社員として速攻業務について
たので・・・まぁ最初の方は怒られまくりでしたねwとにかく知識がまだないので調べる時間が
長かったり、即答が出来なかったり、マルスの扱いも慣れて無いので時間がかかったり。
あとは流星はバイトをやったことが無いのでお金の扱いってのも慣れて無く、最初の頃は暇な
時はお金の数え方とか練習したりしてました。それでもよく間違えて・・・今はこういう制度は
無いんですが、当時は「弁納」って言って、高額な不足が出た場合は自腹で会社に返納
したりしてました・・・一番大きな額は定期の新幹線用回数券ってやつで、9,400円・・・
お客様にきっぷの説明をしてて、他のお客様がたくさん並び始めてちょいと焦り、お金貰わずに
きっぷだけ渡して・・・ってパターンでした。たぶん1徹分の給料くらい返納しました・゜・(ノД`)・゜・。
あ、そうそう。逆に余った分はもらってもいいのか?なんて思う人はいないと思いますがw
当然ながら会社のお金は1円でも盗ると問答無用で懲戒解雇になるらしいです。まぁ当然です
よね・・・ホームに落ちてるお金とかも当然ですが。
駅に配属されてすぐ駅長に言われたのが「これから鉄道マンとして働いていくうえで絶対守る
べき事が2点ある」と言われ、一つはこの「お金」に関してでした。相当厳しく。
もう一つ言われたことが「勝手に線路に降りない」でした。これは自分の命を守るという意味で。
まぁ当時はまだまだきちんと意味を理解できてない言葉とかあったわけですが、数年働いて
ようやく駅長の言葉を理解出来たってのはいくつかありますね・・・。駅というのはすごく
アットホームで、駅長はお父さんみたいな感じでほんとよくしてもらいました。
さて、流星が働いていた駅ではそれほど人も多くなく、駅に旅行会社が併設されているという
こともなかったので、忙しい駅ではなかなか出来なかった航空券の発券やホテルの予約、
ツアー旅行の申し込みなんかもやらせてもらい、結構貴重な経験をしました。
あと食事券なんかのクーポンの発券なんかも・・・今はたいていのものがマルスで発券でき
ちゃうんですが、当時はマルスもそこまで高性能じゃなかったので施設に電話をかけ、予約
番号を聞いたりして手書き発券とかしてました。
手書き発券といえば今じゃ珍しい補充券発券。新幹線で乗りついで乗車するグリーン個室や
ジパング割引と乗り継ぎ割引の二重割引き(正確にはグリーン料金がジパング割引で特急
料金が乗り継ぎ割引なので二重では無い)なんかはマルス発券が出来なかったので手書き
による補充券発券でした。
さすがに乗車券の補充券ってのはなかったんですが、定期の補充券は切ったことがあり・・・
新幹線は新幹線単独駅、在来線は単独駅同等駅とは別の駅という場合にマルスが対応して
なかったので補充券発券してました。
ちょっと長くなってきたので今回はこれで。
次回も駅の時のお話を・・・次回は改札業務だったり、人間観察だったりw出札のお話で思い
出したこととかを書いていきたいと思います。
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