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第3話、ジリオン誕生(3)

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翌日宇宙軍本部の司令官室にマリー、ナギサ、チャリチャンミは出頭した。司令官室には身長185センチのキャティ・レイ・マシール将軍と、
身長168センチのエレメンタル・フォース代表の獅堂光が座っていた。
「3人とも、ここにいるのはもうひとつの地球からやってきたエレメンタル・フォースの代表取締役獅堂光中将だ。」
3人は右手をL字にして敬礼した(オネアミス式敬礼)。
「おまえたちを呼んだのは他でもない、獅堂光代表はお前達をエレメンタル・フォースへスカウトしたいと言ってきたのだ。」
「私達がエレメンタル・フォースへ!?。」
「そう、私はあなた達を必要としているのよ、いまエレメンタル・フォースは人手不足で医者と技師そして情報局オペレーターができる人間を探しているわけ」
「オネアミス語が喋れるのですか?。」
「そう、あなたの兄マサトシに教えてもらったのよ、ところでマリーさんといったわね。」
「はい。」
「あなた日本語は喋れるかしら?。」
「喋れます、父親が日本人ですので。」
「そちらのリマダのかたは?。」
するとナギサは日本語でこたえるのである。
「私も父親が日本人なので日本語はこのように喋ることができます。」
「さすがね、これなら十分エレメンタル・フォースの業務はこなせるわね。でもとつぜんあなた達をスカウトするといっても急には答えはだせないよね?。」
「は・・・はい。」
「私はあと7日はこのオネアミスに滞在しているからもしエレメンタル・フォースに入る気があるならここを尋ねてきて。」
光はマリーに一枚の紙を渡した、そこにはマガツミグランドホテルの部屋番号が書かれているのであった。
「他に質問はないかしら?。」
「なぜ私達をエレメンタル・フォースに誘ったんですか、いくら人手不足だからとはいえ?。」
「あなたたちが異世界人との混血だからよ。」
「それだけですか?。」
「異世界人との交配によって第3種族という新人類が生まれることはそれだけ通常の人と違い飛びぬけた能力がでてくる、でも異世界でも人間同士ならまだいい、
なかには魔物と交配してデミヒューマンが生まれたときには迫害の対象となってしまう。」
「混血の人間をこころよく思っていない輩がいると?。」
「そう、あなたたちはまだ人間の姿をしているからまだいいけど、デミヒューマンはその姿だけで一般の社会で生きていくのは正直困難といってもいい、そういったもの達を
受け入れるのが我々エレメンタル・フォースの役目でもあるのよ。」
「だから私は16の若さで医者になれたのか・・・・。」
「それも異世界人との交配によってできたものといってもいいでしょう、また魔物の場合は闇の力をもった能力をもった人間が出来ることもあるでもその場合あ正義の心を
もっていないとだめだ、悪の心を持っていると魔物そのものになってしまうからね。」
「私達をエレメンタル・フォースにスカウトする理由はわかりました、ではチャリチャンミは純粋はオネアミス人ですなぜ彼を?。」
「彼はネットハッキングのスペシャリストだからかな。」
「はあ・・・。」
結局その場でマリーたちは返事をすることができなかった。そして兵舎でマリーとナギサは自室で眠っていたが・・・・。
「眠れないのかマリー。」
ナギサが日本語でこたえた。そしてマリーも日本語でこたえる。
「日本語で喋るとちゃんとした標準語なんだなナギサは。」
「まあね、オネアミス語は難しい、リマダのなまりがどうしてもでてしまうからね、それに作者が関西弁を書くのは苦手みたいなようだし。」
「ナギサのお兄さんもトウキョウとかいう所にあるエレメンタル・フォースにいるんだったけ?。」
「ああ、だからオネアミスもいいけどトウキョウも行ってみてもいいかなってね、マリーはどうするんだ?。」
「私は趣味の錬金術ができればそれでいいと思っている。」
「そうかい、しかしわかんねえのはチャリチャンミだよなんであんなヤツが・・・。」
「これは私の推測かもしれないが、もしかしたら異世界の女性をくっつけて第3種族を生み出そうと考えている可能性もある。」
「チャリチャンミにほれる女なんているのかねえ。」
「さあね。」
そして翌日、本部屋上ではいつものように戦闘訓練をするマリーとナギサたちであった。
「今日の訓練が終わったらマガツミグランドホテルへ行くかマリー。」
「そうだな。」
訓練が終わり夕方になったオネアミスの市街地マリーは自家用車でナギサは自分のバイクでマガツミグランドホテルへ移動していた。そしてフロントへ到着した。
「私はオネアミス宇宙軍中佐のマリーといいますがヒカル・シドーに会いたいのですが。」
「はい、伺っております、こちらへどうぞ。」
ナギサとマリーは獅堂光のいる部屋へ案内された、するとそこは豪勢なスイートルームであった、そしてそこにはすでにチャリチャンミが来ていたのである。
「おそいですよ中佐殿。」
「チャリチャンミてめえ!!」
「なんだよオレだってエレメンタル・フォースにはいりてえんだよ中佐殿」
「そういうことだナギサ。」
テーブルには豪華なご馳走が並べられていたそれを食べるナギサたち。
「まるで最後の晩餐だな。」
「馬鹿をいうなナギサ、オネアミスではそうかもしれないがエレメンタル・フォースへ入れば忙しくなるんだぞ。」
そこへ獅堂光が部屋へ入ってきた。
「よく来てくれたわね、3人ともエレメンタル・フォースへ入る決心はついたようね。」
「はい。」
「マリーは履歴書によると趣味は錬金術のようねその力をぜひエレメンタル・フォースで発揮してもらいたいわ。」
「ありがとうございます獅堂代表。」
「それにしてもすごい部屋に泊まってますね。」
「エレメンタル・フォースに入ればこれぐらいの部屋には泊まれるわよ、マリーには治安維持部門専属医師で大佐をナギサは治安維持部門専属メカニックで大佐、
チャリチャンミは治安維持部門の専属オペレーターで少佐をやってもらうわ。」
こうしてマガツミグランドホテルでの夜はふけていった。

続く
管理人:桜ヶ丘うーくん

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