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第1話、光、IN、ロシア
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「私はファーブラー・・・。導くもの。またあらたな物語が始まろうとしています。でもその前に時間をある程度さかのぼらなければ
なりません。時はあの早川姉弟が異界へ旅立つ前まで・・・」
お・・・おれの出番だな(^^;)。(※作者の声(笑))時は西暦2001年9月、佐渡島にフェラーリF40が走っている。運転しているのは
赤い髪をした女であった。
F40車内、黒い上下のスーツに赤いYシャツ白いネクタイをしていた。彼女の名前は獅堂光(21歳)身長は168センチ3サイズは・・・
上から86、60、86とまるで外人モデル並にまで美しく成長していたのだった。そう彼女はかつて、ザガートやデボネアと戦った元魔法
騎士だったのである。今ではエレメンタル・フォースの代表で表向きは貿易商だが、その実態は異世界との貿易のほかに異世界の治安
を守る組織であるのだ。そしてやっと一通りの仕事を終わらせ、佐渡にある別荘へ向かっているのであった。
「やっと日本へ帰ってこられた、本当にまいったわよ。ニューヨークじゃ貿易センタービルに中型旅客機が2機も突っ込んでくるし(※9.11
アメリカ同時多発テロのこと)、あのときホテルで寝坊していなかったら、今頃あの世へいってたわね、今日も命を拾った、もうけもうけ(笑)
あの9.11を運良く生き延びた光は笑顔で満ち溢れていた。(^^;)
そして光の別荘の前に2人の子供が立っていた。
「誰だろうこんな夜遅くに・・・。」
光はF40を止め、車からおりて子供の前によっていった。なんと早川博士の双子の子供たちであった。光はこの佐渡に引越してきたとき
偶然、地質学者の早川博士に会い、何度かエレメンタル・フォースに誘ったが、いずれもことわられている、でも早川博士は光から資金援助を
受けることには同意し、自分達が不在の時は保護者として面倒をみることを光にお願いしていたのだ。
二人は泣いていた。
「ユウ君とアイちゃんじゃないのどうしたのこんな夜遅く!?」
ふたりは光に抱きついて大声で泣き出してしまったのだ。
「父さんと母さんがいなくなっちゃたんだよーわ゛ああ゛ああ゛ん(TдT)!!」
「・・・!!いないのはいつものことでしょ。・・・」
「だってそのときは必ず書置きして出かけるもん。今回は書置きもなく、もう5日も帰ってきたなーい!!」
光は泣きじゃくる二人を優しく抱きしめている。
「今までどこへいってたの光!!。」
「クーカイ・ファウンデーション(※ゼノサーガより)とその後は取引の会合でアメリカのNYへいってたのよでもあの事件で”パー”だけどね(^^;)。」
「でもよかった。光おねえちゃんが無事で・・・。」
「あたしもあのニュース見てたんだよ(TдT)。」
「それで5日間どうしてたの?学校へは行ってる、食事はしてるの!?。」
「それは大丈夫だけど・・・。」
「そう・・・ならいいんだけど。とにかくコレ車庫に入れてくるからちょっとまってて。」
光はF40を車庫へ移動させそしてユウとアイのところへ戻ってきた。そして光は二人の家に行った。
早川博士の家、光はまだ黒いビジネススーツのままだった。光は上着を脱いでエプロンをし二人に簡単な夜食を作っている。
そして食堂へ運んできたのだ。二人はおいしそうに光の作った夜食を食べている。
「光おねえちゃんは今度はどのくらいここにいるの?」
「10月にはまた出かけるけど。でも今度はいつ戻ってくるかわからないわ。もしかしたら今年はユウ君たちと一緒にクリスマスや正月を迎えるのは無理みたい。」
「そんなに忙しいの光の仕事・・・。」
「こんどはどこへ行くの?」
「今度は戦場よ。・・・」
「アフガニスタンへでも行くの。」
「・・・・・まあね・・(本当はデボネア帝星(※レイアース3より)へ行くんだけど・・・)(^^;)。」
「大変なんだね。」
「でもこのことは警察には届けたの、私もいつまでもここにいられるわけじゃないし・・・。」
「警察には届けたけど、まだ何も進展がないんだ。」
「両親がいなくなったことに心当たりはないの?」
「そういえば、この島にいつも0時13分13秒に地下鉄が来るってネットで知ったんだ。」
「地下鉄〜ぅ!?こんな島に地下鉄があるなんて聞いたことないけど・・・。」
「でもあるんらしいんだ。もしかしたら父さんや母さんはそれに乗っていったのかも。」
「たしかに異界が実在してる話は知っているけどね。1989年にこの日本海に奇妙な柱が現れたことはニュースでやっててその5年ご1994年には東京タワー
閃光事件でしょ。あのとき私もその場に居合わせていたのよ。」
「不思議なことばかりだね。」
「光、あたしたち両親を探しに行こうと思っているんだ。」
「さがしにいくってまさか異界へ行くんじゃないでしょうね・・・だめよ!!」
光は右手でテーブルをたたきつけ立ち上がった。
「あなたたち異界がどんなに危険なとこかわかっているの!!。」
「わかっているよでも・・・・・。」
「・・・とにかく異界へ行くなんてバカな考えはやめなさい。両親探しは私の方で何とかするから・・・。今日はもう寝なさい。おやすみ・・」
「おやすみなさい光おねえちゃん。」
光は自分の別荘へもどって行った。
翌日の夕方光は島の子供達と野球をしてあそんでいる。ユウとアイも一緒だ。
「異界へはいついくつもりだったの?」
「10月あたま・・・。」
「そう・・・。」
光は何もいわなかった。
夜光は電話をしている。
「もしもし、私だ久しぶりね。ええそうこの間までニューヨークにいたのよ。実はあなたに頼みがあってね。明日そっちへいく。」
光はユウとアイにEメールを送りプライベート旅行へ行くことを告げた。そして新潟から成田までは自家用機で移動し成田からモスクワへ
はJALで移動した。モスクワに到着したころには現地時間の夜7時をまわっていた。
「今日が木曜日で助かった・・・。」
光は紺色のビジネススーツを着ているそして到着ロビーには黒くて長いい髪を下ろした。女性がまっていた。
ここでひといき、第1回は特別編です。そのためここでいったん切ります。それでは続きをどうぞ。
「ヒカルー!!ここよ!!。」
リサ・パッツィフィーストであった。光とおなじ紺色のビジネススーツを着ていた。
そして二人はその場で抱き合うのであった(^^;)。
「まさかあなたがここへ来るとは思わなかったわ。」
「ホントに久しぶりねリサ。それ以前私があげた服じゃない(※レイアース3#28話参照)。」
「本当は髪型も変えたんだけど、あなたに会うときはこの格好がいいとおもってね(^^)。」
「リサはここまでどうやってきたの。」
「バスで来たわ。どう泊まるんだったら私のアパートに泊まるといいよ。」
「ありがとう。じゃあ私のF40で行こう。」
「F40ってあの赤い車?持ってきたの!?。」
「いいからいいから。」
光はリサを空港内の地下駐車場へ移動し、空きスペースへきた。
「車なんかどこにもないじゃない。それによくみたらスーツケースもないじゃない。」
「みてて。」
光は黒いアタッシュケースをあけ、”F40”と書かれたカプセルをその空きスペースへおいた。
「危ないからさがてて・・。」
するとそのカプセルは一瞬のうちにF40に変わったのである。
「すごい!!本当にでてきた!!光あなた魔法使い!?。」
「これは四次元カプセルといっていろんなものを収容できる優れものよ。私のスーツケースもこの
カプセルに収容されているわけ。だからいつも外見は軽装なのよ。さ、乗って。」
リサはおそるそる、F40のシートに座る、そしてF40はタイヤを空転させ駐車場を後にした。
モスクワの郊外をF40は移動している。
「ヒカルはロシアへきたのは初めて?。」
「ううん、何回も来てるわよ。貿易関係の仕事でね。」
「ここに?」
「そ、いずれあわせるわね、それにクライアントの身内が私の部下なのよ。」
「ヒカルは本当にすごいのね。」
そして光のF40はリサのアパートに着いた。そして光は急に顔がキツイ表情に変わった。
「ここへ私が来たのは以前電話で話したけど、遊びに来たわけではない、今は親友としてではなく、エレメンタル・フォース代表として
お前に尋ねる。!!」
「ひ・・・ヒカル・・・。」
「いまでもあの二人を監視しているそうじゃない。それも交代制をご丁寧にも敷いて・・・。」
「なぜ、それを知っているのヒカル。」
光は突然リサの襟首をつかんだ。
「今は私が質問をしているのだ!!どうなんだ答えろ!!C2機関(国際治安維持機構)極東3課特別情報官リサ・パツィフィースト!!。」
「そ・・そうよ・・・。」
リサはその光の怖さに両目から涙が流れていた。
「・・・よし・・・、さてお前の質問だが、間抜けなスパイが私に見つかってねさっきのように尋問したら荒いざらいはいてくれたよ。」
「・・・・・。」
「それからあまり私を怒らせないほうがいい。」
リサは何も答えなかった。
「さて本題に入るがお前に仕事を頼みたいのだ。そのためにお前のボスに私を合わせて欲しいのだ。」
「C2機関へ行くというの!!。」
「そうだ。エレメンタル・フォースの代表が会いたいと言えばあってくれるだろう。」
「わかったわ。お願いだからそんな怖い顔しないで。」
そして光は穏やかな表情に戻り笑顔でこたえた。
「ありがとう、やはり持つべきものはなんとやらね。」
リサは光の変わりぶりに驚くばかりである。そして恐る恐るたずねた。
「どうしてそんなに性格が変わるの?。」
「仕事のこととなるとなぜか、変わるのよね・・・。」
「(二重人格者!!)」
リサはそう心の中で考えていた。
続く
管理人:PN.らくがきねこ
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