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第8話、FF7サイドストーリー編(2)神羅カンパニー

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「随分、自信があるようだね、龍崎君。」
「・・・・それよりも本当にここの屋上でバトっていいのか?ビルが壊れても知らんぞ。」
「心配ないこのビルはちょっとやそっとでは壊れない安心して戦うがいい。」
光が心配そうに見ている。
「龍崎さん私も加勢しましょうか?。」
「オレ一人で十分だ。お前はここで見ていろ。」
「でははじめるか?。」
前列にレノそして左隣にルードそして後方中央にツォンがたっている。ツォンは何もしない。
レノは自分のロッドでピラミッドをつくり、光をその中に封じ込めた。
「お嬢さんはそこでおとなしくみていな。中から壊すことはできないぞっと。」
光はピラミッドのなかでドンドンたたいているがびくともしない。
「心配はいらない。中で窒息することはない。光お嬢さんの加勢を防止するためだ。」
「・・・・わかった。」
龍崎は右の腰につけているマルチロッドを取り出したと同時に2メートルぐらいにそれは伸びた。
ルードが龍崎に攻撃を仕掛けたが龍崎はそれをすんなり交わした。次にレノがロッドから光線を出して
きたが、龍崎はガードする。
「マイティーガード(※魔法でバリア・マバリアそしてヘイスト)を同時にかける技)!!。」
龍崎は防御をさらにあげ、ロッドを軸にしてレノに跳び蹴りを食らわした。それが顔面に命中し、レノは
3メートルほど後ろへ吹っ飛びそのまま動かなくなって気を失った。
「まず一人。」
「あ・・・・あのレノを一撃だとHPが25000もあるのに・・・・。なんていう男だ・・・。」
プレジデントが唖然として見ていた。
「おのれ!!。」
ルードが地属性の攻撃”地走り”を仕掛けてきた。龍崎は直撃を受けるがマイティーガードのおかげで
ダメージはそんなに大きくはない・・・。ツォンはただ見ているだけだ。
龍崎はロッドを振り回しながら、ルードに急接近をし右のこぶしをルードの腹に一撃を加えた。
「ぐううおおおおお!!。」
ルードはその場に前かがみにうずくまってしまいそのまま気を失った。
「これで残るはお前だ!!ツォン。」
「し・・・・しんじられん・・・レノに続いてルードまで・・HPが28000あるのにあの男はいったい何者だ?。」
ルーファウスまでもがうなりだした。
「すごい・・・。」
光はピラミッドの中で龍崎の戦いぶりを見ている。
「さて、次は私だな・・・・。」
ツォンは右手からフェンシングのような剣を取り出した。しかし剣先がなにか銃口のような形をしている。
ツォンは剣を掲げ一礼をした。そして龍崎もそれにつられ、右手でロッドを立て頭を下げる。
龍崎はツォンに突進を仕掛けたが、ツォンはただ剣先を前に突き出しているだけだ。
「あれは・・・まさか!!龍崎さん不用意に近づかないで下さい!!。」
しかし、とき既に遅し剣先からなにやら光線のようなものが発射され、龍崎の左肩を貫通した。
「ぬうううううっ!!まさか重力サーベルとは・・・(※外見はフェンシングのような剣だが、実は銃になっている。
モトネタは松本零士原作宇宙海賊キャプテンハーロックより・・・(古っ!!(^^;)))」
龍崎は左香肩を押さえているが指の隙間から流血している。ツォンは間髪いれず光線を出し続けている。龍崎はかろ
うじて避けているが、左太ももにも被弾する。たっているのがやっとのようだ・・・。
「(こ・・・この男強すぎる・・・・あの重力サーベルにはスキがない・・・。まずいぞ、このままでは負けるどころか、マジ
に逝っちまいそうだ・・・どうする・・・。)」
「龍崎君、君は良く戦った。ここで降参してもいいのだぞ。それ以上戦ったら君は死んでしまう。」
「だ・・・誰がギブアップなぞするものか・・・まだだ、まだ終わらんよ!!。フルケア!!(※HP完全回復の魔法)。」
さっきまで傷だらけだった龍崎の体は一瞬にして消えてしまった。
「初めてだよ。”人間”でオレを本気にさせたのは!!。」
「リミット技か!?。」
龍崎は両手に気を集中させて、両手から氷のつぶてを作り出しそれをツォンに向けて放出した。
「氷の散弾銃(ショットガン)!!。」
「うおおおおおおっ!!。」
氷のつぶてはツォンの重力サーベルを破壊した。
「これで重力サーベルは仕えまい・・・。」
ツォンはこんどは針のような剣に装備を代え、龍崎に突きの連続攻撃を始めた。そして龍崎もロッドで次々と受け止めて
いる。龍崎はロッドを3分割にし三節棍に形を変えた。そして両手で持ちツォンの剣を挟んだ。つばぜり合いとなり双方は
にらみ合っている。
「なかなかやるな君は。」
「オマエモナー!!。」
「・・・・こんな戦いが今までにあっただろうか・・・・・。」
プレジデントは関心したようなそぶりで見守っていた。
まだ両者のにらみ合いは続くそしてしばらくして龍崎はロッドで挟み込んでいるツォンの剣を弾き飛ばしてしまったのだ。
それによってツォンは無防備状態になったのである。
「もらったああああっ!!」
三節棍のロッドは再び一本の棒に戻りツォンの腹を突いたのだ。それによってツォンは後ろへ4メートルほど吹っ飛び
壁に当たってそのまま気絶した。それと同時に光を包んでいたピラミッドは消滅した。龍崎はプレジデントとルーファウス
をみた。
「以上だ・・・・。タークスのメンバー全員倒したぞ。」
ルーファウスは龍崎を見て縦状に拍手した。
「すばらしい!!、見事だ!!。やはり私が見込んだだけのことはある。出向ではもったいない、ぜひ我々のところで働いて
くれ!!。君にひとつ重役のシートを与えよう!!。」
「光もか?。」
「もちろんだとも。」
「ひとつ聞きたい事がある。」
「何かね?。」
「オレたちはジュノン支社で勤務と聞いたそこは空港と港があると聞いたがそれはまことか?。」
「空港も港もある。それを聞いてどうすのだね龍崎君?。」
「貿易がしたい。武器から日用生活品そして玩具等あらゆるものの輸出入をしたいのだ。」
「貿易か・・。」
「流通の部門を作って欲しい。オレはその統括となり、いずれは光に引き継がせたいのだ。オレはこれでも異世界中で貿易の
ような真似事をしている。どうだろうか?。」
「クックックックククク・・・・君は実に面白い!!、どうやらただのファイターではないようだな。気にいったよ君とはいい友達にな
れそうだ。」
「なれそうだじゃなくて、なってもいいんだぜ。ルーファウス副社長。」
龍崎とルーファウスはその場でガッチリと握手をした。その間に光は回復魔法で、タークスのメンバーを手当てしている。
「・・・・・魔法・・・・使える・・・驚き・・・だな・・・」
「龍崎さんに教えてもらったんですこれは。」
「ああっ思い出したぞっと!!。」
「どうしたレノ!?。」
「龍崎勇、この男は次元の狭間(※FF5より)の3000匹の魔物をたった一人で倒した男だ。強いわけだぞっと。」
「この世界でもオレをしっているとはな・・・・。」
「これでセフィロスを倒すのも夢ではなくなるわけだな。」
「・・・・・・。」
龍崎は何も言わなかった。


ここでひといき、第8回は特別編です。そのためここでいったん切ります。それでは続きをどうぞ。


2001年リサのアパート・・・
「あの時は私が見た戦いでは本当に凄いものだった。ツォンさんはあの龍崎さんと互角に戦っていたからね。」
「ルーファウスってどんな人だったの?。」
「周りからは、非情で血も涙もないと言われていたらしいけど・・・私が実際見ていたのはそんな感じはしなかった。」
ジュノン・・空は綺麗な夕陽で埋め尽くされている。龍崎と光は神羅の用意したヘリにのり、ジュノン空港に到着した。
「ここがジュノンか・・・・・。」
「凄い夕陽が綺麗・・・・ミッドガルとはえらい違いだわ。」
「魔光炉がないからかな?。」
「魔光炉なら海底にある。気に入っていただけたかな?二人とも。」
龍崎たちはルーファウスに連れられて、ジュノン支社へやってきた。
「この部屋を使ってくれ。外から海が見える(※FF7本編にはない場所)。獅堂さんはここだ。バスルームとクローゼット
ルームもある。」
「ありがとうございます。でもなんでこんなに私たちに親切にしてくださるんですか?。」
「私の好意だ。気に入ったものたちや”友人”に答える理由はあるのかい?。」
「・・・・なるほどね。」
龍崎は納得したようだ。
「ところで・・・理由を聞かせてもらおうか龍崎君。流通部門を設立のことだが、私には貿易目的だけではないとみるのだが。」
「副社長だけあって鋭いな。目的は金儲けだ。といっても自分の欲得のためではない。」
「自分の欲得ではないだと?。」
「オレは今はFF財団の総長と神羅のえーと・・・。」
「私の側近と流通部門の統括だ君は。」
「そうだった。いずれ自分だけの組織を作る計画をたてている。」
「組織だと。何の組織だ。」
「異世界と貿易はもちろん、異世界を魔物や侵略者から治安を守る組織だ。すでにオレは密貿易ではあるが、日用品を中心に、
異世界中に売買している。だが足りないものがまだあるのだ。」
「たりないもの?それはなんだ?。」
「資金と”文化”だ。」
「資金はともかく文化だと?。」
「異世界はいろいろな習慣や文化が存在している。俺達はそれを学び習得しなければならないのだ。そのためにFF財団や神羅の
業務を中心にそれを得ようとしている。そして資金面は貿易だ。貿易こそ資金を増やすのにもっとも適しているとオレはみている。」
「ハハハハハハ・・・やはり君は実に面白い、そんな非常識的なことも君がはなすと現実味があって説得力もある。本当に愉快だ。」
「たしかに非常識かもしれない・・・だがオレたちの”本国”(※日本のこと)はそうやって今の地位を得たのだ。まして異世界ではそ
れがやりやすい。」
「がんばりたまえ、私は口先だけでは信用しないと前にもいったが、証を見せて欲しいな君がタークスに勝ったように。」
「俺達の言葉ではこういう”百聞は一見にしかず”ってな。」
「明日本社へいって他の重役に顔合わせもしよう。私は行かん。」
「何故だ?。」
「私は正直言うと親父とはウマがあわないのだよ。あの時は君達を見たくてね特別に本社へ顔出ししただけに過ぎない。ま、長期
出張ということにしといてくれ・・・。」
「・・・・わかった・・。」
龍崎と光は再び本社へやってきた。
神羅ビル66階ボードルーム(※役員会議室のこと)龍崎は背広を着ている、光も白いビジネススーツを着ていた。上座にプレジデント
社長が座っている。」
「龍崎君副社長は?。」
「長期出張にでるといってましたが・・・(表向きはな・・・)。」
「・・・そうか。・・・では紹介しよう。彼らはFF財団から派遣されてきた、FF財団総長兼治安維持部門統括の龍崎勇君とその助手の
獅堂光さんだ。よろしく頼むぞ。」
「治安維持部門統括だと。この若造がか?ガハハハハわしと同じだな。」
「いま笑ったヒゲの男は我が神羅の治安維持部門の統括ハイデッカーだ。」
その隣にはあずき色のノースリーブの上着とスラックスぱんつをはいた金髪の背の高い女性が座っていた。
「彼女は兵器開発部門統括のスカーレット女史だ。そして都市開発部門統括のリーブ・トゥエスティ、科学部門総括の宝条博士そして
最後に宇宙開発部門総括のパルマーだ。」
「うひょひょひょひょ・・・よろしく。」
「そして龍崎君は副社長の側近でもあり、今度設立した流通部門(※本編には登場しない)の統括を受け持つことになった。」
「しかし、FF財団の総長を出向させるとはいやはや変わった趣向ですな。」
「厄介払いですよ・・・。FF財団は自分を邪魔者扱いしてましたからね、派閥が生まれるのを防止するためこういった措置を取ったと
オレいや私は見ますがね・・・リーブさん。そういえば聞いたとこによるとミッドガルを設計したのはリーブさんらしいですね・・・。」
「・・・まあな。」
「あなたかわいいじゃない年はいくつなの?。」
「16です・・・。」
「このおさげがまたいいわ。」
「は・・・はあ・・・。」
それから龍崎は貨物船や神羅の輸送機”ゲルニカ”を使い流通業務を始めた。そして着実に龍崎は力をつけて行き、ルーファウスから
”信用”を得たのである。一方光はこのジュノンで龍崎のもとでアシスタント業務を勤め、流通業や経営を学びまたここからCLAMP学園
へ通っている。FF財団が用意した空間ゲートのおかげで、直ぐに着いてしまうのだ。空間ゲートの先は光の実家である。だから寝る
ときは、自分の実家の部屋だったり、ジュノンにあるプライベートルームと両方使っていた。
場所はふたたびリサのアパート
「私はミッドガルはあまり好きになれなかった。魔光炉の煙でいつも夜だったし、それにその下にスラム街があったことも。
ジュノンも同じように下に漁村があるけど、ミッドガルに比べればましだった。それに神羅の上層部は変な人ばかりでまとも
だったのは、当時都市開発部門の統括をしていたリーブ・トゥエスティさんだけだった。」
「そのリーブって人は今?。」
「WRO(世界再生機構)の局長(※FF7ダージュ オブ ケロちゃん(笑)より)をしている。私もたまにそこへ顔出ししている
のよ。エレメンタル・フォースはWROもバックアップしている。リーブさんには恩もあったし。」
ジュノンに場所は変わる。リーブが光のとこへ訪問してきた。
「光ちゃんいるかな?。」
「あ、リーブさん。」
光は経営学の勉強をしている最中だった。周りには貿易や流通関係、取引や商法等の書物もあった。
「まだ子供なのに凄いね。これ私からのプレゼントだよ。あけてごらん。」
なかはネコとデブモーグリのぬいぐるみが入っていた(※FF7のケットシーと同じものだが、ここではただのぬいぐるみ)。
「これ、かわいい。ありがとうございます。リーブさん。」
光は笑顔でこたえた。
「気に入っていただけて私もうれしいよ。」
「でも以外です。リーブさんがこんなかわいいぬいぐるみを私にくださるなんて。」
リーブは”インスパイア”と呼ばれる無機物に命を吹き込む能力の持ち主でもあった。
そしてある事件が起ころうとしている・・・・。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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