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第19話、FF7サイドストーリー編(13)キーストーン争奪
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龍崎たちはゴールド・ソーサへ到着したするとすでにツォンが待ち構えていたのである。
「おそかったね龍崎君、キーストーンは私がいただくことにした。」
「・・・・。」
そこへディオ園長が現れた。
「まずは、この彼が私とバトルをすることになる、そこにお嬢さんは既に私とバトルをして敗れている、君もキーストーンが
欲しいというのなら、そうだなあ君も強そうだから通常と裏バトルは免除でよい。」
「それでははじめますか園長。」
「万が一彼が敗れたら次は君だよ龍崎君。」
「・・・・・。」
ディオ園長は笑いながらツォンと一緒にバトルスクエアへ向かっていった。
光は両肩を抑えて震えていた。
「どうした光?。」
「ツォンさんでも・・・・あの人には勝てない・・・。」
「どういうことだ?。」
「あの人の本当の恐ろしさは・・・・。」
光はそういうと失神してしまったのである。
「お・・・おい光っ!!。」
そして3分後、ツォンが傷だらけになって戻ってきたのである。
「完敗だよ龍崎君・・・園長を侮らないほうがいい・・・。」
「なんてことだ、あのツォンですらディオ園長には勝てなかったのか・・・。」
「さあ、次は君だ龍崎君。」
龍崎はバトルスクエアへ入っていった。そしてディオ園長は腕を組んで待ち構えていた。
「さあ、はじめようか龍崎君。」
「(なんなんだこの余裕は・・・ツォンも光もこの男に敗れたというのか・・・)。」
龍崎はロッドを引き伸ばしファイティングポーズを取った・・・。ディオは動かない・・・。龍崎はロッドを高速回転させその摩擦熱で炎を発火させた。
仕掛けたのは龍崎である。
「ローリング・ファイヤー!!。」
炎がディオ園長を襲うが既に姿はなし・・・。
「どこへ行った!?。」
すると突然ディオ園長は龍崎の後ろにつきまわり蹴りを喰らわしたのである。
「ぐはああっ!!。」
龍崎はその衝撃で5メートルは吹っ飛んだ。
「(な・・・なんだ・・・何時の間にオレの背後を取ったんだ・・・・!?。)」
龍崎はなんとか立ち上がった。そして再びファイティングポーズをとったのである。
「(落ち着け・・・何かあるはずだ・・・。)」
龍崎は目を閉じて気配を読み取ることにした。
「さすがだなといいたいが、気配を感じるだけではこの私には勝てないぞ!!。」
またしてもディオの謎の攻撃に龍崎はダメージを食らったのである。
「(な・・・なぜだ?目を閉じてもだめ・・・時を止めない限り・・・!!時を・・・そうか・・・わかったぞ。ディオ園長は時を止めることができるのか・・。
ならばオレにも分がある・・・)。」
龍崎は目を見開きディオの動きを見ることにした。そして龍崎は時空魔法を発動させた。
「どうやら君も時を操ることができるようだな、君の仲間もツォンもこの謎が解けずに敗れていった、だが君は違う、この私を楽しませるにはふさわしい
・・・。」
ディオ園長は激しいラッシュの攻撃をしてきた。龍崎はロッドを高速回転させてそれをガードしている。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!無駄ァ!!。」
「(クソ・・・こいつ・・・時をとめなくても強い・・・・。)」
龍崎は後ろへ素早くバック転をしてディオ園長めがけて右のひとさし指を突き出したのである。
「氷の散弾銃!!。」
指先から無数の氷のつぶてがディオ園長に襲い掛かった。
「ぐうおおおおおっ!!。」
そして膝を突いたディオ園長に龍崎はデザートイーグルの銃口を突きつけたのである。
「チェック・メイトだ!!。」
「まだだ、まだ終わらんよ!!。」
ディオ園長は両腕を使って龍崎の持つ銃を弾き飛ばした。
「グウツ!!。」
そして再びラッシュの繰り返しとなった。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!無駄ァ!!。」
龍崎はまた押されている・・・。
そのころ控え室では光がちょうど意識を取りもどしたところであった。
「気がついたかい光ちゃん。」
「ツォンさん・・・。龍崎さんは?。」
「いま園長と戦っている。本当に彼は凄いよあの園長と互角に戦えるなんてな・・・。」
「(龍崎さん、ディオ園長は時を止める能力を持っています油断しないで・・・。)」
そしていまだに戦いに決着はついていなかった。
「お遊びは終わりだ!!コレで決着をつけてやる!!、アルテマ!!。」
「な・・・なに!!アルテマだと!!、うわああああああああっ!!。」
その衝撃にディオ園長はついに場外へ放り出されてしまったのである。
「フッ、”土俵”の外にでたな・・・俺の勝ちだ、約束どおりキーストーンはもらうぞ。」
「ははは・・・・見事だ・・この私を倒すとは・・・。キーストーンは君のものだ。」
「いや・・・・ここまでオレを本気にさせたのは人間ではあなたが始めてだ。」
そして龍崎とディオ園長は握手を交わしたのである。
バトルスクエアから龍崎が戻って来た。戦闘装束はボロボロになっていた。
「勝ったんですね。」
「ああ、まさかディオ園長が時を止める力を持っていたとわな・・・お前やツォンが勝てないわけだ・・・。葛西さんの
もとで時空魔法を取得していなければオレでも勝てなかっただろう・・・・。」
「約束のキーストーンだ、持っていくがよい。」
「いや、それよりもたのみがある。」
「なんだね?龍崎君。」
「アバランチの一行が必ずここへやってくるはずだ、中でもそのクラウドと言う奴にキーストーンを取るようにして欲しいのだ。」
「だがあの少年はまだこの私に立ち向かうにはまだレベルが低すぎる。」
「通常バトルでもやらせればよい。それに勝てばキーストーンを渡すってのはどうだ?。」
「それはよいアイデアだ。早速取り掛かることにしよう。」
「光、例の本国から来た俺の3人の部下を引き連れてミッドガルのエアリスの実家へ行け。そこには、バレットの娘マリンと育ての母エルミナが
いることをリーブさんから聞いている。」
「人質を取るのですか!?。」
「・・・ああ、汚いやり汚いやり方だが、クラウドたちに古代種の神殿へ行って謎を解いてもらわないといけないからな・・・・。」
「・・・そうですか・・・・。でも私は手荒なマネをしたくありません。」
「当たり前だ、そのためにわざわざ本国から呼び寄せたのだ、コレが神羅の連中なら何をしでかすかわからない。手はずは既にリーブさんに話して
ある。それまでにオレはこいつを完成させないといけない。」
「それは?。」
「ケットシーの2号機だ、こいつが必ず必要になるときがくる。」
「それでは私はすぐに行きます。」
「神羅の服を着て行くんだぞ。」
「はい。」
光は神羅の制服を着用して、3人の龍崎の部下を連れてミッドガルのエアリスの家へ向かうのであった。
ジュノンへ戻った龍崎は自室でケットシー2号機の完成を急いでいた。
ここでひといき、今回は特別編です。そのためここでいったん切ります。それでは続きをどうぞ。
やがてクラウドたちはゴールドソーサへやってきたのである。龍崎はケットシーにロープウェーの電源を切断するように命じた。
「コレでしばらくは足止めすることができますさかい。」
「よし、後はツォンにここへ来てもらうように手はずを整えろ。」
「はい、あの龍崎さん?。」
「なんだ?。」
「キーストーンはどのタイミングで奪取します?。」
「光たちがエアリスの家に乗り込んだときオレが合図を送る。」
「わかりました。」
そのころ光たちはミッドガルのエアリスの家の前に到着していた。
「いくわよ。」
そしてドアをノックしたのである。エアリスの育ての母エルミナがドアを開けた。光はマスク越しにこう答えたのである。
「我々は神羅カンパニーのものです。今からあなたたちの身柄を拘束します。我々がいいというまでおとなしくしていてください。よろしいですね。」
そこにはバレットの娘マリンの姿もあった。
光たちは争うことなくエアリスの家を占拠することに成功したのである。
そして光はマスクを外すと赤い長い髪をなびかせていた。そしてエルミナの前に立って答えたのである。
「手荒なことをして申し訳ありませんでした。実は我々は本当の神羅の人間ではありません。」
「神羅の人間ではないですって?。」
「はい。異世界のFF財団から派遣されました。ここにいるのもみな私の仲間です。」
「なぜこのようなことを?。」
「あなた方に協力していただきたいのです、エアリスさんたちを古代種の神殿の調査をしてもらうために。」
「そういうことですか・・・・。」
「はい・・。」
光は龍崎に連絡を取った。
「光です。エアリスの家は占拠しました。ミッション開始お願いします。」
「よくやった。すぐに開始させる。」
ケットシーはキーストーンを預かっていたのでそのままツォンのいるメインゲートへ走っていった。それに気がついたクラウドとエアリスもケットシーを
追跡しだすが・・・。すでにツォンにキーストーンを渡してしまったのである。
ケットシーは光のインカムに直結させて、マリンたちの声をクラウドたちに聞かせる。これによってクラウドたちは古代種の神殿へ向かうことになるの
であった。
「光ちゃん、ミッションクリアやで。」
「はい・・お疲れさまでした。・・・・・ごめんねマリンちゃん。」
「ううん・・・また遊びに来てね。赤毛のお姉ちゃん。」
光はジュノンへ戻り、3人の部下も本国へ帰っていった。
龍崎は既にケットシー2号機を完成させていた。
「ご苦労だったな光、これでクラウド達も古代種の神殿へ行ってくれる。」
「先にいったツォンさんは大丈夫でしょうか・・・ディオ園長との戦いの傷はまだ完全に回復していないというのに・・。」
「そうだな・・・、セフィロスが現れてやられては元も子もないからな。」
そしてリーブが血相を変えて飛んできたのである。
「大変だ!!龍崎君ツォンがセフィロスにやられたという連絡が今はいった。」
「やはり、傷は完全には治ってなかったから・・・・。」
「光すぐに救急セットとヘリの手配を頼む!!オレも古代種の神殿へ向かう。」
「私も行こう龍崎君。」
「リーブさんもか?。」
「ああ、そのほうが帰ってケットシーを操作しやすいからな。」
「それではポータブルのコントローラーも持っていきましょう。」
光の操縦するヘリで龍崎とリーブは古代種の神殿へ向かうのであった。
続く
管理人:PN.らくがきねこ
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