このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
第22話、FF7サイドストーリー編(16)北の大空洞
戻る時はブラウザで”戻る”を指定してください。
時は2001年に戻る、リサのアパートでは光の昔話が続いていた。
「忘らるる都からボーンビレッジへ戻り、私と龍崎さんはルーファウス社長たちがのるハイウィンド号と合流した。」
「ハイウィンド号って飛空挺に乗ったのヒカルは。」
「ええ・・・・。でも飛空挺のクルーはハイデッカー統括に殴られ、しごかれていた・・・。そのクルーたちを龍崎さんは元気付けたり
労いの言葉も交わしていたわ。そして私はいつもクルーの傷の手当て・・・・。」
「リュウザキは他に何をしていたの?。」
「チョコボの飼育小屋の掃除や飛空挺内の清掃をさせられていたわ。」
「神羅では総長で流通部門の統括でしょ、なのになんでそんな雑用をさせられていたのよ。」
「最初はハイデッカー統括とは”うま”があっていたのだけど、飛空挺のクルーを慰めたことがモトで次第に中が悪くなってきたのよ。」
「・・・・・。」
「それに殆どハイデッカー統括とスカレーット統括が神羅の実権を握るようにもなっていた・・・・。」
再び1997年に時はさかのぼる。ハイウィンド号に乗った龍崎と光はブリッジには殆ど入れさせてもらえず、下部で雑用作業に明け暮れていた。
クラウドたちは北の大空洞に到着していた。
ハイウィンド号ではヒカルが肩を押さえて震えていた。
「寒いのか・・・・。無理もない気温が4℃しかないからな・・・コレを羽織れ。」
龍崎は自分の毛布を光に渡した。
「それは龍崎さんの・・・・。」
「おれは慣れているから平気だ・・・・。」
「なんで私たちが・・・・こんなめに・・・・。」
「ルーファウスも今じゃハイデッカーやスカレットのいいなりだ・・・いまは耐えるしかない・・・・。」
ハイウィンド号は北のクレーター上空に到着した。
「ハイデッカー統括、クレーターに到着しました。」
「ガハハハハゴクローちゃん、すぐに着陸せよ。」
「は・・・はい・・・。」
「キャハハハハそういえば、”総長”と”赤毛の小娘”も呼ばないとね・・いまごろ”氷付け”になってなきゃいいんだけど・・・。」
龍崎たちの部屋はハイデッカーたちによってエアコンのスイッチはOFFになっていた。部屋にはつららもできあがっていた。
「ガハハハハ龍崎総長、約束の地に付いたぞ。」
光はすっかりまいっていたようだが、龍崎は鋭い目でハイデッカーをにらみつけていた。
「・・・・・ついたか・・・。」
その鋭い目を見たハイデッカーはその凄みで目をそらしてしまうのだ。
「・・・社長がよんでいる・・・。ついてこい・・・。」
龍崎はハイデッカーの後をついていくことにした。そして途中で乗せたイリーナにすれ違う。龍崎は小声でイリーナに話しかけた。
「(大丈夫なんですか?龍崎さん?。)」
「(オレのことはいいそれよりも光をすぐに医務室へ運んでやってくれ・・・この寒さで凍傷にかかり、そうとうまいっている・・・。たのむぞ)。」
「(わかりました。)」
イリーナは光を医務室へ運んでいった。
ハイウンド号ブリッジ
「おそかったな龍崎君ところで”あのこ”は?。」
「この寒さで凍傷にかかり、完全ダウンした。医務室で休ませている。おれがもし毛布をかさなかったら・・・凍傷がさらに悪化して光の四肢は
”なくなっていた”だろう・・・・。」
「・・・・そうか。」
「みろ、これがセフィロスのいった約束の地だ。そしてこのおびただしい魔光エネルギーを。」
「寒すぎるな・・・・コレでは人は住むことはできん・・・。」
影ではハイデッカーとスカーレットがなにやら話していた。
「なんでアイツはダウンしないのよ・・・・赤毛の小娘はダウンして医務室へいったのに・・・・。」
「それよりもアイツは俺たちがエアコンのスイッチをOFFにしたことに感づいているぞ・・・物凄い目でオレをガン飛ばしやがった。」
「それがなんだっていうのよいくらルーファウス社長のお気に入りだからってこれ以上”よそ者”にでかい顔されてたまるもんですか。」
「しかし、あいつは自分からすすんでここの清掃や雑用作業をこなしている・・・普通なら嫌がるはずなのに・・・・。」
「キャハハハ、おかしんじゃないアイツ・・・。」
「そこが龍崎君のいいとこなんだよ。」
「しゃ・・・・・社長・・・・。」
「あの二人の部屋にはわざとエアコンのスイッチをOFFにしたそうだな・・・・。あの子はそのせいで完全にダウンして医務室へいった。
龍崎君は神羅の人間ではないが、それだけの実力がある・・・いまお前らしていることはただの龍崎君に対するやきもちを焼いてる
だけだ・・・。口惜しかったら、お前らももっと業務に励むんだな・・・・。それと、龍崎君に感謝するんだな・・・もし龍崎君が彼女に毛布を
貸してなければ・・・君らは”解雇”だけではすまなかったぞ!!いいな。」
「は・・・・はい・・・・(クソッ親の七光りの分際で・・・。)。」
ハイウンド号を降りたルーファウス一行は北の大空洞へ移動を開始した。
大空洞へ到着したときそこには5体の巨大な魔物が凍りづけになっていた。
「これは・・・?。」
「ウエポンという魔物だよ・・・龍崎君。」
「宝条博士。」
「この星に危機が訪れたとき、眠りから醒めると聞いているが・・・・詳しいことはワシにもわからん。」
「こいつが・・・・ウエポン・・・・(ライブラサーチ・・・・アルテマウエポンにサファイアウエポンそしてダイアウエポンかこの3体はともかく
あの緑色と赤色の奴は桁外れに強い・・・このオレのライブラサーチが役にたたないとはな・・・・。)」
「龍崎さん顔色が悪いぞっと。」
「レノか・・・・・。あのウエポンを見たからな・・・・。」
「さすがの龍崎君さんウエポンには驚くようだ、と。」
「イリーナがいないな・・・・。」
「イリーナはハイウインド号の医務室でヒカルちゃんの看病をしている・・と。」
ハイウィンド号の医務室ではイリーナが光の看病をしていた。
「光ちゃん、おかゆをもってきたわよ(^^)。」
「イリーナさんありがとうございます。」
光は髪を下ろしていた。だが体中に包帯が巻かれていたのである。
「ごめんなさいね・・まさか”エアコンが壊れていた部屋”に入れられていたなんて・・・・。」
「でも龍崎さんが貸してくれた毛布のおかげで、”この程度の凍傷”ですみました。」
「龍崎さんも同じ”エアコンが壊れていた部屋”にいたのにあの人は殆ど無傷だったわね。ホントに化け物だわ。」
「龍崎さんは私と違って”鍛え方”が違いますから・・・・。そういえばイリーナさんの顔よくみたらバンソウコがあっちこっちに貼られてますね。」
「ええ・・・アイシクルロッジでクラウドたちに会ったのだけど、そのとき殴りかかった時にあいつ急によけたもんだから、勢い余ってしたまで
転げ落ちちゃったのよ(^^;)。そのあとハイウインド号に回収されたのだけどね・・。」
「・・・・・・イリーナさんも行きたかったでしょ・・・・私のために・・・。」
「いいのよ、寒いとこは私は苦手だし・・・。こうして光ちゃんの看病ができてむしろありがたいわよ・・・私ねミディール(※これはらくがきねこの
設定なので、実際は違います)の出身なのよ。」
「ミディール?。」
「ライフストリームがあふれ出る、観光地でもあるのよ。」
「そうなんですか。」
「さ、包帯を取り替えるわね。」
イリーナは光を包んだ包帯をすべて外した。すると凍傷の傷はあとかたもなく消えていたのである。
「凄い回復力なのね(^^;)。」
「寝ているときに自分で少しづつケアルをかけていましたので(^^)。」
「回復魔法がつかえるなんて凄いわね。」
「龍崎さんに教えてもらったんです。」
「そうだ、このままだと、あなたまた”あの部屋”に入れられるかもしれないから、私が社長にお願いして私の部屋に移してもらうようお願いしておくわね。」
「ありがとうございます(=^▽^=)。」
ここでひといき、今回は特別編です。そのためここでいったん切ります。それでは続きをどうぞ。
そのころ、ルーファウスたちは大空洞の深部にいた。
「・・・・・・からだ・・・大丈夫なのか?・・・・ヒカル・・・入院・・イリーナ看病・・・・。」
「心配するなルード・・・・オレは鍛え方が違う・・傭兵時代は任務によっては氷河地帯や灼熱地帯へもいってるからな・・・・ただ光の場合は
それがないからさすがにまいったらしい・・・もしオレが毛布を貸さなかったらもっとひどいことになっただろう・・・・。」
「龍崎さんあれなんだぞっと?。」
レノが上を指差していた。龍崎は双眼鏡を取り出して、上を見るとなんとセフィロスがいたのだ。」
「セフィロス!!・・・でもなんで上半身しかないんだ・・・死んでいるのか!?。」
「いや、ただ眠っているだけだよ・・・・それに次第に体は再生している。」
「宝条博士・・・・じゃあいままで俺たちが追っていたのはやはり・・・・。」
「そのとおりだよ・・・ジェノバがセフィロスに姿を変えていたのだよ。それにしてもあの生命力には私でも恐れ入る・・・体を欠損してもセフィロスに姿を変え
生きながらえているのだからな・・・・・。」
「恐ろしい奴だぞっと・・・・。」
「・・・・リュザキ・・・顔色悪いぞ・・・。」
レノは龍崎の額に手をあてた・・・・。
「ひどい熱だぞっと!!・・・なんで黙ってたと!!。」
ルーファウスは龍崎を見てコウ答えた・・・。
「(いまごろ症状がでたのか・・・)レノ・・・・ルード・・・・龍崎君をハイウインド号の医務室へつれていってやってくれ!!。」
「わかりましたと。」
龍崎はレノとルードに抱えられハイウィンド号の医務室へ運ばれた。
ハイウインド号の医務室ではイリーナと光がいる、光はすっかり回復していたがまだ大事をとってベッドで休んでいた。
「レノ先輩にルード先輩!!それに龍崎さんまでどうしたんです!?。」
「龍崎さんもああいっていたがやはりダウンしたぞっと。イリーナ看病してやれと。」
「わかりました。」
それからしばらくしてハイウィンド号はジュノンへ向けて飛び立っていた。医務室にはケットシーと光が入ってきたそしてタークスのメンバーもいる。
「ここは・・・?」
「ハイウンド号の医務室です。大空洞で龍崎さん熱出して倒れたところをレノ先輩とルード先輩がここへ運んでくれたんです。」
「・・・そうだったのか・・・そいいえばクラウドたちは?。」
「いまこの船に一緒に乗っているぞっと・・・。でもクラウドはいないと・・。」
「なにがあったんだいったい!?。」
「あのー人払いねがえますいでしょか?。」
ケットシーがこたえた。タークスのメンバーは医務室から去っていくそして光も去ろうとしたとき。
「光ちゃんは残ってていいよ。さて説明する。」
「リーブさんなにがあったんです?」
光も尋ねてきた。
「あのあと、クラウドたちは大空洞の深部へワープし、そのあとすぐにクラウドがおかしくなり、黒マテリアをセフィロスに差し出してしまったのだ。
そのあと、氷は溶け出し、5体のウエポンは世界中へ散っていった。ルーファウス社長はやむなくアバランチも一緒にこのハイウィンド号に乗せる
ことにしたんだ。あのまま置き去りにしないで救助したのは私も少し見直した・・。」
「ルーファウスさんは悪い人じゃないです・・・。」
「そうだったな・・・・。」
「そうだリーブさん頼みがある。」
「なんだね?。」
「このハイウィンド号をアバランチたちに使わせてやりたい・・・。」
「なんだってそんなことしたら・・・・。」
「わかっている・・・ウエポンが目覚め、メテオが発動した今神羅とアバランチはいがみ合っている場合ではない・・いまはてを取り合うべきなんだ。」
「・・・わたしもそう思う・・・だが・・ハイデッカーやスカーレットに操られている社長を説得するのは不可能だ・・・。」
「・・・・そうか・・・・ならオレにひとつ考えがある・・シドは乗っているんだろうな。」
「もちろんだ。」
「呼んで来てくれ。」
「わかった。」
そしてケットシーはシドをつれてきた。
「なんだい話って。」
「ケットシーから聞くとこの飛空挺のクルーはシドの弟子と聞くそこで頼みなんだが・・・。」
龍崎はシドにそっと耳打ちした。
「なんだって!!飛空挺を盗むだと!?。」
「声が大きい!!、もしジュノンへついたらルーファウスは間違いなくアバランチを処刑するだろう・・・この騒ぎを起こした張本人として・・・。そのまえに
ジュノンについたらあっちこっちに発炎筒をしかけ、ボヤ騒ぎにしたてる。」
「それで。」
「決行は・・ジュノンについたらすぐに発炎筒を仕掛け、火事だーとクルーに騒がせるんだ・・・その騒ぎを利用してこのハイウィンド号をいただく。」
「凄いプランだな・・・だが神羅の総長がなぜ俺たちに肩もちするんだ?。」
「勘違いするな・・・これが正しいやりかたなんだよ・・・それをハイデッカーやスカーレットはわかっていない・・・。それに宇宙開発と都市開発部門の
統括もをオレの味方だ。”時”くれば神羅を分割させる・・・・。」
「あのうひょひょまで味方にしたのか・・・。」
「タークスも味方につけているだが・・・・おまえたちに対しては別だ。」
「じゃあここにいるケットシーもか?。」
「ああ・・・オレがケットシーにお願いしてお前たちを監視と戦闘サポートをするよう俺が頼んだのだ。」
「ケットシーはだれが操っているんだ?。」
「それはいえない・・・・。それから光。」
「はい。」
「ジュノンへついたら、すぐに荷物をまとめろ。そしてシンキロウへ行け。」
「なぜですか!?。」
「ウエポンが現れたとなると、ジュノンも安全じゃない、おまえはシンキロウ(※FF5に登場した村)で”留学”をつづけるんだ。なあにシンキロウは
オレの領土だ、あとで親書を書くからそれをもってハリカルナッソ(※FF5次元城城主)に会ってオレの親書をみたら必ず受け入れてくれるいいな。」
「わかりました・・・でも定期的に連絡してくださいね。」
ハイウィンド号はジュノンへ向けて飛んでいる。
続く
管理人:PN.らくがきねこ
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください